（Ｑ：クオータ、Ｏｔ：オラトリオ、Ｏｃ：オラクルでお送りします。）

　
　

Ｏｔ：　…でよ、前は「何でこんなのが、かあいく見えるんだぁ？」とか思ってたはずなのに、
　　　　いまではすーーーっかりはまっちまってなあ。
　　　　そーすっと恐ろしいことに、もう、どこからど〜見てもかあいいんだ。これが。（しみじみと頷く）

Ｏｃ：　あははー。わかるー。…でも、私は、かわいいと思うけど？（くす）

Ｏｔ：　そ〜かあ？　…うーん。そ〜だよなあ。（まんざらでもなさそう。笑みくずれてる）

Ｑ　：　（部屋に入ってくる）…あ、電話終わりました。すみません、オラクル。来るなりお借りしてしまって。
　　　　通話料は、これくらいと思いますが。（硬貨を数枚差し出す。もう一方の手は何か包みを持っている）

Ｏｃ：　あ。 いいよ。それくらいなら。
　　　　市内通話だと思って「おかずの温め方」とか「そーじゃなくて、冷凍庫の右上のピンクのタッパだ」とか、
　　　　好き勝手に使ってるのもいるから。

Ｏｔ：　いいじゃねぇかー。その分、晩飯にも時々呼んでるだろ？

Ｏｃ：　うん。だから、いいの。

Ｑ　：　…いいんですか？　ほんとに？　すみませんね。　
　　　　…じゃ、いつかうちの夕飯にもお呼びしなくてはいけませんね。（にこ）

Ｏｃ：　わあ。ありがとう。（にこにこ）

Ｏｔ：　…なんか、ちあうよーな…

Ｑ　：　ところで、なんの話だったんですか？　かわいくないのにかわいい、というと。…たれぱんだ？

Ｏｃ：　たれ…パンダ？？

Ｑ　：　私には、どこからどう見てもかわいくない、でろ〜んと伸びてほんのり湿ったパンダなんですけど。

Ｏｃ：　でろーんと…湿った…？（想像してみているらしい）

Ｑ　：　ええ。今、女の子の間で人気絶頂なんですよ。うちでもクィーンが夢中になって集めてます。
　　　　ノートに便箋に…。
　　　　…あ、それとも。ポスペですか？

Ｏｃ：　（妙な顔で、なにか言いたそう…）

Ｏｔ：　おめえ…（笑いをこらえて）…ポスペ？

Ｑ　：　は？？　……！！！！（一瞬で理解し、手に持っていた菓子折りを、強く握り締める）

Ｏｔ：　…それで殴るのか？　和菓子に罪はねえぞ？

Ｑ　：　大丈夫。羊羹ですから。崩れません。（静かに、お得意の冷笑）

Ｏｔ：　おっ！　「小ざさ」の一日限定５０本・幻の羊羹か！　朝の４時に並びに行ったのか？　
　　　　…感激だなあ。（こちらも負けずに得意技。たらしの笑み）

Ｑ　：　別に…いいでしょう？（ちと耳が赤い…）ただの徹夜のついで、です。（早口に言い切る）
　　　　最近、真面目に仕事しているみたいだから、差し入れでも、と思ったんですが…（ゆらりと近づく）

Ｏｔ：　（椅子をずらして、どちらにでもすぐ動けるようにする）うんうん。すげーがんばっとるよ。

Ｑ　：　（いきなりダッシュ！）どうして、あなたは、そう恥ずかしいことを平気で！！

Ｏｔ：　（素早くテーブルを回り、反対側に逃げる）どうして、お前は、これっくらいで逆上するよ？！

Ｑ　：　誰が逆上させてるんですか！（ぐるぐる）

Ｏｔ：　それに、すぐ手を出す！（ぐるぐる）

Ｑ　：　それは、あなたでしょう！（ぐるぐる…）

Ｏｃ：　あ、お湯、沸かしてくるねー。緑茶でいいでしょ？（立ち上がる）

Ｏｔ：　待て！　一人で逃げるなっ！　せめて盾にくらいなってくれ〜！

Ｏｃ：　（部屋の外から）やだ。馬に蹴られたくないもん。

Ｏｔ＆Ｑ：　オラクルっ？！