| 2001/10 20-31 | |
| Last Modified : | 12/08 17:00 |
不正なメールがパタっと止んだ。不気味な静けさだ。あらぬ疑いを抱くように なってしまった。もしかして…。
10月18日ソワレ、新宿THEATER/TOPSにて、25日まで。
結成から、15年。そのときの取材に、威勢よく応えてくれたお姉さんがたが、 いくぶん丸くなったものの(体型ではない)、そのままそこにいた。そして、余 裕、遊びのある芝居づくりは、とんがっていた15年前にはなかったものである。
まず、岡本麗が、“すだれハゲ”のカツラを着けて現れたときに、この芝居は 成功したと思った。缶ビールを片手に持った、そのくたびれた中年のサラリー マン姿は、舞台でしか出逢えないハレ(ハゲではない)の気分にさせてくれたの だ。芸達者な3人だけに、夫婦役をひとり二役で演じる今回のアイデアがいき た形だ。松金よね子は、タクシーの運転手で、故横山やすし似のいわゆる“河 内のオッサン”風、田岡美也子は、町の自動車工場の社長で、これまた“ハゲ カツラ”が似合う。団地内のご近所どうしである、この3組の夫婦と、行きつ けのスナックのママとその恋人(こちらも高山広のひとり二役)、そして外国語 教師であるブルース(マイケル・ネイシュタット)による、心温まるコメディで あった。
NHKの深夜の再放送枠を時々見る。昨夜は、BSの再放送「マンガ夜話」で、ち ばてつやの「あしたのジョー」を取り上げていた。パネラーの、いしかわじゅ んや夏目房之介らの発言が面白く、深夜2時すぎだというのに、目がさめてし まった。
曰く“「あしたのジョー」は、少年まんがから劇画への転換が実験された作品 である”(ちょっと記憶を頼り)。なるほど、このような発言を聞いて納得した。 実は、小学校の高学年の頃、わたしは、「あしたのジョー」の途中で、少年マ ガジンなどを読まなくなっているのである。つまり、子どもだったわたしには、 大人の世界が強くなりすぎて、ついていけなくなったということだ。その結果、 “まんが雑誌が、学園紛争のただ中にいた、高校生、大学生に読まれるように なっていった”という意見にも納得。
また、いしかわじゅんの“少年まんがで、鼻の穴が初めて書かれたコマ”だの、 夏目房之介の“「あしたのジョー」の劇画化への道”などの実に細かい分析に も感じ入った。
10月19日初日ソワレ、下北沢ザ・スズナリにて、28日まで。
最近見た芝居は、制作期間が、9月11日の“米国同時テロ”と重なっていたた めか、パンフレットでは、必ず件の事件に触れている。この公演も、川村毅が、 テロを経たメッセージをこめた作品となった。
主人公のナナ(中川安奈)は、森の人形師によって樹霊から生み出された。争う 人の心の声を聞き取れる特殊な能力が備わっているため、黒服という政府の諜 報委員に雇われる身となる。ナナの使命は、この世の悪と戦うこと。だが、彼 女は、荒れる学校で、ひとりの生徒の死を救うことができず、その使命感を失 いかける。ナナをさらに試練が襲う。王国内の争いに巻き込まれ、黒服ととも に捕らえられてしまうのである。そんな中、その王国の王子に助けられ、自分 の生まれた森に逃げ込んだナナに真実が告げられる…。“正義”の危うさに悩 む主人公は、まさに世界が直面していること。川村は、ストレートに切り込ん できたが、まだ、人形たちと絡み合っていない感じだ。それが初日だったせい かはわからないが。
以前、わたしが「航海日誌」で 書いたとおり、 スズナリの芝居を見るなら、桟敷席に限る。今回は特に、人形芝居だからとい うのもある。そして、中川安奈は美しい。ヒーロー、ヒロインという言葉には、 手垢がついたような気がする昨今だが、彼女が演じるとそれが感じられない。 得がたいキャラクターだ。
日本の現代演劇・舞踊芸術への助成活動を行なっているセゾン文化財団が、 2002年度の《現代演劇・舞踊助成》の公募を開始した。対象は、2002年4月よ り2003年3月までに開催される事業。詳細は、下記連絡先へお問い合わせを。
【連絡先】
財団法人 セゾン文化財団 事務局
〒104-0061 東京都中央区1-16-1 東貨ビル8F
e-mail:foundation@saison.or.jp
URL:http://www.saison.or.jp/
Tel:03-3535-5566 Fax:03-3535-5565
[受付時間:月〜金・午前10時〜午後6時]
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タイニイアリスが発行する小劇場の新聞「I AM ALICE」に、わたしが書いたト ンスン舞台のレポートが掲載される予定だ。発行は、年末になるようだが、そ のWeb版が先行して公開されている。以下のURLでご覧いただきたい。
10月22日ソワレ、下北沢本多劇場にて、28日まで。大阪、九州などで公演あり。
榎木孝明主演、山元清多作、流山児祥演出の組み合せに、南野陽子が加わった。 果してどのような作品になるのか、ちょっと“恐いもの見たさ”の気持ちがあっ たのは事実。だが、それは杞憂で、いろんな意味でいい作品に仕上っていた。
ひとつは、脚本の巧みさ。西南戦争を題材にした芝居の稽古をするという、入 れ子の構造は、よくある手法だが、台詞のやりとりの中で、一瞬に時代が入れ 換わる、こんな鮮やかな時代のさばき方は、見たことがない。おそらく脚本は 読んだだけではわからないだろう。演出の力と、俳優の理解も十分に助けてい る。
もうひとつは、大きな歴史観の中で、今回の題材を扱っていること。征韓論で 破れた西郷隆盛と、彼に従ったこの作品の主人公、中村半次郎や元薩摩藩の浪 士らが、西南戦争で非業の死を遂げたことを通して、日本の歴史の転換期をき ちんととらえ直そうという試みなのだ。2001年9月11日が、世界の歴史の転換 期なら、実は、それと同じ意味を持つ転換期が、日本では明治維新前後に起き ていたのでは。そういう問いかけが、この作品にはある。明治維新というのは、 肯定的に見られがちだが、今の日本を考えるうえで、負の部分をさらに掘り下 げなければならないと、わたしも思う。
このシリーズに、すっかりはまってしまったのか、中村半次郎を演じるトシ役 の榎木孝明が、変な魅力をふりまいている。こう楽しそうに、狂ってもらえる と、見ている方もうれしい。半次郎の恋人、タミ役の南野陽子も、意外な出会 いだった。現実世界ではストリッパー、幕末の京都では芸者という、色気のあ る役がはまっていたのだ。ただ、アイドル声になってしまう歌だけが残念だっ た。

左から南野陽子、榎木孝明 写真提供:流山児★事務所
▼11月10日(土)・18日(金)・23日(金)・24日(土)10:30/2:00 11日(日)・25日(日)10:30 17日(土)3:00 ▼12月 1日(土)3:00 2日(日)・8日(土)10:30/2:00 会場 新宿プーク人形劇場 料金 全席自由 3000円 問い合わせ 人形劇団プーク TEL 03-3370-3371 http://www.mesh.ne.jp/puk/
中央児童福祉審議会の年間グランプリ受賞作と、劇団創設者川尻泰司の人形ボー ドヴィル作品の2本立。
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▼12月22日(土)〜26日(水) 10:30/2:00 会場 新宿プーク人形劇場 料金 全席自由 3000円 問い合わせ 人形劇団プーク TEL 03-3370-3371 http://www.mesh.ne.jp/puk/
マルシャークの「森は生きている」の原作ともいえる、スロバキアで語り継が れた昔話を人形劇に。
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▼12月8日(土)〜2002年1月10日(木) 火曜・木曜・金曜6:30 水曜1:30/6:30 土曜1:00/6:00 日曜1:00 ※12/8(土)6:30、12/23日(日)・1/4(金)1:00/6:00、1/3(木)1:00、12/14(金)貸切、 月曜・12/25(火)・26(水)・1/1(火)・2(水)休演 作 鶴屋南北 演出 蜷川幸雄 音楽 東京スカパラダイスオーケストラ 出演 竹中直人/藤真利子/広末涼子/高嶋政伸/村上淳/田口浩正/持田真樹/他 会場 渋谷シアターコクーン 料金 S9000円 A7500円 コクーンシート4500円 問い合わせ Bunkamura TEL 03-3477-3244 http://www.bunkamura.co.jp/
個性派がずらりと揃った俳優陣と東京スカパラダイスオーケストラのマッチン グがユニーク。蜷川幸雄自身が伝説的公演をぶち壊す。
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《group A》 ▼11月16日(金)〜18日(日) 金曜・土曜7:00 日曜3:00 ※11/17(土)終演後アーティスト・トークあり 《group B》 ▼11月30日(金)〜12月2日(日) 金曜・土曜7:00 日曜3:00 ※12/1(土)終演後、ITI主催によるトークセッションあり 原作 クオ・パオクン 構想・演出 オン・ケンセン 参加アーティスト 《シアターワークス》ジェレマイヤ・チョイ/ジャニス・コー/ロク・メ ンチュエ/ロー・キーホン 《group A》グライダーマン/山中透 《group B》羊屋白玉+指輪ホテル/西山美なコ 会場 森下スタジオ Cスタジオ 料金 予約制 1000円(オールスタンディング) 問い合わせ 森下スタジオ TEL 03-5624-5951 http://www.saison.or.jp/
セゾン文化財団が、シンガポールと日本の様々な分野の若手アーティストたち によるコラボレーションを企画。双方の現代史の出発点ともいえる「戦争」を テーマに、ワークショップ方式で作品をつくっていく。テキストは、シアター ワークスのオン・ケンセンが、クオ・パオクンの原作に、シンガポール国立公 文書館口述歴史記録センターに保管されている第2次世界大戦の生存者のイン タビューを再構成したものだ。
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▼11月14日(水)〜22日(木) 平日1:30/6:30 土曜・日曜1:30 ※11/14(水)・16(金)・19(月)6:30、11/22(木)1:30 作 鄭義信 演出 松本祐子 出演 坂口芳貞/大滝寛/若松泰弘/石橋徹郎/名越志保 会場 紀伊國屋ホール 料金 全席指定 5500円 学生3800円 問い合わせ 文学座 TEL 03-3351-7265 http://www.bungakuza.com/
NHKで放送された鄭義信のスタジオドラマを舞台化。演出は、アトリエの会で も鄭作品を演出している松本祐子。
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《ソロ・ダンスワーク「金髪に魂はない」》 ▼11月30日(金)〜12月2日(日) 金曜6:00 土曜・日曜4:00 会場 京都芸術センターフリースペース ▼12月7日(金)〜8日(土) 会場 大阪ベルギーフランドル交流センター 料金 2500円 学生2000円 《ペー・フェルメールス+岩下徹 デュオ・ダンスワーク「コンニチハ・ミスターイワシタ」》 ▼12月13日(木)7:00 会場 京都芸術センターフリースペース ▼12月14日(金)7:00 会場 大阪ベルギーフランドル交流センター 料金 2500円 学生2000円 問い合わせ 京都 京都芸術センター TEL 075-213-1000 大阪 ベルギーフランドル交流センター TEL 06-6773-8850
ワークショップもあり。要お問い合わせ。
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古川あんずさんが死んだ。ドイツに活動の場所を移られたので、近況をとんと 聞かなくなってはいたが、それが彼女の訃報になるとは。彼女の舞踏は、実に 端正で美しいフォルムをいつも見せてくれた。昨年の如月小春さんといい、ま だ40代。実に悲しい。
10月23日ソワレ、青山円形劇場にて、28日まで。
この時期に過激派の芝居をやるというのは勇気がある。しかも微妙な人間関係 が展開される平田オリザのテキストを使って。
舞台は、過激派組織の一員として非合法活動をするある夫婦の家。そこで、テ ロ実施のための会合が行なわれるため、活動家たちが集まってくる。ところが、 普通の家庭をよそおっているため、地域活動のお誘いに、大事な会合のさなか に近くの住民が訪ねてきたりする。また、活動家同士の恋愛模様が、仲間の連 帯に影響を与えて…。タイトルの「Fairy Tale」が象徴するように、リアリティ のない“おとぎ話”としてテロを描いている。それが成功したかどうか、わた しはちょっと心許ない。安田雅弘率いる山の手事情社の俳優たちによる、異常 な様式性を持った肉体(四畳半という)を通すことによって、それはさらにリア リティのないものになっていく。それはわかる。だが、やはり、見る方は恐怖 感を覚えた。観客に恐怖感を与えることは、この芝居の本望だろうか。そうい う疑問がわくのである。
今回は、俳優たちに、身体、衣服をも真っ白にペイントした、石膏のような格 好をさせた。また、逆さまになったバケツ、時々異常な音を発した洗濯機や玄 関のチャイム、そして過激派のリーダーの熊の着ぐるみなど、それが象徴する キーワードに思いをめぐらすことは、楽しかったんだけれども。
▼11月2日(金)〜4日(日) 金曜8:00 土曜3:30/8:00 日曜2:30 構成・演出・振付・出演 鈴木ユキオ 出演 松原東洋/イワマカズミ/竹部育美/他 会場 神楽坂セッションハウス 料金 前売2500円 当日2800円 問い合わせ TEL 03-3971-1280 http://boat.zero.ad.jp/Bulldog-extract/
アスベスト館を経て、自らのカンパニーを結成。その3作目の公演だ。
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▼12月13日(木)〜27日(木) 月曜・火曜・木曜・金曜7:00 水曜・土曜2:00/7:00 日曜2:00 ※12/24(月)2:00、12/27(木)2:00、12/20(木)休演 ※12/23(日)終演後、大石静、永井愛出演のスペシャルトークあり 作・演出 永井愛 出演 渡辺美佐子/高橋長英/浅野和之/大西多摩恵/他 会場 世田谷シアタートラム 料金 全席指定 4500円 学割3000円 ※10月27日(土)前売開始 問い合わせ 二兎社 TEL 03-5638-4587 http://www.nitosha.net/
100年を越える古屋敷の解体をめぐるコメディを、四国市民劇場との共同企画 で制作。日暮町は、四国のある町がモデルだ。
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▼12月29日(土)〜30日(日)2:00/7:00 作・演出・美術・出演 神蔵香芳 出演 荻野久美子/ハラナガマキコ/幸雅子/他 会場 麻布die pratze 料金 前売2000円 当日2200円 問い合わせ アトリエミルテ TEL 03-3417-1039 http://www.hi-ho.ne.jp/rommom/
ダンス、音楽、言葉、映像を駆使したダンス作品。
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▼11月1日(木)〜4日(日) 平日7:30 土曜2:30/7:30 日曜5:30 作・演出 菅間勇 出演 大間剛志/長瀬麻子/竹広零二/大塚秀記/稲川実代子 会場 中野スタジオあくとれ 料金 全席自由 前売2500円 当日2800円 中高生以下1500円 問い合わせ 菅間馬鈴薯堂 TEL 03-3810-0987
売れない演歌歌手のドサ回りの珍道中。
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ここ2週くらいの間に、中学、高校の同期会の案内が相次いで来た。高校の方 は、同期会にむけて、何人かの住所をさぐれ、という指令である。指令を受け た10人のうち、7名ほど連絡がとれた。ただ、そのうち2名は、地方赴任のため、 実家の住所を連絡先にしている。連絡がとれない3名のうち、2名も地方。半分 近くは、東京から地方に移っているんだねぇ。
▼12月8日(土)3:00 出演 天野由起子「花は火の玉」/北村成美「めくるめく組曲」/坂本公成「SKIN/ephemera」/山田珠美「SIS」 会場 森下スタジオ Cスタジオ 料金 1000円 問い合わせ セゾン文化財団 森下スタジオ TEL 03-5624-5951
来年2月に開催される若手振付家による新作公演「パークタワー・ネクストダ ンス・フェスティバル」のプレイベント。
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▼11月28日(水)〜12月2日(日) 平日7:30 土曜3:00/7:00 日曜3:00 会場 東京芸術劇場小ホール2 ▼12月6日(木)〜8日(土) 平日7:00 土曜2:00/6:30 会場 愛知芸術劇場小ホール 作・演出 大橋泰彦 出演 伊東由美子/松戸俊二/山岸諒子/相川倫子/倉林恵美/橋本直樹/大迫径/他 料金 全席指定 前売3500円 当日3800円 問い合わせ 離風霊船事務所 TEL 03-3793-5388
多重人格者の主人公を通して、現代社会にはびこる心の病理にせまる。
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▼12月26日(水)〜30日(月) 水曜8:00 木曜・金曜7:30 土曜・日曜2:00/7:00 作・演出 横田修 出演 舘智子/ちゅうり/藤崎成益/好宮温太郎/川本裕之/安田まり子/他 会場 こまばアゴラ劇場 料金 前売2300円 当日2500円 問い合わせ タテヨコ企画 TEL 070-5567-6450
取材に基づいた作品づくりをするタテヨコ企画。今回は、修業僧の生活を取り 上げる。
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URLに含まれる点のことを、ほとんどマスコミは「ドット」と読んでいるが、 あれはやめてほしい。どう考えても、あれは英字の区切り記号である「ピリオ ド」だ。「ドット」は「点」の総称なのだから、「・」でも「…」でも許され てしまう。
てな、発言になったのは、渋谷駅で草間弥生のコカ・コーラの駅貼りポスター を見たから。はい、ここからが芸術だ。これこそ究極の「ドット」。街角の自 動販売機が全部、草間弥生デザインの赤いドットで飾られている。コーラの缶 まで、白地に赤い水玉模様。しかも、その傍らには、かわいらしいワンピース (もちろん水玉模様)を着込んだ草間弥生先生が、異常な目でこっちを睨んでい らっしゃる。目の前がくらくらするほど、衝撃的なポスターだった。
西木正明「夢顔さんによろしく」(文藝春秋)読了。劇団四季のミュージカル 「異国の丘」の主人公のモデル近衛文隆の一生を描いたノンフィクションだ。 ミュージカル同様、アメリカ留学時、そして上海時代に恋に冒険にと活躍する が、常に日本の軍部の監視がついていたせいか、意外に質素な生活を送ってい る。ソ連での抑留生活は、極寒の収容所生活は少なく、むしろ政争の愚に使わ れ、やがて悲劇を迎えたことがわかる。「異国の丘」との差異は、やはりちょっ と気になる。
さて、同じく近衛文隆の死の謎に迫ったノンフィクション「プリンス近衛殺人 事件」を図書館で予約してしまった。こちらも楽しみ。
10月25日ソワレ、青山円形劇場にて。
山の手事情社というと、独特の身体性が特徴の劇団だ。今回の「jam2001」は、 そのデモンストレーションという位置付けの公演。最近の山の手事情社の舞台 を見れば、「あの身体を斜めにしてしゃべる演技はなに?」というような疑問 を、誰もが抱くだろう。さらにいろんな“不思議”を持つ劇団だけに、こうい う機会が設けられたことはうれしい。もっとも、逆説的には、理解されにくい ことに同劇団が取り組んでいるとも、言えるのだけれど。
まず山の手事情社の最大の謎、主宰の安田雅弘の命名による“四畳半”のデモ から。それは、俳優にある制限を加えた演技術である。つまり、歩行の際は、 常に細い通路を意識させ、他者とのコミュニケーションに際にも、決りごとを 守らせることによって、一種独特の様式性を獲得させていったのである。なる ほどと、わたしは納得したが、万人に受け入れられるかどうかは、歌舞伎並み に洗練されていかないと難しいのかもしれない。さて、この後は、比較的馴染 みのある“早口言葉”“フリーエチュード”などの稽古方法が披露された。そ の中には、“弁論大会”など、過去の公演の際に作品の一部として取り入れら れたものもあり、懐かしさも感じた。
“四畳半”に関していえば、前回の「牡丹灯籠」のように、いい作品との出会 いが必要なのではという思いが、ますます強くなった次第。
▼11月22日(木)7:00 会場 アミュー立川 ▼12月3日(月)・4日(火)7:00 会場 新宿タイニイアリス 作・出演 金元培 演出・出演 金正浩 出演 姜和石/金順香/姜由美/鄭聖華/他 料金 前売2500円 当日2800円 問い合わせ アラン・サムセ TEL 045-345-2371 http://www.h2.dion.ne.jp/~arang/
「蘇れ! 民族戦隊ビビンバMAX」を上演する在日韓国人劇団が遭遇する不思議 な物語。
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▼11月27日(火)〜12月8日(土) 月曜・水曜・木曜・土曜・日曜1:30 火曜・金曜6:30 作 エドワルド・デ・フィリッポ 訳 田之倉稔 演出 山下悟 出演 有馬稲子/立川三貴/有田麻里/高橋礼恵/田村勝彦/蔵一彦/鈴木慎平/仲 恭司/他 会場 新宿紀伊國屋ホール 料金 全席指定 5000円 問い合わせ 地人会 TEL 03-3354-1279 http://www1.biz.biglobe.ne.jp/~CJK/
イタリアの国民的喜劇作家D・フィリッポが描く家族の狂想曲。
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▼11月16日(金)〜18日(日) 金曜7:00 土曜2:00/7:00 日曜2:00 作・演出 長谷川孝治 出演 福士賢治/鈴木徳人/畑澤聖悟/佐藤てるみ/青海衣央里/長谷川等/江口恵 美/他 会場 世田谷パブリックシアター 料金 全席自由 前売2800円 当日3000円 問い合わせ 弘前劇場 TEL 0172-62-0717 http://www.hirogeki.co.jp/
第1回日本劇作家協会新人戯曲賞を受賞した作品を改定上演。
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▼11月9日(金)〜18日(日) 平日7:00 土曜・日曜3:00 ※11/10(土)7:00 作 A・チェーホフ 演出・出演 松本修 出演 美保純/黒木美奈子/大崎由利子/井口千寿瑠/八木昌子/品川徹/真名古敬 二/小嶋尚樹/宮澤大地 会場 世田谷シアタートラム 料金 全席指定 4000円 学生3000円 問い合わせ ぷれいす TEL 03-5454-2133 http://www.place-net.co.jp/
脚色、翻案、再構成など、様々な手法でチェーホフに取り組んできたMODEが、 今回は正攻法で挑む。
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▼11月5日(月)11:00〜14:00(予定) 会場 新宿紀伊國屋ホール パネラー 井上ひさし/栗山民也/大笹吉雄/鴻上尚史/他 参加費 無料 ※可能な限り事前申し込みを 10/31(水)締め切り 下記ファックスへ 事務局 社団法人日本劇団協議会 TEL 03ー3341ー8151 FAX 03-3341-8844
政府の行革の一環として、日本芸術文化振興会(芸術文化振興基金、国立劇場、 新国立劇場)の事業見直しが求められている。当前のことながら、現在の水準 を大きく下回る行革推進事務局案が発表されているが、同案について、「演劇 を愛するひと」すべてを対象に、広く意見を求める会合が開かれることになっ た。ご興味のある方は、ご応募を。
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都営地下鉄の蔵前駅の評判が悪いのは、前から知っていた。しかし、実際に体 験してみると、身に染みてわかる。まさか、地下鉄なのだから地下道から一度 外に出るとは思わないだろう。外の道路が見えたときは、思わず確認のため地 下道に戻ってしまった。しかも、行き先によっては、信号を渡らないといけな いのだが、これが、「公団線方面」などと連結先の会社名が書かれていて、行 き先で判断ができないのだから困った。もう少し考えてほしいよねぇ。
10月27日4:00、神奈川県民ホール大ホール。
ダンサーと俳優とのコラボレーションで、新しい作品が生まれる。イスラエル では、まだ珍しい形だそうだが(8/10、 来日時の会見 より)、世界の流れといってもいい作品形態だ。
パンフレットなどで、喧伝されているのは、サーカスというキーワードだが、 むしろ、わたしには見せ物小屋での出来事のように思える。天幕の中、裸電球 の怪しい光に映し出された、フリークたち。シャム双生児は横並びだが、なぜ か縦並びのふたつの顔を持つ男、黒い衣裳に身をつつんだバレリーナ(彼女は 口まで衣裳で隠している)、髪を振り乱した小柄な老女らは、そんな見せ物小 屋のスターだ。そして、燕尾服の男たちと白い衣裳のバレリーナは、わたした ちの気持ちを代弁し、追憶の空間で青春を過ごしていく。明確なストーリーは ないが、誰の心にも物語を残すインパクトのある舞台だった。
▼11月20日(火)・21日(水)7:00 演出・振付 二見一幸 「キネスフィアテクスト」 出演 坂木眞司/田保知里 「それは、ここから始まる」 出演 高部尚子/加賀谷香/伊藤拓次/二見一幸/他 「Phase−フェイズ」 出演 高部尚子/加賀谷香/中村真知子/佐々木紀子/他 会場 天王州アートスフィア 料金 全席指定 前売 S4500円 A2500円 当日 S5000円 A3000円 問い合わせ ダンスカンパニーカレイドスコープ TEL 046-238-1902 http://homepage2.nifty.com/KALEIDOSCOPE/
1995年結成の若いダンスカンパニー。1999年文化庁芸術祭優秀賞受賞作の「キ ネスフィアテクスト」など3作を上演。
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▼11月16日(金)〜18日(日) 金曜・土曜7:30 日曜4:00 構成・演出・振付 大島早紀子 出演 白河直子 会場 東京芸術劇場中ホール 料金 全席指定 S6000円 A5000円 B4000円 問い合わせ H・アール・カオス TEL 03-5430-2511 http://h-art-chaos.com/
大島早紀子と白河直子の共同作業が、ピュアな形で結実したカオスの代表作が 還ってくる。
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《ライブ》 ▼10/31(水)7:30 出演 梅津和時 & Samm Bennett 《演劇》 ▼11月1日(木)・3日(土)7:00 ストアハウスカンパニー(日本) 「Territory」 ▼11月1日(木)・3日(土)8:30 Dan Dan Theatre Production & Sisyphus theatre(マレーシア) 「Shall we...off?」 ▼11月2日(金)・4日(日) 金曜7:00 日曜6:00 ラ・カンパニー・アン(日本) 「seven fingers of one hand 〜7本の指〜」 ▼11月2日(金)・4日(日) 金曜8:30 日曜7:30 劇団旅行者(韓国) 「簡易駅 −Station−」 《座談会「曖昧な身体をめぐって」》 ▼11月4日(日)2:00 出演 梁正雄/孫春美/西堂行人 会場 江古田ストアハウス 料金 演劇 1日券(2公演分)3500円 2日券(4公演分)6000円 ライブ 2500円 座談会 無料 ※他にワークショップ(1000円)などあり 問い合わせ ストアハウス TEL 03-3954-7246 http://www.storehouse.ne.jp/
江古田の小劇場ストアハウスが主宰するフェスティバルは、アジアに注目した もの。今年は、マレーシア、韓国、日本の3カ国が参加する。
長くテストをしていたこの「航海日誌」も、いよいよメインページとしてデ ビューだ。トップページは、フレームを使ったものになる。そこにカウンター を入れたので、このページの閲読数もわかるという仕掛けである。もっとも、 正式には、きりのいい11月1日をリニューアル・オープン日とするので、事務 所からの帰りがけに、カウンター数をリセットするつもり。さて、明日からが 楽しみだ。
10月28日5:00、浅草アサヒスクエアAにて。
東雲舞踏は、女性舞踏家3人が結成したまだ新しいグループだ。彼女たちは、 土方巽の弟子である和栗由紀夫率いる好善社出身ということで、土方の孫弟子 にあたる。
低い重心で見せるゆるやかな動きには、まぎれもなく土方からの流れが見える。 舞踏の遺伝子が彼女たちの身体に受け継がれていることに、まず感心した。そ の上に、彼女たちの作品が形づくられていった、新しい舞踏の息吹を喜びたい。 オープニング場面での、舞台前面でのソロと、残るふたりが細い板をいくつも 吊り下げたカーテンの奥で繰り広げたダンスが印象的だった。
《リーディング》 ▼12月5日(水)・6日(木)7:30 原作 如月小春 構成・演出・出演 渡辺えり子 出演 永井愛/鈴木裕美/羊屋白玉/川村毅/坂手洋二 会場 世田谷パブリックシアター 料金 全席自由 5500円(12月新刊「如月小春精選戯曲集」付き) 《シンポジウム》 ▼12月8日(土)2:30 一部「如月小春の人と作品」 パネリスト 岸田理生/西堂行人/吉見俊哉/渡辺弘 司会 外岡尚美 二部「舞台芸術と二十一世紀」 パネリスト 内野儀/川村毅/坂手洋二 司会 西堂行人 会場 世田谷シアタートラム 料金 2500円 問い合わせ NOISE TEL 0422-21-1884
昨年12月急逝した如月小春へのトリビュート企画。今年、上演される予定だっ た彼女の新作「カガヤク」をタイトルに、6人の劇作家・演出家が、如月小春 の戯曲を読む。
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