第43回日本SF大会 G-con

 2004 08 21

・はげしく遅くなりましたが、第43回日本SF大会 G-con の簡易レポ

去る8/21〜22に開催されたSF大会は無事に終了しましたのでご報告。

今大会の企画タイムテーブルはコチラ>21日 22日 その中からワシが見てきた企画をこれから紹介します。

※注…企画の内容上、「その場だけの話」とか「撮影不可な場面」が多々あったりもしまして、そのような内容は載せていないつもりではありますが不都合があるかもしれません。その場合は申し訳ありませんが、コチラの方までご連絡してください。その他、敬称などの点で失礼な表記がありましたら申し訳ありません。

◎ オープニング

 線画だし、音楽が切れたり、映像が止まったりしたけど、オープニングアニメーションは完成しておりましたw。立派です。えと、以前とある大会で、当日に完成しなかったけど、後日完成させてWebで公開するとか言ってたけど、あれから何年経ちましたか?

 開会宣言があった後、星雲賞各賞の授賞式です。各ノミネートはコチラ、ちなみにワシの投票は(7/11のニッキ)にあります。

コチラが今年度の星雲賞受賞作品です。

 日本長編部門 「第六大陸」1〜2 小川一水
 日本短編部門 「黄泉びと知らず」 梶尾真治
 海外長編部門 「星海の楽園」上・下 デイヴィッド・ブリン
 海外短編部門 「地獄とは神の不在なり」 テッド・チャン
 メディア部門 「ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔」
 コミック部門 「彼方から」
 アート部門 西島大介
 ノンフィクション部門 宇宙へのパスポート2 M−V&H−UAロケット取材日記
 自由部門 王立科学博物館シリーズT

おめでとうございます。

 

 これが今回の副賞です。開催地岐阜の名物「岐阜ちょうちん」。それも2つも… いやーイイモノですねーw

 
 
 

 岐阜ちょうちんをもらって、大変 嫌がっている 喜んでいる受賞者の方々です。

 (上から、岡田斗司夫先生・笹本祐一先生・小川一水先生) 

 

◎ 前田建設ファンタジー営業部 特別プレゼンテーション

 

 マジンガーZ格納庫の見積書を作成した事で、一躍有名になった前田建設ファンタジー営業部の担当者によるプレゼンテーション。 なぜ、前田建設公式サイト内でこのような企画を始めたのか…製作中の裏話…発表後の反響…これからの活動予定…など、此処でしか聞けないとても濃ゆいお話を伺うことが出来ました。

 中でも面白かった裏話を一つ…

マジンガーZの反響の後、「神○合体ゴー○ンナー」のスタッフから、『ウチの基地の見積もりをしてくれれば、作品中に前田建設を出演させてあげますよ』というタイアップのお話があったとの事で、お互いとても乗り気だったのだけど、時間と人手不足のために残念ながら流れてしまいました。その後、前田建設ファンタジー営業部の方は「神○合体ゴー○ンナー」の2ndシーズンをTVで見ながら、『くそーホントならこの場面で前田建設の作業着を着たキャラが登場していたハズなのにー』と悔しい思いをされたそうです。 が、ラスト前に見積もりを依頼された○ンナーベースが変形して空飛んでいくのを見て、『さすがにコレは建築屋の仕事じゃない…』と思ったとのことでした。

 

◎「SF者の本棚」ライブ史上最高のバカSFを探せ!

 

 「SFは理屈の通ったバカ話である」をテーマに、笹本祐一先生と山本弘先生が古今東西の有名SFのバカなトコロを(褒め言葉)次々と紹介。 当然、この方たちですから終始脱線気味でしたw。

 遠い未来より、近未来を描くことの方が遥かに難しい。未来の予想が当たってしまうと、逆に面白くなくなってしまう。つまりSFはバカな方が面白い、といった結論に納得。

 

◎すごい科学で守ります! In G-con

  

 なんかスゲエ人数が集まって、会議室に入れなかった人まで出たそうです。

過去2回も本として出版されており、SF大会に来たことない人にも認知されているので、この企画の詳しい説明は不要でしょう。 デカレンジャーとブレイドに今回はさらにグランセイザーにまで拡がりました。デカレンジャーについては、やはりバード星宇宙警察機構とクル文化圏の流れを汲むもので纏まりそうです。デカバイクロボの胸にデカイ拳が付いている事のSF考証がとても楽しかったです。

ブレイドは龍騎と深く関わっているそうです。この内容は、すごい科学でまもりますの3巻に収められる予定ですが、バン○イからの圧力w(放映中は規制が厳しい)により、早くてもブレイドが終了してからの発行になるようです。

 

 ちなみに、同行したお師の人は、コレの裏企画「架空戦記を遊んでみよう」を見に行ってました。最近の架空戦記には「マリみて」や「R.O.D」をネタにしたものまであるそうですw

 2004 08 22

 

◎野田篤司の宇宙開発講座

 

宇宙航空研究開発機構(JAXA) 総合技術研究本部 情報技術開発共同センター 宇宙機システム設計チーム開発主任の野田篤司指令によるとてもありがたいお話。


 先ずはJAXAからの公人としてのお話>

ISAS・NAL・NASDA これまでの日本の宇宙開発三機関が、2003年10月1日にJAXA一機関に統合されました。人員削減・予算削減というネガティブな面もありますが、科学実験衛星を大型ロケットで打ち上げるという統合したことの利点もあるとのことです。 …と、ここまでで5分ほど。

 残りの時間は個人としての野田篤司指令のお話>

HU-Aで打ち上げることで設計した「ふじ」であったが、やはりHU-Aは国のモノで、なかなか先に進まない。ならば、国の力を借りずとも造れるようなロケットから設計してみよう。…というコンセプトで新たに設計された一人乗りのカプセルと、それを打ち上げる小型のロケットの発表がありました。

ふじ計画を聞いたときは「夢のある話」という感じを受けたのですが、今回の場合は残った問題はお金だけという…夢よりも現実に近い感じをうけました。

 

◎ライトでハードな物語

 

林譲治先生・野尻抱介先生 途中参加で小川一水先生による取材先や創作中の裏話、苦労話などなど。

SFだから、ライトノベルだからという偏見はないようです。あまり…



 

◎ライブ 国産のロケットはなぜ落ちるのかvs宇宙へのパスポート2

 

江藤巌さんは体調不良のため欠席。替わりに野田篤司指令が参加、笹本祐一先生・松浦晋也さんの3人によるスペースシャトルの悪口大会となりました。

野田指令がズバズバとツッコミを入れる役で、松浦さんがむしろフォロー役にまわり、笹本先生は用語の解説役といったかんじでした。

御三方は冗談も上手いから、シャトルの欠点をオモシロく教えてくれて、その都度、会場も大うけしたんだけど、冷静に考えてソレはすべて冗談ではなく実際のことなので恐ろしくなります。シャトルの運用再開 第一回目には日本人も搭乗予定だけど、ホント大丈夫かいな。

他には、ISSの悪口大会もありました、終始 野田指令の鋭いツッコミが冴えまくり。あと、宇宙へのパスポート3の予定は、シャトル再開を取材してからとのことです。来年中に出るかはアメリカ次第…

 

◎エンディング

センス オブ ジェンダー賞授与式・海洋ベストSF賞授与式の後は暗黒星雲賞授与式です。

ことしの暗黒星雲賞はコチラに決定しました。

 企画部門 SFヘキサゴン
 ゲスト部門 小川一水
 コスチューム部門 CCさくら姉妹
 自由部門 長良川国際会議場
 幸運部門 ヤマモトアキラさん

副賞は関ヶ原にちなんで、「暗黒星雲賞」と書かれた合戦のぼりです。

 

 企画部門 SFヘキサゴンで優勝した久美沙織先生 よろこびの様子w

 

 ゲスト部門 小川一水先生はダブル受賞となります  よろこびの様子w

 

 コスチューム部門 CCさくら姉妹  よろこびの様子(会場がw)

 

 自由部門 長良川国際会議場 受賞理由は、ダンジョンを思わせる複雑な構造でした。

 

以上で報告終わり。また来年、横浜で逢いましょう。

 

























 




  
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