第24回 一番熱の入る学校祭!部活と学級の狭間で

 気を取り直して翌日、実は盆期間中に、自費を使って(それだけでは足らず、親の財布と労力までも充て込んで)作った紙漉き用のの《木枠》を持参してきた。案の定、午前中いっぱいは合唱練習。課題曲がうざったい程難しいのに、「下手糞」とかいってイラついているクソ担任を見ているとイラつきを抑えきれない。

 2日目の午後は、さすがに多数の人間が参加してくれたので、とりあえずメンバー分けの希望と、ガイダンスを行う。女性陣はさすがにきれいに分かれたが、一部のクソ担任のシンパが「先生に言われた特別な鶴を折るから、これはやらない」とか言い出し、なんだか訳の分からないことに。そういうことは前もって言えよ!おかげで計画が狂ったではないか!
 私のレジュメ(もどき)を渡してから、何の作業をするのかと思えば、結局「やることなし」とみなしてただただくっちゃべるだけ。一応立て替えて、マジックペンや模造紙を買い置いたんだから、少しでもやってくれよ・・・。
 男性陣は男性陣で、てんで当てにならず。一部の男子にはものすごく働いてもらったが、大半の男子はやる気なし。適当に脱走してしまう。もう、ほとんど頭にきていたので、それら模造紙への聖書作業を9月からに延期させ、各自で多少は調べて、文章を書き足す事、あと、男子の親友殿(うちの仲居さんを書いてくれている彼ですが・・・)にお願いして貰ってきてもらった紙漉き用牛乳パックの皮むき(要は牛乳パックからパルプを取り出す作業)をやらせることに。これなら好きなだけおしゃべりが出来るだろうが!へっ。

 その傍ら、私が何をやっていたかというと、「稲わらで紙漉き」のための準備を1人で行っていた。この作業は、漂白に化学室にある水酸化ナトリウムを使わないといけないので、必然的に私1人でやらねばならないのだ。最初のうちは、作業を見守る意味で、教室でやっていたのだが、何せ煮るときの臭いが強烈なために追い出され、おかげさまで化学室→物理室と、自分の時間が持てる場所へ移動することが出来た。もちろん、そのときには、部活の飾り付けに精を出し、教室はのぞきにいく程度、どうせ牛乳パックしかちぎってないんだから、途中で飽きて帰っちゃっていても、関係あるまいて。
 「万」版の製作も佳境に入っていた。とりあえず私の分の原稿は書き終え、他人の現行の催促・回収に精を出す。結構、催促にいってから締め切りのことを思い出すヤツがいて、回収がはかどらなかった・・・が、早い人だと翌日にはホイと渡してくれる。原稿を出すといっていた方々は、どうもまえまえからネタを抱えていたのだろう。私みたく。

 そんなこんなで、適当に準備をすすめるうち、どういうわけか、物理班経由で他クラスの作業の手伝いが舞い込んできた。自分のクラスの仕事っぷりに飽き飽きしていた私は、もちろんそれをお手伝い。要は舞台用大道具の製作だったのだが、そのおかげで楽しく、かつイライラを忘れさせていただくことが出来た。
 夏休み前準備期間の最終日前日になり、そういえば・・・といって思い出した企画、「ごたくクイズ」の更新を忘れていたことに気づく。総問題数4,128問、FD1枚をフルに使用する容量である。これの「雑学」コーナーの更新を忘れていたのである。ということもあり、この日の午後の私の作業は「クイズを増やすこと」に費やされ、学級のほうへは3回のぞきに行っただけ、という、クソ担任に「何もやっていない」と、この先反感を持たせる結果となっていったのである。

 さて、この間4日、午前中の様子はどうだったか、というと、それはもう最悪としか言いようのない有様。ソプラノ・アルト・男子パートの計3部合唱の曲なのだが、なにせ難しい曲。なにがって、ハーモニーの調整が非常にあいまいで、さらに緩急が薄い、常にゆったりしているにもかかわらず強弱だけはしっかりとつけさせ、その上、ソプラノには高く、アルトには低く、男子には中途半端な旋律が用意されているときたものだから始末に終えない。そのくせクソ担任のヤローは、「声が小さい」の1点張り。じゃあ、もう少しまともな指導して、声が大きくなるように持っていけってんだ。
こいつのわがままのせいで、合唱を午後からも1時間、続ける羽目になった日も1日出てきたし、この担任が逝ってしまうように、丑三つ時に神社でわら人形に願掛けしようか、そこまで思いつめたのは、私だけではないだろう。いや、私だけであるはずがない。