Modeling Log - Mitsubishi A6M Type 0
Update in Jan. 29, 2014

Mitsubishi A6M Type 0 (TAMIYA,AIRFIX,HASEGAWA & AML 1/72)

go last
(2013/10/06)
いよいよ零戦の制作を開始します。
今年は零戦がちょっとしたブーム。 これをトリガーにして作り始めないと、この先きっかけがなさそう。
いつもの通り複数同時展開、今回は4機。 写真の右端から順に、2式水上戦闘機(HASEGAWA)、零戦52型(TAMIYA)、21型(AIRFIX)、 練戦(AML)、22型(HASEGAWA旧版)。
5機あるじゃないかって?
ジャンクで買ったAMLの練戦は簡易インジェクションでパーツがバリだらけな上に 欠品もあるので、ドナーとしてHASEGAWA旧版を使う。 でも、HASEGAWA旧版ベースにAMLのパーツを使って練戦に改造するほうが楽かもしれない...
他のキット(2式水戦、52型、21型)は多分問題なく組み立てられると思う。
AIRFIXの21型は翼端の折りたたみを可動にするつもり。 わざわざ翼端部を別パーツで用意してくれてるんだからそれくらいやってみないとね。 ただ、薄い翼端にヒンジを組み込めるかどうか、うまい手を考えないといけない。
2式水戦と52型は多分何もしない(できない)でストレート組みになる。 マーキングは多分キットのまま。どうせ尾翼の機番くらいしか変化がないのだ。 でも、21型はキットの設定(濃緑色)ではなく灰白色(or灰緑色)にしたいので、 適当なマーキングを調べてみる予定。

資料としてはグリーンアロー出版社の"大図解 零式艦上戦闘機"を準備。
ちょっと古い資料だけど、機体の構造とかの図解が多くて模型制作には便利。 ずいぶん前に古本屋で買ったけど、実のところはそのころ零戦の模型(多分大型のソリッドモデル)を 作る気満々だった父のリクエストで買ったもの。 このたび、実家の父の本棚から拝借してきました(もともと買ったのは自分だが)。

で、最初に組んだのは2式水戦の台車(^ ^)
車軸に真鍮線を仕込んで車輪が回るように改造(基本ですよ)してます。 もちろん、車軸はまだ仮止めの状態。 ちゃんと塗装しますよ。

現在、使用予定の塗料が行方不明(どこかにあるのは間違いない)のため捜索中。 とりあえずコクピットの組み立てには使わないけど、早く見つけねば。
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(2013/10/12~20)
コクピットの組み立て。
再現度としてはやはりタミヤが一番! 次いでAIRFIXも結構頑張ってます。 これらに比べると、ハセガワの新版も見劣りします。 AMLはかなり細かいモールドが入っていますが型がずれているので修正必須。 それ以上に困るのはエッチングパーツが欠品しているため、 かなりの部分を自作しなければならないこと。
ひとまずタミヤのパーツを参考に他のキットのディテールアップを図る。

練戦はハセガワ旧版をベースにAMLキットのパーツを組み込んで作ることにした。 AMLのキットをベースにすると、欠品の水平尾翼を換装するために取り付け部の形状を直さなければならない。 また、方向舵の形状がよくない(成型不良?)、胴体や主翼にも成型不良部分があるし、合いも悪い。 ハセガワ旧版の胴体改造するほうがはるかに楽だ。
ちなみにAMLのキットはパーツの分割がハセガワ新版とほぼ同じ。 2式水戦の主翼とAML練戦の胴体パーツは無理なく合わさりそうです(やらんけど)。

で、コクピットの工作だけど、タミヤのはほとんどそのまま。 ただしクルシー無線帰投装置の操作器のパーツ(A26)は省略、AIRFIXの21型へ移植。 (52型はクルシー搭載してない仕様にするため。)
AIRFIXのはタミヤを参考に不足する細部を追加。 52型と21型では若干レイアウトが違うところもあるので資料をチェックしながら作業。 (最初間違えた。)
練戦と水戦は胴体内側の隔壁と縦通材をプラ材で再現するところから初めて、以下同様。 練戦のコクピットにはもちろんAMLのパーツを使用、 計器パネルなどの欠品パーツは自作で誤魔化す。
シートには軽め穴を開口、AIRFIXのシートは背中が平板だったので削って丸みを出した。

塗装は、52型と21型は三菱製という想定でMr.カラー#126コクピット色(三菱系)、 水戦と練戦は同#127コクピット色(中島系)。 三菱系はちょっと暗い感じがしたので中島系でドライブラシして明るめに。 中島系は逆に明るすぎる感じなのでスミいれを強めに施す。

計器類はデカール。 このときのために用意しておいた(ハセガワの)ジャンクデカールから練戦の計器パネル用デカールも調達。 備えあれば憂いなしである。
こうして見るとAIRFIXのデカールが一番見栄えがいいな。
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(2013/10/26~11/04)
コクピットの追加工作。
"練戦"のコクピット後方の標的曳航ワイヤ巻き取りドラム(?)は自作。 まず外からは見えないけど...

胴体+コクピットの組み立ては各社様々。
タミヤ: コクピットは胴体左右接着後に下から組込む。 機首上面パーツは照準器(の台座?)までが一体成型済み。
AIRFIX: コクピットは胴体左右接着時に同時に組込む。 機首パーツの裏面に7.7mm機銃のパーツを取り付ける仕様だが、 胴体への取り付けがちょっと難しい。
ハセガワ(新): コクピットは胴体左右接着後に下から組込む。 機首パーツ裏面に計器盤を取り付ける仕様。
ハセガワ(旧)+AML: コクピットは胴体左右接着時に同時に組込む(長いからね)。 AMLキットの機首上面とカウリングのパーツをハセガワ(旧)の胴体に合わせるため、 いろいろと細工する。

で、エンジン。
さすがにタミヤのが一番出来がよい。全体を銀で塗装後、スミいれしただけで十分。
AIRFIXのもまあまあ良い出来。こちらはシリンダを黒く塗ってから銀でドライブラシ。 減速ギアのケースはエアクラフトグレーにしてみた。
ハセガワ新版のはちょっと小振りな上、プッシュロッドが省略されてる。 プッシュロッドは伸ばしランナで追加しときます。
"練戦"にはハセガワ旧版のエンジンを使用。 栄12型のパーツはすでに流用済みなので栄21型を改造。 (AMLのパーツも"原型は"悪くなかったんだが...)
前後のシリンダ列の間隔が広いみたいなのでちょっと詰めた。 (それでハセガワ旧版のカウリングは長いのかも)

実はどのキットのエンジンもプロペラをスムースに回すには難ありのため、若干改造。 やっぱり風を受けて回らないとねぇ。
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(Left)完成後は多分見えない。 (right)ぐっとイメージアップ ZERO
TAMIYA,AIRFIX,HASEGAWA(New),HASEGAWA(Old)+AML
(2013/11/17)
胴体のほうは一段落したので、主翼のほうを進める。
といっても21型以外は主翼上下面パーツを貼り合わせて整形するだけ。 どれも素姓の良いキットなので問題なく出来上がる。 (ハセガワ旧版のパーツ分割については気にしない。)
本命はAIRFIXの21型の主翼端折り畳み機構。
しばらく脳内でいろいろシミュレーションした結果(大袈裟かな)、 主翼桁の位置に回転軸が翼上面ぎりぎりに来るようにヒンジを組み込むことにした。 方針が決まれば後は勝手に手が動く(嘘)。
2,3回作り直したりもしたが、どうにか完成。
いい感じでパタパタと動きます。

内部は断面の肉厚を削ったり、翼端側は軽め穴っぽい物を空けてみたりした。 もちろん組みつけ前に青竹色で塗っておいた。
最後に主翼上面パーツを付けて(折り畳み機構は)完成。 ヒンジ部は上面にむき出しになるんだけど面一になるように整形します。

後からの分解/取り外しはできない。 そのため、塗装の際に隙間に塗料が入ると固着してしまうかもしれない。 そこで、隙間にマスキングゾルを流し込んであります。(仮止めにもなる。)

この勢いで、21型と練戦の方向舵可動にもトライします。
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(2013/12/01~23)
21型と練戦の方向舵を可動にする。
AIRFIXの21型は方向舵が別パーツなので当初から可動を考えていた。 練戦の方はハセガワ旧版から方向舵だけAMLのキットに移植するつもりで切り離したんだが、 結局ハセガワ旧版をベースにすることにしたので、元に戻すついでに可動にする。
動きを安定させるためには、少なくとも2箇所で止めなければいけない。 1箇所は方向舵下端に回転軸を仕込めばOK(実際には機体側に軸がついてしまったが...)。 もう1箇所、上の方で止める必要があるけど、この部分は厚みが無いのでヒンジは外部に露出する。 いろいろ考えた結果、方向舵上部に切り込みを入れて回転軸を仕込むようにした。 これに垂直尾翼側から軸受けを出して止める。
もちろん着脱可能である。 というか、後付け可能にしておかないと塗装はもちろん組み立てすら難しい。
実際作ってみるといろいろ失敗もあったわけだが、どうにか完成。 21型は翼厚がギリギリなので軸受けの強度が心配。 金属板にするか軸を長くとって厚みを出せば良かったかな?

これで難関はすべて突破! あとは普通に組み立てていけば完成のはずである。

方向舵周りの作業が済んだので、水平尾翼を取り付け。 21型はなぜか昇降舵と胴体の間に隙間ができてしまった。 積み立てをミスったか、パーツが悪いのかは不明。もちろん実機ではこんなに隙間はないはず。

プロペラ周り。
21型と練戦は回転をスムースにするため回転軸を作り直し(長くする)。 ちなみに練戦のペラはAMLのキットのものを使用。 2式水戦のペラは3枚のブレードが別パーツになっているめんどくさい。 取り付け部がゆるくてブレード間の角度やピッチが決まらない。 こんなの一体成型でいいのに...

そろそろ機体全体の塗装も始める。
中島製零戦用にMr.カラー#56"明灰緑色(中島系)"を購入したもののRLM02みたいな色で気に入らない。 後から気付いたのだがMr.カラーの#56って昔は"明灰白色"(陸軍機用)だった筈。 いつの間に変ったんだ? もちろん色調も全然違う。
で、古いほうの#56を引っ張り出してみたら、こっちの色の方がいい感じ。 2式水戦に塗ってみたけど、悪くないのでこれでいく。
ただし21型は#35の"明灰白色(三菱系)"で行く予定。
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(2014/01/26)
完成、というか作業終了。

"練戦"
キャノピーは真空成型品なのでゴム系ボンドで接着。 柔らかいので胴体側にフィットさせるのはそれほど難しくない。 縁はもっと薄く削っておけばよかった。 第一風防のみはハセガワ旧版のパーツから切り取って使用。
増槽は取り付け部をタミヤのキットと同じような構造に改造。 プラ板の板バネを仕込んで着脱可能にした。
タイヤも回転できるように改造。
マーキングはAMLキット指定の神之池基地所属の機体。 練習機なので黄橙色の塗装。黄色系の色はムラが出やすいので大変。 写真では分かりにくいけどかなりムラが残ってる。
日の丸や機番はジャンクデカールから、"コウ"の字のみ手書き。
アンテナマストは取り付け強度が出せないので省略。 翼下の曳航標的もめんどくさくなって省略。

"52型"
ほとんど問題なく組めるキットだけど、 開状態用のキャノピーパーツを使うと閉じた状態にできないのが難点。
タイヤは軸に固定せず、脚カバーで押さえるようにして回転可能にした。
増槽取り付け部は練戦と同じ細工で着脱可能。
マーキングはキット指定の中からラバウル航空隊の機体。
上面はMr.カラーの暗緑色(三菱系)、下面は明灰白色(三菱系)を使用。 エンジンカウルはタイヤブラック(!)を使用。

"21型"
翼端折り畳み可動部は案の定ヒンジが破損。 2点止めの筈が1点止めになってしまったので、動かす時は要注意。
タイヤは52型と同様にして回転可能に、増槽取り付け部も同様にして着脱可能に。
マーキングはミッドウェー海戦時の蒼龍搭載機(藤田中尉機)のつもり。 胴体と尾翼の青帯は手書きなのでちょっとユラユラしてる。
始めはマスキングしてやってみたけど、深い凹モールドに塗料が入り込んでしまいNG。
機番は2式水戦のデカールから。
全面の塗装はMr.カラーの明灰白色(三菱系)。制空戦闘機的色合いがよろしい。

"2式水戦"
こちらは特に細工なし。
フロートにバラスト入れたんで台車に乗せても尻もちはつかない。
キットの未使用パーツは練戦に流用しました。
マーキングはショートランド島配備の神川丸搭載機。
塗装はMr.カラーの明灰白色(中島系)、ただし現行の色調ではなく昔のもの。 この方が"らしさ"はある。

どれもプロペラとエンジンカウルは接着せず差し込んであるだけ。 他にもはずせるようにした場所があるのは将来の補修の便宜のため。

汚しや塗装剥がれの表現はほとんどやってない。 ホントに汚くなるだけだから...
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