お盆休みは、宿題に追われる傍ら、盆休みには、中学時代に知り合った連中の通う予備校へと通う。一応講師が一流だけあり、聞いている瞬間は「あっ、そうか!」と理解できるのだが、いざ自宅へ帰って復習しようとすると「・・・?」となっていたなぁ。思えばここで踏ん張っていられたら、今の自分とは違う人間になっていたかも・・・。
というわけであっという間に盆も開け、8月20日。ここから6日間(除く日曜日)が、夏休みに充当された「準備期間」なのである。とりあえず、午前中は学級の方を行い、午後は部活、というのをサイクルにしておくが、さすがに夏休み末期だけあって、教室の方の(特に朝の)出席率がよろしくない。たしかに蒸し暑い教室でひたすら「空翔ける天馬」を歌う気にはなれないようで(私も朝から手を振る気にはならなかったが、一応指揮者なので、いないといけないと言う必然性があった)、10時くらいからぼちぼち始める、というのが相場。それでも他のクラスよりはマシだったようで、隣のクラスなど、1日中、作業をしているのが5人とか言う状況がザラであった。
(特に私の高校は「超閉鎖的」な文化祭だったので、生徒自身にやる気が起きないのである。やりたがるのはお祭り好きと仕切屋さんと「担任教員」だけ。休み中の準備の悪さは「中学生の文化祭か?」と思うような状況であった)
一方、部活の方はといえば、順調に製作も進み、一応の原理は完成。あとは「いかに楽しくエアホッケーを遊ぶか」というテーマに掛かった所であった。ただ、ここで異なる問題も浮上。他に展示するものがないのである!あわてて個人1つずつ、急場しのぎのグッズを作ることに。私は写真だったが、他にはアルコール鉄砲や人間の入れるサイズのシャボン玉を課題とし、あわてて製作を開始。ホッケーの研究は顧問一人という、また問題な状況になってしまった。
さらにその傍ら、製作しなくてはいけないものに「冊子」というものがあった。とりあえず、展示してあるものの解説や製作手順を書けばいいのだが、我が「物理班」はそこがちょっと違い、特に関係ないことも、掲載できるというのである。しかも、私が「ファンタジー系」の小説を読むことに気付いた先輩は、その解説ページを(私に)書かせて、冊子本体を分厚くしようと画策したのである。
そんなことから、私の仕事は若干増えてしまったのである(悔しいので一部内容を、同級生の部員に「孫請け」に出したが、結局私が書き直したのであった)。
この様に、徐々に時間『だけ』が過ぎていくと、そのうち私の物理班は活動休止に追いやられてしまう。なぜなら物理室が「補充用自習教室」に割り当てられているからである。単純に1学期の1期・2期テストが不振だった者を呼んで、宿題をやらせるというこの企画のために、物理室は、夏休み前の追い込みの時期をぶち壊され、9月2日以降には「どこから作業すればいいんだ?」と、記憶喪失になってしまい、結果として又、時間を食ってしまうのであった。