母親から聞かされた話 2005年5月31日更新
もう10年以上も前の話しになります。
当時の教会長の奥さん(マイマザー、ひさこ)のある講社祭りでお話を忘れる事が出来ません。
「人から何かを頼まれたとしましょう、それが自分にはとても難しい、
とても出来そうにないという事であっても、思いきって引き受けてしまいましょう、
きっとあなたに出来ない事は回ってきませんよ、
あなたに出来るからこそ、その仕事が回ってきたのですよ。」
私にはその母の言葉が少しぴんと来なかったのですが、母親は更に詳しく話しをしてくれました。
「道路があるとしましょう、
そこにはがけ崩れで落ちてきた見上げるほど大きな岩石が道の大部分をふさいでいます。
何十トンもありそうな大きな岩、とても一人では動かせない。
殆どの人は自分さえ通れれば良いと、その石をすり抜けていく、
そんな時、まず自分一人からでも、その岩を押してみましょう!」
最初のうちは多くの人が
「あんな大きな石が動く訳はないだろう〜!」
とか言って笑って通り過ぎていくのでしょう、
しかし一生懸命に続けていれば頑張れと声をかけてくる人も出てきます。
そして更に続けていれば必ず一緒に岩を押してくれる人が出てきます。
それは一人かもしれない、二人かもしれないもしかしたらもっと大勢になるかもしれない。
そのうち岩が少しずつ動き出すかもしれない。
もしかしたらブルドーザーを持っている人が助けに来てくれるかもしれない。
そうこうしているうちに、その岩はきっと動き出すでしょう!
だからね、人から頼まれたらまず引きうけてみましょうよ、思い切ってね!
難しい仕事やお願いをされると、私はいつもその話しを思い出し、心にハチマキをします。
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