13日朝刊に、名古屋市交通局市バス職員の運転の仕方についての不平・不満を書き綴った投書がありましたが、投書主の意見に対し、この場をお借りして私の反論(になるのだろうか?)をお送りしたいと思います。
投書した方の文章を要約すると、「市バスの運転手が目の前に車をかぶせられて猛烈にクラクションを鳴らし、それに立腹した。さらに青信号なのに進まない車に対し『早く行け』と独り言を述べた運転手が女性だった、ということに驚きと落胆した。」と、言うことになろう。ここで投書された氏に「自分が同様の事をされたらどう思うか」と、質問したい。たとえ自分がどれだけ安全運転をしていようが、このように相手側の傍若無人な運転によって、ヒヤッとする目に遭うことが、度々あるだろう。自分が目の前で割り込まれ、急ブレーキを踏まなければいけない状況において、ただ単にブレーキだけで済ませられるだろうか?おそらく、相手に抗議の警笛を鳴らすであろう。これで怒らないといわれるのであれば、それは貴方がよく出来た人物であるという証明であり、大いに結構なことであるが、それを人間一般としての杓子定規に当てはめて考えられるのはいかがなものか。それは貴方の身勝手というものであろう。
次に、運転手が暴言を吐いた、という件だが、投書の文面を見る限り、「女性が暴言を吐いたことにびっくりした」と解釈ができる。これはどう見ても、「女性はおしとやかに」という、女性蔑視の考え方であり、論理のすりかえも甚だしい。
また、「早く行け」と思わず口にしたのは、定時運行という、定められた時間で走行しなければならない路線バスというものの性質上、本当に「早く行って」欲しかったのであり、決してわざと、嫌がらせの為に口にしたのではないことは、「よく出来た」貴方ならお分かり頂いてもいいのではなかろうか。
ただ、氏のいうことに全て反論するものではない。路線バスの運転手は、客を安全に且つ快適に運ぶ乗り物である。乗客を不快にするような運転や独り言は慎むべきだろう。