「 徳 」 という字     

友人と 「徳」 という字について話す機会があったのでここに紹介させていただきます。

まずは 「徳」という字の分解をしてみましょう。

徳という字の左半分「 これは行人偏と言いますね。

この行人偏の意味ですが 「行」の文字で使われる偏で、「にんべん」に似ているのでついた

名前です。

にんべんの意味は 「人」 という文字の変形で意味も 「人」 を表します。

 そこから「行にんべん」を人々と解釈する説もあります。

さらにこの 「行にんべん」 はもともとは 「交差点」を表しているそうです。しかし、交差点(十字路)から変化して、現在では 「道」 を意味しています。

 ですから 「道」 に関する漢字に多く使われているそうです。(徐行・前後・待つ・・・・)

続けて 「徳」 という字の右半分はどうかといいますと、まず 「十」 があり、その下に 

「四」       更にその下に 「心」があって全部で 「徳」 という文字になります。

そこでまとめてみますと、徳という字は

 

「生きていく中で接していく、道行く人々に、14個の心を配ること」 となるそうです。

 

はて「14個の心を配る」・・・はて 「14個の心」 とはなんだろうか??

まず頭に浮かんだのが、「八つのホコリ」です。

(天理教の話しを聞いている人はすぐにピンと来たはず!)

「をしい」「ほしい」「にくい」「かわい」「うらみ」「はらだち」

「よく」「こうまん」それに 「うそ」と 「ついしょ」

これで10個の心遣いと心配り(心づかい)の基礎がわかった・・??

あれ しかしまだ4個足りないぞ

 

ここからは私の勝手な解釈。

徳という字の右半分 の「十」という文字は自分自身の心構えなのかも、例えば 「嘘」なんかついてはいけないよ、「にくい」なんて思ってはいけないよ、身の回りの人やものだけを「かわい」がっているだけではいけないよ、「腹立ち」はよくないよ、等々・・。

では残された 「四」という文字・・これは人に対する心配り(心づかい)のことかもしれません。

「人を思いやる心を持ちましょう」「人との調和の心を持ちましょう」「人を明るくする心をもちましょう」  「・・・・・・」

あ〜あと一つが出ない・・・「人に感謝する心を持ちましょう」 かもしれません、皆さんはどう思いますか?

おまけ 

「徳」 という字になんとなく感じが似ている字が、「得」 この意味を編集者なりに解釈するとこうなります。

「得」という字は「行にんべん」と 「日」と「寸」で出来ていますので

「生きていく中で接する人々から、たった一日、ほんのちょっとだけいい思いをさせてもらえる事」

よって徳と得の違いは 「徳」は積む事が出来ますが、「得」は日替わりなので積むことはできないということになりますね。    じゃんじゃん