アルバイトの帰り、名古屋市営地下鉄東山線は通常通り運行中なので、安心しきっていたが、それが間違いであった。私の下車駅、「中村公園」駅は、上の道路が冠水していて土嚢を積んで浸水を防いでいる始末。その土嚢をまたいで、地上の世界を見てみれば、そこはすでに別世界であった・・・。
普段は発車待ちのバスがいるはずなのに、水が・・・。
意を決して道路の向かい側に行く。履いている靴は既にビショビショ。チノパンも太股までまくって、ズボズボと進み・・・。たどり着いて撮った写真がこれ。
左:前の車が波を作ってくれました。おかげで私はまた濡れる羽目に・・・。
右:暗闇の中、道路が川となっている様子は不気味・・・。浸水でドーナツ店も、フライドチキン店も閉店に。
いつまでもここにいてもしょうがないので帰宅することにする。しかし、バス停前にもこの水害の弊害が。名鉄電車が不通になったため、名古屋から西(津島市)方面へ向かう唯一の足となった、名鉄バスが超満員なのである。私も、普段は市バスなのだが、いつ来るか分からないのでとりあえず乗車するが、始発(名古屋駅:名鉄バスセンター)から乗車した人によれば、2時間待ってようやく乗車できたようである。
ただでさえすし詰めのバスに我先にと乗り込む人々。
時を同じくして、我が家の車(運転者:父)が、この中村公園の近所で水をかぶり、リタイヤ。走行不能に陥る。私はバスに乗って帰宅後、再び車を路肩に寄せるために、この地を訪れる羽目になるのだった・・・。
そうして帰宅した午後11時頃の庄内川は、「過去見たことのないくらいの水かさ」。
堤防から足を下ろせば水につくのでは?というくらいの水かさであった。そうして我が家で不安な夜を過ごす事になる。
夜中の2時過ぎ、広報が町内に鳴り響く。『町内3河川の水位が、警戒水位を超えたので、避難を勧告する』とのことである。が、よく考えれば、避難先はたいして高くない!なにせ私の家は庄内川と新川に挟まれた中州地帯。どちらの河川が決壊しても、一発で2mほど浸水してしまうだろう。
1時間が経過した頃、ニュースで、西枇杷島町で新川が決壊したとの一方が入り、これで(とりあえず)自宅がヤバくなることはないだろう、と思い、ようやく深い眠りにつくことが出来たのである。
←翌日の、大治町八ツ屋地内。写真の左へ300mで庄内川、右へ350mで新川という、ある意味非常に危険な地帯。