2階第1回 地下鉄のあの「扉」は何のためにあるか、知ってる?

『地下鉄の「扉」ってなんだよ?あの、駅に着くたびに「プシュー」って音を立ててあいたりしまったりするヤツのことだろ?』と、お思いの方もおいでになるかと思います。いや、皆様そうお思いのことと思います。だって私、言葉足らずですから。


 私がこの場合言っている「扉」というのは、電車の車両と車両の間にある「連結部」にひっそりとある扉のことです。電車に駆け込み乗車をして、発車してから、降りる駅の階段に最も近い扉まで移動をする際、電車の中を横断するのでしょうが、そういう方のほとんどが、この「扉」が閉まっているにも関わらず「開けっ放し」でそのまま去られるのです。

 そもそもこの「扉」、何のためにあるのかと言えば、『電車が走っているときに起きるすきま風』を防ぐ為の物です。ただやみくもに邪魔くさくても予算の都合つけなきゃいけないから渋々付いているのじゃありません。冬場なんかに、電車が走っていると、貫通幌の部分から外気に冷やされた風が進入し、それが車内を吹き荒れるのを防止するため、この扉は存在しているのです。扉を閉めれば省エネ効果も上がるし、車内を吹く気持ち悪い「木枯らし」もなく、快適な通勤・通学が出来るのです。これを読んでいた方で、扉を開けっ放しにしていたあなた、これからは面倒くさがらないで是非、「開けたら閉める」を実行してくださいね。