ということで無事2学期も明け、始業式、実力考査と続くプログラム。1年生も夏休み明けからは、国・数・英・化学・政経と、5科目に増え、お勉強する科目も増えている。だが、考査時間が若干短いので、1日で試験を終了し、そこから先は学校祭の準備ができる・・・のだが、お約束で担任の授業だろうが時間をいただけない。
教室での準備時間は「終業後から午後5時まで」で、「そこから先は部活動優先」なのである。
その他の制約。
さて、このような事情下でも時は冷酷にも、刻々と近づいてくる。合唱の練習は、担任がちょっとだけ音楽をかじっていた影響で(当人は東京での学生時代「シンガーソングライター」を本気で目指していたそうだ)、それなりに指導もしていただけ、1年生では優勝候補とまで言われていた(らしい:担任氏談)。この前評判と、私が指揮「しか」出来ないという状況もあいなって、9月に入ってからは合唱の練習は適当に切り上げ、展示の準備に時間を割いてあげていた。・・・というと聞こえは良いのだが、実は単に自分が部活に早く行きたたっただけの事であった。
部活の方は、とりあえずエアホッケーの本体は無事完成して、あとはパックをいかに手元にキープさせるか、という課題に取り組んでいた。要は、思い切りパックを打つと、遥か彼方に飛んでいってしまうのを防ぐ、ストッパーをどうしようか、試行錯誤していたのだ。結局、折り曲げたプラ板を上手に切り抜くことでしのぎ、パックを打つものは、ガムテープ(特に布テープ)の芯で対応することに。
冊子の方はといえば、とりあえず、自分の製作担当の「写真」について、解説をするだけでは大して面白くないので、「使い捨てカメラの基礎知識」みたいなことを、コント形式で書いていた。その他、班長から、冊子を分厚くするよう指令が来たので、取り留めのない駄文を2,3書き出した。ほんとにしょうがないことだった割に、よく3年も書きつづけたものである(我ながら感心)。これについては後ほど(本番編あたりで)「別冊付録:96年度冊子の原稿」とでもして、一括掲載をしたいと思います。
・・・日一日と本番が近づく中、「中学校のころの展示と変わらないじゃん」と思いながらも活動にいそしむ我々物理班員に、他校偵察の機会が訪れたのは、皮肉にも本番直前(3日前)、「学校休業日」の第2土曜日の事であった・・・。