第6回:初の学校祭!ドタバタの顛末にあるものは?! 夏休み編 その1


 キャンプ帰りの翌日は、早くも終業式。さあ、これで高校初の夏休み!あれこれ遊ぶぞぉ!!・・・というわけには行かず、翌日からは補習が開始されるのが、私の高校のならわし。1年生は午前8時30分開始で、国・数・英の3科目を60分×3コマ。これが延べ2週間続くのだ。世間一般の「夏休み」にはほど遠い状況であった・・・。私など、すでにこの時点で(特に数学)、落ちこぼれていたので、『2次方程式の解の範囲』がわからず、担当の(当時)進路指導主任に「そんな物もわからんで高校へ来るなぁ!」と、言われたのをよーく覚えている。

 そんな私でも、補習さえ終われば、弁当抱えて部室へ。私の耐え難い苦痛の日々で、唯一楽しかった時間帯である。最も、文化祭に向けて、何をするでもなく、ただ集まるだけの日々だった・・・。しかし、徐々に危機感を募らせた顧問氏の発案により、『エアホッケー』を製作することになった。一件遊び要素だけに見えるが、れっきとした物理の授業教材として使えるとのことで、文化祭の趣旨(「文化的なもの」という主眼があり、露店一切禁止・(展示・演劇ともに)内容の馬鹿馬鹿しいものでは、校長に担任がちくりと言われるという程のイヤらしい状況)にも当てはまるであろう、との見解で、製作開始。これを今年の文化祭のメインに据えて、活動しようと言うことになった・・・。

 一方、クラスの方はといえば、合唱(クラス対抗)展示ということで決まり、どういう訳か、私が合唱の指揮者ということで決まってしまった。(中学時代にはこのおかげで有名人になった経緯がある。どこからバレたのだろう・・・)そのおかげで展示の方は何もしなくて済んだのだが。展示は「日本の歴史」をクイズ形式で解き進めて貰おう、というもの。とりあえずこれは、お盆明けから作業開始なので、お盆の間に各自アイディアを出して置くように、ということでおしまい。

 その他、本校の面白い企画として、『奉仕活動』というものがあった。内容は、海部・中島両郡といった、いわば「地元地域」に日頃お世話になっている分奉仕活動を行おう!というもので、実体は掃除。朝8時30分に、わざわざ学校指定のジャージで各地に集合し、掃除をして解散、という真夏にやるにしては、かなりかったるい内容。その活動の様子は、各地で翌月の町(村)報に写真入りで掲載されるこっ恥ずかしい活動であった。この活動は、1.2年生の「必須」参加行事であり、「地元地域」外の生徒は、出校日に学校の草むしりをするという代替活動が用意されているという、かなり用意周到な企画なのであった・・・。