そう、思えば私の高校は、第2志望の県立高校であった(ちなみに第1志望は名古屋市瑞穂区にある市立の高校)。ま、親としてはこちらの高校の方が「シボってくれる」し、「何もないからまっすぐ帰ってくる」から、良かったらしいのだが、私は少しふくれていた。なぜなら、あこがれの「定期券通学」ができないからであった。それに、私の当初持っていたこの学校のイメージは「勉強一直線、真面目な人間しかいないでくそつまらん学校」であった。何せ、中学校に置いてあった「学校案内」のパンフレットの表紙が、体育祭の時の男子の騎馬戦の様子(みんな上半身裸)で、それにひどい嫌悪感を抱いたからでもあった(実際、このパンフは評判よろしくなかったらしい(笑))。
まさか、自分が「行きたくねぇ!」と思っていた高校へ入学するハメになるとは!と入学式まで、ホントにふくれていたのである。
それでも、これも何かの縁だ、第2志望の学校にはそれはそれで何かあるだろう、と、ある種開き直って、入学式当日を迎えることになったのである。
ここで、普通の読者の方は、「そしたら何でそんな自分の行きとうない高校受験するんや!」とお思いだと思う。まぁ、その辺は15歳の私が、親と公立高校のあの難しい『複合選抜制』からやっとの思いで探し出した掛け合わせだと思って笑っていただきたいですね。