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今日から、「PLAY BOAT 航海日誌」の本格公開である。
まず、初めてこちらを訪れた方へ。このページでは、演劇の情報や、公演レポー ト、ニュースなどを発信していく。「航海日誌」は、以前紙メディアで発行し ていた頃の「PLAY BOAT」のコーナー名からいただいたもの。これから、ご贔 屓にしていただきたい。
なお、日誌は7月から、実験的に書きはじめてきたので、すでに4カ月分くらい たまっている。日を遡って読んでもらってもかまわない。そして、いろんなご 意見をうかがえればと思っている。
では、今後ともよろしく。
10月30日ソワレ、下北沢OFFOFFシアターにて、11月4日まで。
シェイクスピアの「夏の夜の夢」というと、どうしても木野花版を思い出す。 思えば、あれが久本雅美の出世作だった。それはさておき、ハーミア、ヘレナ、 ライサンダー、デメートリアスの若い恋人たちの描き方は、その木野花版並み ににぎやかで楽しく、いい感じだ。こちらは、かなり原作に忠実。一方、大胆 に脚色してあるのが、妖精パックのパートで、この作品の目玉ともいえる。パッ クは、私立探偵に雇われる少年探偵で、さらに不良少年たちのリーダーという 設定だ。不良少年たちは、パックの探偵業を助ける傍ら、町のコントコンクー ルに向けて出品作の練習している。つまり、彼らは原作ではコミックリリーフ として登場する、町の芝居好きたちの役回りも兼ねているのだ。初めての登場 シーンこそ、盛り場にたむろするその現代風若者の姿に面食らったが、「あぁ、 狙いは大人計画の線か」とすぐに納得した。なるほど、小劇場のパクリの魔術 師ヤマトである。看板に偽りナシ。
ただ、この少年探偵たちのシーンになると、芝居にリズムがなくなり、観客の ノリたいという気持ちに応えてくれていないところがある。ダラダラとした芝 居も狙いなのか、判然としないというのでは困る。ただ、マメゾウを演じた江 口徳子という子には驚いた。コント場面は、彼女の作というし、コント一途な オタク系少年を演じても、何か耀いている。メンタイ役の新谷真木とのコンビ 漫才でも客をとれそうだ。しばらく見てみたい女優である。
西荻ウエンズスタジオ 2001年12月21日〜12月23日 12/21:20:00開演 12/22:15:00開演/19:30開演 12/23:15:00開演 料金 2000円 チケット発売日 2001年11月18日 演目 foco program#4「g」 構成/振付/出演:木々実樹羅 ODORIYA「odoriya」 構成/振付/演出/出演:遠藤文規子 出演: 宮杉綾子 遠藤豊 渋谷七重 嘉納由香子 押田健史 吉井千絵 新鋪美佳 吉田典史 大橋美佳 中沢裕之 山田郷美(珍しいキノコ舞踊団)木々実樹羅 遠藤文規子 他 お問い合わせ/チケット取扱 ダグアウト 090-6155-7164 focoprogram@yahoo.co.jp http://www2u.biglobe.ne.jp/~m-d/foco/index.html STAFF 演出:大下玲美 舞台監督:佐々木麻里 岡村滝尾 舞台美術・小道具協力:鈴木康広 渡邊真二郎 照明:九頭竜ちあき(オングストローム) 映像:加藤士文 平岡幹久(風の人ZONIST) 映像提供:高崎周子 鎌田将孝(QBDBQ) 音響:鈴木三枝子(ステージオフィス) 音楽提供:大森憲 衣裳:辻本麻理 鈴木美和子 ヘアメイク:村田さやか 宣伝美術:鈴木康広 企画制作:foco program

foco program#2「Ai-dA」 撮影:平山祥子
セッションハウスでパフォーマンス作品を積み上げて来たfoco programと、 66Bなどで活躍するダンサー遠藤文規子率いる<ODORIYA>とによるダンスパ フォーマンス。
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▼11月6日(火)・7日(水) 火曜3:00 水曜7:00 「嘆きの七段階」 作 Wesley Enoch/Deborah Mailman ▼11月6日(火)・7日(水) 火曜7:00 水曜3:00 「ストールン」 作 Jane Harrison 翻訳 佐和田敬司 演出 和田喜夫 出演 鴨川てんし/高田恵篤/水野あや/冨田三千代/鳥居しのぶ/出口恵子/森川万里 会場 中野スタジオあくとれ 料金 前売1500円 2作品通し券 前売2000円 問い合わせ オフィス・ムベ TEL 03-3499-0130 officemube@aol.com
オーストラリアの現代戯曲を取り上げる企画。同国のアボリジニ問題を取り上 げた2作を、最近流行するドラマリーディングの手法で上演する。同時に、来 日した作家・演出家のウェズリー・エノック氏が参加するセミナーも開催。
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国際交流基金のWeb「日韓交流通信」に、わたしの公演レポート2本が掲載され
た。いずれも9月に見たもので、それぞれの掲載ページは、次の通り。
青年劇場「カムサハムニダ」
http://www.jpf.go.jp/jkxx/features/fea_korea_cul/korea_play/kamusa/kamusahamunida.html
劇団トンスン舞台(韓国)「夢幻曲」
http://www.jpf.go.jp/jkxx/features/fea_korea_cul/korea_play/tonsn/gekidan_tonsnbutai.html
ちなみに、「日韓交流通信」のトップページ
http://www.jpf.go.jp/jkxx/
にも訪れていただきたい。
▼12月21日(金)6:30 「ドクターケーシーの公開診療イン銀座」 出演 ケーシー高峰 料金 全席自由 4000円 ▼12月22日(土)6:30 「マギー司郎独演会 ひとりぼっち?で・・・」 出演 マギー司郎 ※ゲストあり 料金 全席自由 4000円 ▼12月23日(日)3:00 「馬琴!銀座を駆ける! 講釈師・宝井馬琴一人会」 出演 宝井馬琴 料金 全席自由 4000円 ▼12月24日(月)3:00 「イエス玉川・国本武春 浪曲で愛を熱く語る!」 出演 イエス玉川/国本武春 料金 全席自由 4000円 ▼12月25日(火)6:30 「球児・好児! のいる・こいる! そして、おぼん・こぼん! 激突! 仁義なき戦い!」 出演 青空球児・好児/昭和のいる・こいる/おぼん・こぼん 料金 全席自由 4000円 会場・問い合わせ 博品館劇場 TEL 03-3571-1003 ※11月13日(火)前売開始 http://www.hakuhinkan.co.jp/
年末の博品館劇場にお笑い大集合。構成・演出は本木すみお。
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▼12月26日(水)6:30 出演 桂文我/桂宗助 柳家小三治(特別ゲスト) 料金 全席指定 前売4000円 当日4800円 会場 博品館劇場 問い合わせ 米朝事務所(東京) TEL 03-3412-2585(月〜金)
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▼12月27日(木)6:30 出演 林家木久蔵/林家きく姫/林家彦いち/林家久蔵/他 料金 全席指定 4000円 会場・問い合わせ 博品館劇場 TEL 03-3571-1003
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▼1月24日(木)〜28日(月) 木曜・金曜7:30 土曜・日曜2:30/7:30 月曜2:30 原作・翻訳・演出 長谷基弘 出演 楠木朝子/橋本健/森宮捺芽/嶋村太一/針谷理繪子/石井なつき/バビィ/吉原清司/林美紀子/山本浩司 会場 中野ザ・ポケット 料金 全席指定 前売3000円 当日3300円 問い合わせ 桃唄309 TEL 03-3314-2446 http://www.momouta.org/
文化庁芸術家派遣在外研修プログラムにより、アメリカ、ミネアポリスに1年 間留学した桃唄309の長谷基弘。彼が留学中に執筆、アメリカ人にも好評だっ た作品を、翻訳・演出する。
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昨日は、江古田のストアハウスで開かれていた「フィジカル・シアター・フェ スティバル」に行った。「曖昧な身体をめぐって」という座談会などの取材の ため。韓国の劇団旅行者にかかわる部分は、「 日韓交流通信 」に書くので、そのときにお知らせする。
簡単に同フェスについて書こう。日本の2劇団と韓国、マレーシアの各劇団と もに、同フェスのテーマである「フィジカル=身体性」につながる作品づくり をし、お互いに各作品から刺激しあうことを目標にしたフェスティバルだ。つ まり観客のためというより、創造者のためのフェスという点が新鮮だった。ま た、それは観客にとっても幸福な出会いを生んだことは間違いない。なかなか、 いい国際交流の形である。
11月2日ソワレ、新宿紀伊國屋ホールにて、11月9日まで。
イプセンの「人形の家」をモチーフに、鐘下辰男が、まったく新しい脚本を書 き下ろし、演出した。
夫に言えぬ秘密を背負ってしまったために、脅迫を受けてしまう主人公が、家 族の中の自分を見つめ直す、という「人形の家」の骨格はそのままだ。むしろ、 18世紀後半に成立したこの戯曲の現代性に改めて気づかされるが、鐘下は、オ リジナルの登場人物をそれぞれ複数の人物に書き分け、さらに作品に複雑な人 間模様を持たせている。父の存在をめぐって確執する男たちや、女性としての 生き方に悩む女たちは、現代の一面を切り取っているし、どうしようもない破 局に突き進む登場人物たちも、暗い事件の多い世相を象徴する。だが、なにが しかの思いを観客に託すには、足らないものがありそうな気がする。南果歩を はじめとする俳優陣の緊張をはらんだ演技は、見事だったと思う。どなり声を 制御できる有薗芳記や、野性的な新しい魅力をみせた畠中洋にも発見があった。 それでも、足りないなにかを見つけるのは難しい。
MLBのワールドシリーズは、仕事の合い間に、Webでチェックしていた。そうす ると、8回とか、9回表あたりで更新が止まり、その次はいきなり試合終了の情 報だったりする。もちろん、驚いたのは、4戦、5戦、7戦だ。
結局、ヤンキースの伝統の粘りに対して、最多勝シリングと奪三振王ジョンソ ン両投手の怪腕が勝り、ダイヤモンドバックスが勝ち越した。特に、7戦のシ リング、ジョンソンの継投(間にひとりはさんでいるが)なんて、読売巨人軍な らいざ知らず、MLBでは滅多に見れない事件だったろう。ふたりの怪腕のMVP同 時受賞も粋だった。
11月4日6:00、江古田ストアハウスにて。
それぞれ大手劇団から出発した西山水木と明樹由佳のふたりが、1999年に結成 したカンパニー。ジェストダンスという独自のメソッドによる身体表現と、台 詞劇の融合を目指しているという。今回は、その身体をテーマにしたストアハ ウス主催の「フィジカル・シアター・フェスティバル」参加作品だ。
この作品は、ひとつのテキスト(河合知子作)から派生したイメージを舞台化し ている。テキストは、突然、手が痛みだし、7本の指になってしまった男と、 その恋人らしい女性とのあっけない別れを描いたものだが、その前に、同カン パニーらしい、パフォーマンスが繰り広げられた。この部分は、おそらく即興 に近いのだろう、西山、明樹が「何をやりましょう?」と声を掛け合い、西山 が「国歌!」と叫べば、流麗なヴォイスパフォーマンスによる「君が代」(あと でニューズレターをみたら、替え歌であったことがわかった。本番では気づか ず) が唄われる、という具合に進んでいく。そんな中、明樹のダンスも披露さ れる。ここまで見て、彼女たちがやっていることの“新しさ”に、ちょっとし たショックを受けた。明樹は、開演前まで場内整理をやっていたのだが、その 素の自分から、舞台上のパフォーマーへと変貌するさまも、観客に見せたので ある。7本指の手を持つ男、幸太郎と矢柴俊夫も、上手客席側にひかえていて、 素の自分から舞台へと入っていった。このような“ある生な感じ”が、明樹、 矢柴によるテキストの舞台化に際しても生きたのだろう。一瞬だけの愛が、実 に切なく、甘く、表現されていた。
【作】 深井散 【演出】 坂享宣 【日時】 2001.11.22(木) 19時 23(金) 14時 19時 24(土) 14時 19時 25(日) 13時 17時 【場所】 西荻WENZスタジオ 【チケット】 前売り2、000円/当日2、200円 学生1.500円(要学生証) 詳しくは http://webclub.kcom.ne.jp/ma/a-saka/
「航海日誌」正式公開後、さっそくメールで公演情報をいただいた。「空中バ
レエ秋の新作は、懐かしい故郷の風景の今と昔、そこで織り成す人間模様の物
語です」とのこと。以下は、さらに主催者の方からのチケットプレゼント情報
だ。
■チケットプレゼントのお知らせ■
この公演のご招待券(4000円相当)を5組10名様にプレゼント。
タイトルを「プレイボートチケットプレゼント」とし、住所、氏名、年齢、職業を明記の上、
メール(
aerial@ma.kcom.ne.jp
)で承ります。
11月15日(木)締切とさせていただきます。
たくさんの御応募お待ちしております。
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《ウジェーヌ・イヨネスコ劇場》 「ゴドーを待ちながら」 ▼11月13日(火)〜15日(木)7:00 作 サミュエル・ベケット 演出 ペトル・ヴトカレウ 「瀕死の王様」 ▼11月17日(土)〜18日(日) 土曜3:00/7:00 日曜3:00 作 ウジェーヌ・イヨネスコ 演出 ペトル・ヴトカレウ 料金 全席指定 前売4000円 当日4500円 問い合わせ K・企画 TEL 03-3419-6318 《Trigonコンサート》 ▼11月16日(金)7:00 会場 六行会ホールロビー 料金 全席自由 2000円 問い合わせ K・企画 TEL 03-3419-6318 《RELAX》 「ブラックM」 ▼11月21日(水)〜25日(日) 平日7:00 土曜2:00/7:00 日曜3:00 作・演出 EMI 料金 前売3000円 当日3500円 問い合わせ RELAX TEL 03-3974-9966 《遊戯空間》 「かいだん牡丹燈籠」 ▼11月28日(水)〜12月2日(日) 水曜・木曜7:00 金曜・土曜2:00/7:00 日曜3:00 作 三遊亭円朝 構成・演出 篠本賢一 料金 全席自由 前売3500円 当日2800円 問い合わせ K・企画 TEL 03-3419-6318 《ネオゼネレイター・プロジェクト》 「BARON 〜夢の往く果て〜」 ▼12月5日(水)〜9日(日) 平日7:30 土曜2:00/7:00 日曜2:00 作・演出 大西一郎 料金 前売3000円 当日3200円 問い合わせ ネオゼネレイター・プロジェクト TEL 0466-28-8537 《劇工房ライミング》 「十二夜」 ▼12月11日(火)〜15日(土) 火曜・水曜・金曜7:00 木曜2:00/7:00 日曜2:00 作 W・シェイクスピア 演出 中島晴美 料金 全席指定 前売4000円 当日4200円 問い合わせ 劇工房ライミング TEL 03-3443-7358 http://www2.neweb.ne.jp/wd/rhyming/ ※会場は、コンサートをのぞいてすべて六行会ホールにて。
モルドヴァから来日するウジェーヌ・イヨネスコ劇場など、品川の六行会ホー ルで繰り広げられるフェスティバル。
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今日はほぼ1日外出。更新は5時から。
11月5日ソワレ、西新宿成子坂劇場(TJPスタジオ)にて、11日まで。
桟敷童子は、唐組と新宿梁山泊出身者によって、1999年に結成された劇団。彼 らの出 身 劇団の影響が色濃いので、作品の傾向は想像しやすいかもしれない。 常に少年時代への憧憬を描くサジキドウジ(新宿梁山泊出身の東憲司)の世界は、 むしろ唐十郎に近く、物語性が豊かだ。
今回の作品も、作者が子供時代に実際に耳にしたという“風呂泥棒”の話をも とに、風呂をめぐる冒険譚に仕上げた。登場人物は、ベーリング海峡とつなが る風呂を見つけ、そのべーリング海峡に沈んでいるという23人の海賊と出会う ことで、死んだ母親に会えると信じているヤドカリ(稲葉能敬)、風呂の持ち主 で、船長時代に死亡事故を起こしている過去を持つ海野(原口健太郎)、その海 野に家族を殺されたという怨みを持つ興櫓木(池下重大)と風呂泥棒たち。この 作品で観客の関心はふたつある。ひとつは、ベーリング海峡の海賊たちの視覚 化で、海賊船をミニチュアなどで幻想的に見せたシーンと、もうひとつ終幕近 くの大仕掛け(これは見てのお楽しみ)については、満足させられたと思う。と ころが、もうひとつ物語的な広がりは、あとひと押し足りない。板垣桃子が風 呂泥棒のマンタと幻の海賊船長・海の牙の2役を演じるだけで、風呂泥棒=海 賊というロマンの広がりを逃している。90分ほどの作品なので、もう2、30分 くらいの書き足しで、もっと面白くなりそうなので、その点だけが残念であっ た。

「風呂泥棒」左より池下重大、稲葉能敬 撮影:浅香真吾
ih舞台製作所 第7回公演『泳ぐ女』/演出:福田光一(ih舞台製作所) 11/30(金) 19:30〜 12/1(土) 15:00〜 * 19:00〜 12/2(日) 14:00〜 * 18:00〜 場所:ザムザ阿佐ヶ谷(阿佐ヶ谷駅北口徒歩3分) 前売・予約/¥2,700-:当日/\3,000- 問い合せ・予約:エ090-5449-2529 (福田)/エ03-3819-0927 (石渡) 出演:石渡康子(ih舞台製作所)・橋本ひろみ(ih舞台製作所) 小林達雄・Anzy・影土 優・鈴木淳史
出演されているAnzyさんからのメール。以下は彼のコメントの抜粋。
内容は、きっと見てる人がそれぞれにインスピレーションを働かせるっつー
か、不思議な感覚やと思います。
(ボクの説明って超アバウト!でゴメンなさい。<笑>)
俳優 石渡康子・橋本ひろみ、演出・劇作家 福田光一、演出・美術家 藤田康
城によるシアターユニットの「ih舞台製作所」。
多彩な分野で活動するアーティストと共に創造的なシアターワークを手掛け、
常に新しいモノを生み出し挑戦しています。
なんとなく気になった人はぜひぜひ見に来て下さい。
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作・演出/山中正哉 出演/柳澤明子 出月勝彦 丹保あずさ 櫻井拓見 山中正哉 公演会場/ザ・スズナリ 公演日程/2001年12月18日(火)---20日(木) 開演時刻/19時30分(最終日のみ17時の回あり) 開場/各開演の30分前 受付開始/各公演の60分前 料金/一般当日2500円(全自由席) e-mail、電話、ファクス予約 2200円(全自由席) tori@bananawani.org http://www.bananawani.org/moutain/oec/tori/
今年最後の公演は、劇場で。「夜」をイメージにした話になる。
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出演:村上弘明、ルー大柴、大島智子、細川ふみえ、松田洋治 場所:新宿シアターアプル 期間:2001年11月22日(木)〜30日(金) http://www.theatre-apple.co.jp/
テレビでは時代劇の印象が強い村上弘明がロンドンコメディーに挑戦。
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出演:瀬川瑛子、清水アキラ、栗田貫一、チャーリー浜、井出らっきょ、グレート義太夫 ほか多数 場所:新宿コマ劇場 期間:2002年4月4日(木)〜24日(水) http://www.koma-sta.co.jp/
多彩な出演者で描く戦国物語。
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「プリンス近衛殺人事件」(V.A.アルハンゲリスキー著/瀧澤一郎訳、新潮社) 読了。戦後、ソ連に抑留された近衛文隆にはまっているので、ロシア国内に残っ ていた公文書を執念の捜索でかき集め、彼の死の謎に迫ったアルハンゲリスキー のノンフィクションも手に取った。翻訳物ということで、多少、読みにくいと ころはあったが、アルハンゲリスキーの告発がもたらす意味は大きい。日本人 抑留者たちも、収容所群島と化したソビエトの犠牲になったのがよくわかる。
なお、「プリンス近衛殺人事件」には、「夢顔さんによろしく」にはなかった、 近衛文隆の写真が載っていた。なるほど、彼の甥である細川元首相に似ている。
11月6日ソワレ、新宿シアターサンモールにて、11日まで。
名作の鮮やかなアダプテーションでは、青年座公演「赤シャツ」などで実証済 みのマキノノゾミが、今度は、ニール・サイモンに挑戦した。しかも、ほぼ同 じ登場人物で、オリジナル作品へといたる時代の物語を書きあげた。確かにキャ ラクターを新たに生み出す労力がいらないというのはある。思えば、マキノの 作品は、「ハリウッド・バビロン」(のちに「モンローによろしく」に改題)の マリリン・モンローしかり、キャラクターの立っている物語に関しては、現在 は右に出るものはいないだろう。
物語は、オリジナル作品の7、8年前ぐらいから始まる。主人公の売れない歌手 エヴィ(キムラ緑子)は、離婚成立ほやほやで、娘のポリーはまだ11歳。仕事を 酒でだめにしてしまったため、ポリーを元夫のもとに預けることになるのが、 最初の一幕。時代が移るについれ、オリジナルの登場人物でもあるエヴィの友 人で、自分を着飾ることが生きがいのトビー(林英世)とゲイの売れない俳優ジ ミー(荒谷清水)との関係や、愛人となるルウ(平良政幸)との出会いが描かれて いく。そんな中、常にエヴィの心の中を占めていたのが、娘ポリーの存在であ る。アルコールと男にだらしない自分の性格を、両親から受け継いだものと思 いこんでいるエヴィには、娘が自分に似ることを極度に恐れていた。そのため に、酒を浴びるように飲み、ますますダメダメな女になっていくエヴィ。
もともとアル中になることを運命づけられているだけに、エヴィの人生は悲劇 にしかならない。だが、生きる輝きがあるのだ彼女には。節目々々で唄われる エヴィの歌は、キムラの歌唱力もあって、胸に迫る。この作品とオリジナルを 続けてみたい、そんな気持ちにさせるのは、やはり作品に力がある証拠だろう。 個人的には、小市慢太郎が狂言回しである作家(マキノ)役になったのが、もっ たいないとは思う。珍しくマキノの俳優姿を見たが、こちらは堂々たる役者ぶ りであった。
演劇、映画、デザイン、写真などの多彩な活動で知られる韓国のアーティスト、 金相秀(キム・サンス)が来日し、日本人のスタッフ・キャストと共に自作の上 演を手がける話題の公演「島.isle」に出演する日本人キャストが決まった。 オーデションで選ばれたのは、武庫聡子、秋本二葉、美濃佳奈の3人。公演は、 12月19日から大阪国際交流センターで行なわれる。
また、同公演事務局では、公演にむけてボランティアスタッフも募集している。
■お問合せ: 「島.isle」大阪公演事務局
〒598-8525 大阪府泉佐野市りんくう往来北1番
りんくうタワーゲートビル16F
■TEL:0724-60-1611
■FAX:0724-60-1423
公演やボランティア募集の詳細は、以下のホームページにも掲載されている。
http://www.office-z.co.jp/~isle/
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雄大なスケールと波瀾万丈な面白さで多くの人々を魅了してきた『義経千本桜』。 歌舞伎三大名作のなかでもひときわ輝く本作品が当月は国立劇場と平成中村座、そ して市川猿之助全国巡演で咲き誇ります。 今月の特集【競演、義経千本桜】では、 ■三役に挑まれる市川團十郎さんの動画インタビュー ■イヤホンガイドの名解説者、塚田圭一さんによるコラム「名作の秘密」 ■團十郎丈のサイン付特製チラシのスペシャルプレゼント などなど、本作品の魅力をたっぷりご紹介しています。 どうぞ、ご見物の程宜しくお願い申し上げます。 歌舞伎公式ホームページ 「歌舞伎on the web」 http://www.kabuki.ne.jp
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11月1日の正式公開以来、いくらか反響があったようで、メールでの情報掲載 依頼も増えてきた。本来の仕事とのからみもあるので、すぐに掲載とはいかず、 申し訳ない。また、逆に郵便物が溜ってしまっている。こちらも申し訳ない。 鋭意努力中である。
11月8日ソワレ、東京芸術劇場小ホール1にて。
プロジェクト・ナビの中でも、超がつく個性派俳優、伊沢勉、小林正和、木村 庄之助が出演した。伊沢勉作、竹下喜六演出による公演だ。
小林を長男に、次男・伊沢、三男・木村という3兄弟の父親が亡くなり、その 葬儀の前日に、久々に実家で顔を会わせた3人。次男は家庭不和、三男はゲイ バー勤めの上に、借金を背負いこんでいることが、次第にあきらかになってい く中、兄弟は…、という物語。名古屋での本公演と同じように、お盆の季節に 公演があれば、もっと気分的に盛りあがるかもしれないが、しっとりとした寂 寥感につつまれた公演だ。個性派俳優らしく、そんな真面目な芝居にもかかわ らず、“アドリブ”“台詞忘却”“言い間違い(この日は、自分の一家の苗字 を間違えた)”など、傍若無人の役者ぶりを見せた伊沢と、ガラをいかした芸 で笑わせ、美声で美空ひばりを熱唱した木村を楽しんだ。
▼2月5日(火)〜11日(月) 火曜・木曜・金曜7:00 水曜2:00/7:00 土曜・日曜1:00/5:00 月曜1:00 構成・台本 西村由紀 演出・音楽 橋爪貴明 出演 寿ひずる/蘭香レア/他 会場 銀座博品館劇場 料金 全席指定 7000円 ※11月25日(日)前売開始 問い合わせ 博品館劇場 TEL 03-3571-1003 http://www.hakuhinkan.co.jp/
堕天使ルシファーを人間界から天上界に連れ戻そうとする大天使ミカエル。不 思議なファンタジー・ミュージカル。
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▼12月2日(日) 昼の部2:00 夜の部7:00 司会 サンプラザ中野/IKKAN 昼の部 レッドキング/カリカ/あばれヌンチャク/イヌがニャーと泣いた日/大 佐と三等兵/親族代表/元気安/他 夜の部 鉄拳/ダイノジ/テツandトモ/劇団ひとり/EHHヨ/チェリーボンバー ズ/他 会場 新宿シアターアプル 料金 昼の部 前売1500円 当日2000円 夜の部 前売2000円 当日2500円 問い合わせ シアターアプル TEL 03-3209-0222
若手お笑いグループ大集合。
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昼12時、東京は2日続きの雨。今日は、中学校の同期会がある。さて、懐かし いやら、羞しいやら、なんか不思議な気持ちである。都会の中学らしく、母校 は数年前に既になくなっているのだが。
●作・演出 沢村紀行 ●出 演 久世恭弘・木内友三・高橋忍・斎藤涼香・永井基博 宮原咲子・阿部有希・山崎有宇太・杉野恵実・栗子倫典 阿部明日香・中村麻希子・上原利恵・江口秀子・蘭佑介 ●会 場 銀座小劇場 ●公演日程 2001年11月15日(木)〜18日(日) 11月15日(木)・・・15:00(※)・19:30 11月16日(金)・・・19:30 11月17日(土)・・・14:00・18:00 11月18日(日)・・・13:00・17:00 ※は、公開ゲネプロ ●料 金 前売り2,500円 ・ 当日2,800円 (一般料金) 公開ゲネプロ(11月15日・15:00の回のみ)1,500円 ●取 扱 い グーフィー&メリーゴーランド 03-5721-0588 チケットぴあ 03-5237-9999
“GUNG-HO”とは、中国語がそのまま英語になった言葉で、「協力・協調」の 意味だ。商店街を舞台にした社会派コメディー。
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中学校の同期会。ほぼ25年ぶりに会う者の方が多かったので、もう大変。太っ ていたのが痩せてしまったり、痩せていたのが太ったり(自分)。背が高かった のが、いつのまにか自分と変わらなくなっていたり。3分の2くらいは、顔と名 前が一致しなかったが、楽しい一夜であった。来年は、小学校の同期会を、と いう話で盛り上がった。さて、週が明けて、今日メールを開くと、高校の同期 会のご案内が…。
11月10日マチネ、ル テアトル銀座にて。
出演は、斉藤由貴と七瀬なつみのふたりだけ。しかも、彼女たちは、ノートパ ソコンの前で、送られてきた電子メールを読み上げるという、ほとんど動きの ない舞台ながら、すぐれた恋愛ドラマになっていた。制作のパルコは、名シリー ズ「ラブ・レターズ」に続いて、リーディング・ドラマ的な演劇の可能性を見 事に発掘してくれた。
東京で暮らす栗子(りつこ/七瀬)と、彼女の高校の同級生で札幌に住むはるか (斉藤)が、メール友だちになったのは、年賀状にアドレスを書いてきたはるか に、栗子が失恋によるやけ酒の勢いをかって、メールを出したのがきっかけ。 高校生時代には付き合いのなかったふたりは、互いに30代で、同じように仕事 と恋の悩みをかかえていたため、すぐに意気投合し、メールで友情をはぐくん でいく。やがて、はるかの恋人である直也が、不案内な東京に長期出張にいく ことになり、そのガイド役を栗子に頼んだことから…。見る側は、ふたりの会 話が、メールによって成り立っていくこの舞台独特の風景から、様々な想像力 を膨らませていく。直也は、ふたりのメール上の登場人物でありながら、まる で舞台にいるかのような、錯覚さえいだかせる。1通のメールが、喜び、楽し さ、悲しさ、辛さ、そして、ふたりが新たな道を選ぶときの清々しさにつながっ ていく。生演奏で透明感のあるラブソングを熱唱してくれた崎谷健次郎も、こ の舞台の大きな魅力だった。
《新春こどもの劇場》 「あやとじろきちおおかみ」「オルゴール劇場」 ▼1月2日(水)〜6日(日) 水曜・木曜・土曜・日曜10:30/2:00 金曜10:30 《春のこどもの劇場》 「このつぎなあに」「ぼくのおじさん」 ▼1月14日(月)〜3月29日(金)10:30/2:00 ※公演日はお問い合わせを 会場 新宿プーク人形劇場 料金 全席自由 3000円 《新春こどもの劇場》 「ハイジ」 ▼1月3日(木)〜6日(日)10:30/2:00 原作 ヨハンナ・シュピーリ 会場 新宿紀伊國屋ホール 料金 全席指定 3000円 問い合わせ プーク TEL 03-3370-3371 http://www.mesh.ne.jp/puk/
名作を人形劇化した「ハイジ」など、プークの新春公演。
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▼12月6日(木)〜18日(火)2:00/7:00 ※12/6(木)・10(月)7:00のみ、12/7(金)・9(日)・13(木)・15(土)・16(日)・18(火)2:00のみ 作 川村毅 演出 藤原新平 出演 小林勝也/戸井田稔/城全能成/赤司まり子/征矢かおる/山本深紅/大野容子 会場 信濃町文学座アトリエ 料金 全席指定 前売3500円 当日3800円 問い合わせ 文学座 TEL 03-3351-7265 http://www.bungakuza.com/
別役実作品の演出で知られる藤原新平が新たなパートナーとして、第三エロチ カの川村毅と組んだ。ある保険金殺人事件をモチーフに、現代を問う新作公演。
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▼2月13日(水)〜17日(日) 《赤組》水曜7:00 金曜2:00/7:00 日曜11:00 《白組》木曜7:00 土曜2:00/7:00 日曜4:00 台本・演出 鄭義信 作曲 萩京子 出演 《赤組》竹田恵子/大石哲史/金子左千夫/岡原真弓/他 《白組》川鍋節雄/梅村博美/石川貴美子/井村タカオ/他 会場 下北沢本多劇場 料金 全席指定 前売5500円 当日6000円 問い合わせ こんにゃく座 TEL 03-3412-7202 http://homepage2.nifty.com/konnyakuza/magaimon/
「ロはロボットのロ」で、新しいオペラ作品を生み出した鄭義信・萩京子コン ビが、今度はチャンバラ活劇オペラに挑戦。
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▼12月18日(火)〜25日(火) 火曜・水曜・金曜7:00 木曜・日曜2:00 土曜・月曜1:00/5:00 ※12/25(火)2:00 原作 C・ディケンズ 翻訳・脚本・演出 松本永美子 脚本・演出 菊池准 出演 石波義人/牛山茂/土井美加/米倉紀之子/他 会場 仙石三百人劇場 料金 全席指定 4900円 高校生以下2500円 男女ペア9200円 問い合わせ 昴・三百人劇場 TEL 03-3944-5451 http://www.bekkoame.ne.jp/~darts/
クリスマス・イヴの夜に、嫌われ者の老人スクルージが出会う不思議な物語。 昴の人気演目となった同公演の東京ラストステージ。
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篠田正浩監督が、昭和史のミステリー「ゾルゲ事件」を映画化するという。実 は、細川元総理の伯父さん近衛文隆も、ゾルゲとは知り合い。ま、それが彼の ソ連抑留に少なからず影響したのだけれど。ちょっとでも彼のエピソードが盛 り込まれているといいなぁ。「梟の城」で大魚を逃しているだけに、心配は心 配。
▼11月21日(水)〜29日(木) 平日7:00 祝日2:00/6:00 土曜・日曜2:00 ※11/29(木)6:00 作・演出 水谷龍二 出演 ラサール石井/小宮孝泰/渡辺哲/でんでん/三田村周三/菅原大吉/松永玲 子/麿赤兒/清水宏/築出静夫/朝倉伸二/他 会場 世田谷パブリックシアター 料金 全席指定 A4200円 B2500円 問い合わせ ネルケプランニング TEL 03-5432-5280 ※12/1(土)三鷹、12/2(日)橋本、12/8(土)静岡県雄踏公演あり。
新しいコメディを連発する水谷龍二が、今回は一軒屋で共同生活する外国人を 取り上げる。さて、その外交人に扮するのが、これまで中年ホストや旅まわり の歌謡グループを演じてきた、星屑の会お馴染のおじさん俳優たち。はてさて、 どんな舞台になるのか。
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▼12月20日(木)7:00 作・演出・出演 今井延明 出演 重高紀雄/高澤靖宏/中島広隆/澤純/川井ムッシュ/荒木みちか 会場 東京芸術劇場小ホール2 料金 全席自由 前売1500円 当日1700円 問い合わせ Neu「ノイ」 TEL 090-7729-5489 http://www5.vc-net.ne.jp/~tenkai/
91年セゾン劇場「榎本武揚」、98年日本総合悲劇協会「ふくすけ」などに出演 した俳優、今井延明率いる劇団。
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都営地下鉄が、またまた新しい割引券を発売した。11月から来年1月までの限 定で、水曜日の1日券を100円割り引きにしたのである。
今日、足を運ぶ六行会ホールは、京浜急行線の新馬場駅にあり、京急線は都営 地下鉄経由で行けるので、さっそくこの1日券を買った。つまり、今日の交通 費は、京急線の往復260 円を加えても、860円だけで済むというわけだ。1日券 を使用しないと、これが1170円にもなってしまう。
他にも、様々な割り引きサービスがあるので、都営地下鉄の定期券を買うメリッ トは、ますますなくなってきた。
11月13日ソワレ、世田谷シアタートラムにて、18日まで。
市井の生活者を描くチェーホフ作品の中でも、人生をやりなおす機会を失って しまった47歳の中年男を主人公にした「ワーニャ伯父さん」は特に地味かもし れない。それでも、MODEならではの俳優操作術があれば、という期待を持った のだが…。
今回は、演出の松本修が、主人公ワーニャを演じている。それは冒険であると 同時に、演出の目が舞台全体に行き届かなくなるという危険もはらんでいる。 俳優陣は、みないい味を出しているのに、なんとなく歯車が噛みあっていない ように見えるのは、たぶんそのためだ。特に登場人物の人間関係がはっきりす る舞台前半が苦しいのが痛い。ワーニャ(松本修)は、自分が中年になるまで支 えた、死んだ妹の夫で元大学教授のセレブリャーコフ(品川徹)が俗物だったこ とに気づき、自分の人生に行き詰まっている。ただ、セレブリャーコフが連れ てきた若く美しい後妻エレーナ(美保純)との、未来のない片想いだけが支えだ。 セレブリャーコフの娘で、ワーニャの姪であるソーニャ(黒木美奈子)もまた、 ワーニャの友人で医師のアーストロフ(真名古敬二)に片想い。このような錯綜 する人間関係は、いつもなら得意な分野のはずだっただけに残念だ。ようやく 歯車が噛みあってくるのが、後半、ワーニャがブチ切れるあたりからというの では遅すぎる。
▼12月7日(金)〜9日(日) 金曜7:30 土曜3:00/7:30 日曜3:00 「日豪コラボレイション作品」 振付 Rakini Devi/Dance 01 「オトノカラダ」 テキスト 平岩佐和子/hnt./竹屋啓子 振付 大西いづみ/三浦ゆかり 音楽 平岩佐和子/hnt. 出演 Rakini Devi/大西いずみ/小椋康子/李香蘭/三浦ゆかり/関雅子/下村あけみ/他 会場 西荻WENZスタジオ 料金 前売3300円 当日3500円 学生3000円(前売のみ) 問い合わせ ダンス01 TEL 03-5936-2882 dance01@msi.biglobe.ne.jp http://www5c.biglobe.ne.jp/~dance01/

Rakini Devi
竹屋啓子C.D.C.改めダンス01が企画したのは、オーストラリアの現代舞踊家 Rakini Devi、及び音楽家とのコラボレイション作2本。
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中山可穂「天使の骨」(集英社文庫)読了。彼女のデビュー作「猫背の王子」の 主人公・王寺ミチルのその後を描いた続編だ。
「猫背の王子」で、ミチルの人生のすべてであった劇団が解散。彼女の傷つい た心は、ついに羽折れた天使の幻想を見るようになるまでひどくなる。天使が 次第に増えていくことに堪えられなくなった彼女は、ヨーロッパへ旅立つ。な かなか、演劇の呪縛から解き放たれない彼女が痛々しい。しかし、旅の途中で 人々との出会いから、徐々に彼女自身を取りもどしていく再生の物語でもある。 全編をつらぬく切なさが、魅力的だ。
11月14日ソワレ、品川六行会ホールにて、15日まで。
12月15日まで行なわれている「六行会ホール 第2回演劇フェスティバル」のオー プニングを、モルドヴァから来日したウジェーヌ・イヨネスコ劇場「ゴドーを 待ちながら」が飾った。
出演者のメイクを見ると、みな道化あるいはピエロを思わせる。つまり、彼ら の舞台は、ヨーロッパに残る伝統的な道化芸で見せる「ゴドー…」なのだ。特 に、同劇場の芸術監督で、今回の演出者、そしてエストラゴンを演じたペドロ・ ヴトカレウの芸が珠玉だ。ゴドーを待つことのむなしさを、彼と相棒のウラジ ミールは遊びで紛らす。靴との格闘からはじまり、1本の枯れ木で首を吊ろう とした縄が切れるまで、その遊びもまたむなしいのだが、ヴトカレルは、擬音、 顔の表情の変化、滑稽な仕種、様々なモノマネなど、道化芸を駆使して、その むなしい時間を埋めていく。1幕目の客いじりは、わたしも含め、客席に斜に かまえた演劇関係者が多いせいもあり、ちょっと苦しかったが、2幕目の大相 撲の芸は、観察眼のするどさが生きていて、なかなかのもの。彼の演技を見る だけでも価値がある舞台だ。
昨日見た韓国ミュージカル「地下鉄1号線」については、「日韓交流通信」の ほうで書く予定。
また、 桟敷童子「風呂泥棒」 に舞台写真を追加した。
このように、過去の日誌に大きな変更を加えた際には報告したい。
19日未明の天体ショウ“しし座流星群”を見に、友人と浅間山近辺に。さすが 霧の名所だけに、晴天率は5、6割というところだったが、その霧を通しても、 流星の明かりが見えるという発見もあるなど(敗け惜しみ)、33年に1度という 機会を逃すことなく過ごせたということに満足。
多忙モードに入り、情報などの更新は滞り気味。
公演終了後に、公演関係者が行なう“ポスト・パフォーマンス・トーク”が増 えている。演劇では、時として意図的にわかりにくいようにした作品がある。 また、我々がふだん接しない世界を描いた作品もある。作品への理解を深める 意味で、“ポスト・パフォーマンス・トーク”は貴重な場だ。
たとえば、先週末見た弘前劇場「職員室5:15p.m.」では、現在の教育現場、昨 日見たTPS「遊園地、遊園地。」では、札幌の演劇事情、作・演出を担当した 若手演劇人の新鮮な発想などを知ることができた。
このような観客とのコミュニケーションの場は、今後も演劇関係者と観客の双 方へ刺激を与えてくれそうだ。
11月17日マチネ、世田谷パブリックシアターにて。1月に伊丹公演あり。
旧「職員室の午後」とは、だいぶ変わった。漢字平仮名混じりの「〜の午後」 は、弱点もあわせ持つ先生の人間くささに苦笑いする程度だったが、「〜 5:15p.m.」では、その字感通り無機質な教育現場へと変貌しつつある現状を強 く訴える作品となっていた。
職員室を訪れる様々な人々の点描が「職員室5:15p.m.」である。先生以外、訪 れるのは生徒だけかと思っていたが、実にいろんな人が訪れる。修学旅行の企 画を売り込みにくる旅行会社の営業、教育実習生(大学生)、新しい教育研究の ためのアドバイザー(精神科医)、留学生を連れた教育委員会カウンセラーなど など。彼らの何げない会話から、観客は今教育現場で起こっている何かをつか んでいくことになる。まぁ、会話のいくつかは、その場かぎりのものだが、ひ とりの女生徒の兄の引きこもりについての話題は、ラストシーンへの伏線になっ ている。どちらかと言えば、冷静に社会を見つめていた長谷川孝治が珍しく大 きな熱情を見せた。それだけに、思い課題をつきつけた1作と言える。
▼11月20日(火)〜24日(土) 火曜・水曜7:00 木曜・金曜4:00/7:00 土曜2:00/6:00 脚本 中井雄平 演出 ケンドークュニュヒストラルパオ 出演 池智太郎/折原敬一/吉川春香/小川麻友子/他 会場 早稲田学生会舘 B2F アトリエB202 料金 前売1300円 当日1500円 問い合わせ 小松 090-7269-4555/酒井 090-7336-4561
数々の有名劇団を排出した早稲田大学。その学生劇団のひとつ森から飛びだし たバングラッシーの初公演。
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都営地下鉄新宿駅の不思議。疑問に思うことはいっぱいあるのだが、そのうち いくつかを紹介。
甲州街道下にある都営新宿線と大江戸線の改札はなぜか違うところにある。もっ とも都営新宿線の方は、京王新線の改札という位置付けかもしれないが。で、 都営新宿線の改札の方には、実際には構内でつながっているにもかかわらず、 大江戸線にも乗れるというような案内はない。
都営新宿線ホームのメイン階段は、ほぼ中央にある。どうやら、甲州街道下の 大江戸線の改札から延々と長くつづく地下道は、この階段を迂回しているよう だ。その証拠に、この夏、突然、都営新宿線のメイン階段の途中に大江戸線へ の乗換通路ができた。
これはまだ試していないが、京王線と京王新線の連絡通路を使えば、大江戸線 からJRまで、地上に出ることなく乗り換えも可能だろう。
11月19日ソワレ、下北沢本多劇場にて、25日まで。
土田英生作品は、1998年の「−−初恋」から「きゅうりの花」「その鉄塔に男 たちはいるという」まで、まず戯曲を読む機会があった。一貫しているのがマ イノリティとコミュニティへの視点だ。今回の青年座へ書き下ろした作品でも、 そんな視点は生きている。
過去3度の離婚を経験した笠原優子(高畑淳子)は、インターネットで自作の絵 本を売っている地方在住の絵本作家・高田(檀臣幸)と知り合い、結婚する。離 婚経験のある高田なら、「わたしを幸せにしてくれる」と思った優子だった が…。娯楽の少ない地方での結婚生活で、彼女のみつけた興味が、過去の噂と 言われた“おやじゼミ”の捜索だったり、高田と昔から馴染みの喫茶店のアル バイトとの仲を疑ってみたりと、結婚早々から彼女は、その地域の人々から見 れば“おかしな”行動をとりはじめる。そんなコミュニティで彼女が浮いてし まうのは、彼女の正直に生きようとする性格ゆえの悲劇だった。
優子の性格は、一歩間違えれば“ストーカー”である。過去の彼女の離婚でも、 おそらくそのような修羅場があったことを想起させる。でも、この作品は、彼 女の性格にもあたたかい目を向ける。高畑は、そんな期待にこたえ、自分の性 格を受け入れてくれる人を一所懸命見つけようとする優子に、あたたかみのあ る人間像を与えるのに成功している。ここ数年、土田戯曲ファンであったもの にとってはこたえられない公演となった。
本日の朝日新聞に乗った写真が物語るのは何か。地球の衛星写真なのだが、も ののみごとにアフガニスタンの地域だけがあばた顔になっていた。名づけて “アフガン・クレーター”。ところで、この写真って合成?
連休中も事務所に出る忙しさだが、やることばかりで、なかなか先に進まぬ。
過日、朝日新聞の夕刊コラム「新刊トリケラトプス」で紹介されていた韓国の マンガ「ヌードルヌード」を読む。なかなか流通で扱われていないのか、探す のに苦労した。
内容的には、ちょうど10数年前のアダル ト 系マンガ雑誌にのっていたものと良 く似ている。たぶん、日本のマンガを参考にしたところもあるような気がする のだが、確証ナシ。ただ、韓国文化を身近に感じられるメディアとして、マン ガもある役割を担ってくれると思った次第。
11月20日ソワレ、世田谷シアタートラムにて。
TPSとは、Theater Project Sapporoというアメリカのリージョナルシアターを モデルにしたプロジェクトから生まれた劇団だ。現在、日本各地でリージョナ ルシアターが徐々に増えつつあるが、その先駆けともいえる劇団のひとつでも ある。今回は、東京国際舞台芸術フェスティバルの「リージョナルシアター・ シリーズ」で招聘され、東京で公演を行なった。
作・演出の北川徹は、札幌で独自の展開をしているカンパニーHAPPの主宰。北 海道大学卒業後、東京で就職。くりっく 世田谷文化生活情報センターでの演 劇ワークショップを経て、札幌に戻って活動を開始したという。公演活動は、 まだ5年ほどというから、青くささと新鮮さがない混ぜになった作品は、なる ほどと納得がいく。
閉鎖された遊園地に、元従業員で、いつか再開する日を夢見て機械の整備をし ているらしいシュンスケ(中田春介)と、街の浮浪者メイメ(細木美穂)、マイジ (柴田智之)、ギリ(犬橋哲郎)が住み着いている。そこに、シュンスケのかつて の上司一生(山野久治)が、妹七子(宮田圭子)をつれて訪れる。何かを待つシュ ンスケら遊園地で暮らす人々と、そこにさざなみをおこす一生と七子の兄妹の 関係は、ベケットの「ゴドーを待ちながら」そのままだが、それぞれの登場人 物の背景についてはきっちりと書き込まれている。そこが若い作家にしては、 非凡なところ。また、俳優個々の持ち味を生かす技術もあり、カンパニー全体 への信頼感を観客に与えてくれている。これはいいことだ。ただ作品や舞台空 間の使いかたなどに、多少の中途半端さが見える。そこが青くさい。将来への 可能性を感じさせる若い才能が、またひとり地方で育ちつつある。今後の演劇 界を変えるのは、彼らかもしれないのだから、期待は大きい。
またぞろ、わたしのメールアドレス(仕方がないので送信用としては使ってい ない)をかたった勧誘メールが多量に発送されているようだ。彼らの狙いは、 エラーメール対策だ。一度に多量のメールを発送すれば、それだけ宛先不明で 戻ってくるメールが多くなる。それを防ぐために他人を装うのである。
こちらも対抗手段として、そのようなエラーメールは、読まずに破棄するプロ グラムを組んでいるわけだが、大量のメールの捨て場所になっているプロバイ ダーもいい迷惑だ。記録を見ると、1日のエラーメールが100通を越えることも ある。
YAHOOなどでは、こういった悪質な行為に対して企業としての姿勢を見せてい るが、我がリムネットに、そのような様子が見えないのがちょっとさみしい。
11月22日マチネ、下北沢本多スタジオにて。
「トリックスター」シリーズを見るのは2作目。前作は、てんこ盛りの物語が まとまらず、苦しいスタートとなったが、今回はどうか。
これが「トリックスター」シリーズの作戦なのだが、登場人物はほぼ同じ。同 じキャラクターで、いくつもの物語を作ろうというテレビドラマ的舞台だ。今 回も、詐欺専門の弁護士白鼠(平林之英)とその助手ホームズ(希ノボリコ)の誘 拐事件解決記なのだが、世界一団らしいと思ったのは、実は物語は二の次で、 体力勝負の部分だ。特徴的なのが、誘拐事件にからむ、ホテルの部屋を使った トリックを見せるところで、同フロアの3つの部屋の様子を、短い時間の切り 換えで見せていった。ある部屋で犯人のひとりが発砲すれば、ある部屋では脅 迫の電話を受けているという具合。それは、映画のフラッシュバックのような 効果があるわけだが、俳優たちはかなりきついはず。だけどこういうところが ないと、世界一団らしくないと思うのだがどうだろう。
今回は、ゲストで参加した犯人役の化石オートバイの山浦徹と芝居屋坂道スト アの角ひろみも個性的で、世界一団の俳優陣と良くからんでいた。前作で、疑 問符をつけたが、同劇団を応援する身としては、ホッとひと息ついた。
2001年12月12日(水)〜16日(日) 下北沢ザ・スズナリ TEL03-3469-0511 開演/平日7時 土曜2時・7時 日曜2時 開場/開演の20分前 前売券/3500円 当日券/4000円 全席自由整理番号付き チケット発売 チケットぴあ、劇団黒テント お問い合わせ先 黒テント TEL03-3926-4021 b-tent@ya2.so-net.ne.jp ホームページ http://www.ipnet.city.nerima.tokyo.jp/kurotent/ 作/ミシェル・アザマ 演出/プロスペール・ディス 台本協力/山元清多 美術/平野甲賀 音楽/荻野清子 照明/斎藤茂男 音響/島猛 舞台監督/森下紀彦、南俊一 殺陣指導/山村賢、木村準 演出助手/坂口瑞穂 翻訳・文芸/横田桂子 制作/宗重博之、斎藤俊明 芸術監督/山元清多 協力/テオロスフォーラム パトリック・ドゥ・ヴォス 芸術文化振興基金助成事業 出演 横田桂子 木野本啓 田村義明 愛川敏幸 宮崎恵治 平田三奈子 重盛次郎 久保恒雄 小林恵 河内哲二郎 畑山佳美 工藤牧 足立昌弥 渡辺さやか 〈アフタートーク〉 「演出家プロスペール・ディス と 劇作家ミシェル・アザマを迎えて」 日時:12月16日(日)公演終了後 場所:ザ・スズナリ 東京都世田谷区北沢1-45-15 TEL03-3469-0511 入場料金:1000円、前売券持参者は無料
黒テントの上記公演は、 10/01 に紹介ずみだが、メールでも情報をいただいたので、再掲載する。以下は、同 時にいただいた黒テントからのメッセージ。
「僕は、死亡したんだよ。生きてる人は、死んだことがないから
何も言えないんだ。死者は、小さい子供だって仕事があるんだよ」
戦場と化した瓦礫の町で、
砂漠の国境で、油まみれの海で、
長い長い、いつまでも終わらない戦争のなかで、
死んだ子供たちが、若い恋人たちが、
兵士たちが、無数の死者たちが物語る、
血まみれの無邪気さと、
残酷なひたむきさと、
バラバラに千切れたユーモアと、
怪物のような悲しみに満ちた、
戦争のなかの死の寓話―。
世界17カ国で翻訳され、国境を越えて活躍する
フランス劇作家ミシェル・アザマ氏渾身の作。
アジア初!日本初上演!!フランス演劇史の黄金期である
地方分散化を担い活動を続ける演出家プロスペール・ディス氏
フランスより両名を招いて実現した〈黒テント〉初の日仏共同作業!!
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朝、家を出ると隣の畑が霜で真っ白に。また、水溜まりもなんだか、一度凍っ た後のような気もした。練馬という東京23区内でも寒い地域に住んでいるが、 11月中のこの寒さは久しぶりだ。
11月22日ソワレ、渋谷パルコ劇場にて。大阪公演あり。
競馬場を舞台にした人間喜劇として、「サクラパパオー」は実に楽しい作品だ。 大蔵省のエリート的場(羽場裕一)が、女と競馬に入れあげて公金を横領。彼は、 その穴埋めに最期の勝負をかけなければならない。はたして、みごとに境地を 抜け出せるのか。ハラハラドキドキの展開が笑わせる。まるで、最近の出来事 をとりあげたようだが、初演は93年。まぁ、題材はいかにもありそうな話なの だから、現実の方が愚かだということだろう。
それはさておき、ウェルメイドな作品で役者が遊んでくれるとさらに楽しくな る。それは今回、予想屋の柴田役として参加している若松武史の存在が大きい。 舞台で彼は、出自である劇団天井桟敷ゆずりの身体パフォーマンスを見せる。 それがまた笑いを誘うのだ。おそらくは稽古場で、彼が率先してはじめたこと だろうが、角替和枝も余裕のある遊びを見せてくれた。もっともわたしが見た ときは、小林隆が頑張りすぎてコケるというシーンもあったが。ところで、的 場をはじめ数々の男を狂わす魅力的な女性ヘレンを演じた櫻井淳子は、初舞台 を感じさせない堂々たる演技ぶりで、コメディアンヌの素質あり。これからが 楽しみだ。
来年1月24日から中野ザ・ポケットで新作公演を行なう桃唄309の代表長谷基弘 が、我が事務所を訪れてくれた。
彼は、文化庁の芸術家派遣在外研修員としてアメリカのミネソタ州ミネアポリ スに1年間留学。この9月に帰国したばかり。上記の「ダウザーの娘」は、彼が 学んだアメリカの劇作家研修組織プレイライツセンターで執筆し、リーディン グ上演された作品だ。
“ダウザー”とは、“ダウジングロッド”という棒を使い水脈を見つける人の こと。西部開拓期のアメリカで活躍したという。「ダウザーの娘」は、幼い頃 ダウザーだった父と生き別れた老女が、父の痕跡を求めて、ヒッチハイクで北 米大陸を旅する物語。英語で執筆されたため、本人による翻訳・翻案という珍 しい試みでもある。

長谷基弘氏
−−“ダウザー”という題材を選んだのはなぜでしょう。
長谷 あえて言えば、“見えないものを探す”ということに興味があったんで
す。それと人は旅をするものだと思うんです。そこで、ロードムービーのよう
なものを書きたかった。かわいた土地が広がっていても、活躍できる人たちな
んです。
−−“ダウザー”について知ったのは。
長谷 ずーっと前から文献を読んで知っていました。アメリカなら、若い人は
知らないかもしれませんが、ある程度の年齢の人たちなら誰でも知っている存
在なんです。そこで留学をきっかけに書いてみました。
−−アメリカのお客さんたちの反応はどうでした。
長谷 驚くくらい、評判は良かったんです。1年くらいの留学なので、英語も
そんなにうまくはなかったですし。もともと桃唄でつくってきた作品も台詞は
短めだったんですが、英語なのでなおさら短くなってしまった。でも、それが
良かったようです。“リリックだ”と評価してくれました。短い台詞なので、
それが詩的に聞こえたのでしょうが、きれいな話だとも言われました。さらに
桃唄の方法論、たとえば能を意識した正方形の舞台エリアを設定するとか、ト
書きとして細かに書き、リーディングしたわけですが、それを“アメリカの風
景”にぴったりだと言われたのには驚きました。能がアメリカの風景につなが
るんですね。
−−翻案での変化は。
長谷 アメリカ版では9人の登場人物でしたが、それが10人になります。
最近、紀伊國屋サザンシアターには、できれば小田急前の新宿サザンテラス側 から行くことにしている。それは、オープンエアで気持ちがいいからなのだが、 昨日久しぶりにサザンシアターへ向かおうとして驚いた。「SHINJUKUサザンラ イツ 2001-2002」と題して、光の演出がほどこされたエリアとなっていたので ある。サザンテラス側からは、タカシマヤタイムズスクエア側の光のギャラリー の見ばえもいい。絶好のナイトスポットとしておすすめだ。
11月23日マチネ、博品館劇場にて。
どちらかといえば、剣幸ファンクラブ公演と言ってもいいのだが、肩の凝らな いエンターテイメントショウとして見ると、面白くなりそうな要素を持ってい る。
ひとつは、飾らない人柄であたたかみを感じさせる剣幸の個性が持つ魅力。ど うも世相が暗いので、彼女の明るい笑顔、明るい歌声に癒される人は多いだろ うと思う。また、今回は芝居仕立てなのだが、それも元気を出そうというのが テーマ。顔はいかついが、コメディで魅力を発揮する大島宇三郎の起用や、 ミュージシャンもボーカルの平澤由美、キーボードの玉井悦子、パーカッショ ンのよしうらけんじといすれも実力者をそろい、まさに元気の出る質の高い舞 台を生み出した。これからも、このような素敵な作業を続けてほしい。
▼12月7日(金)〜11日(火) 平日7:30 土曜・日曜2:00/6:00 作 土田英生 演出 小林七緒 出演 関根靖晃/上田和弘/谷宗和/竹内大介/里美和彦 会場 Space早稲田 料金 前売3000円 当日3300円 学生割引2800円 中高生割引2500円 問い合わせ 流山児★事務所 TEL 03-5272-1785 http://www.macnet.or.jp/co/ok21/r-index.html
流山児★事務所の若手が取り組むシリーズ公演の第1弾。
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明日からもう12月。今年も終りつつある。ゆえあってこの時期になると、今年 発表された何本かの戯曲を読むことになる。1年の総まとめができて、個人的 にうれしい自分だけの風物詩である。
11月24日ソワレ、世田谷シアタートラムにて。
199Q太陽族を劇団*太陽族と改名しての初公演は、199Qで積み上げてきた作業 をそのまま継承していこうという作・演出の岩崎正裕の決意表明にも思えた。 グローブ座での「ここからは遠い国」で、関西の地に根ざした力強い人間関係 のドラマを東京の観客に見せた岩崎は、この新作でその世界をさらに深化させ て還ってきたのである。
古い家を解体するために父の遺品(といっても彼が廃品回収のかたわら集めた
もの)を鑑定しにやってきたリサイクルショップの一員が、同じ土地の出身者
だったことから物語が始まる。リサイクルショップの瀬古(北岡啓孝)は、依頼
主の中野(三上剛)や、かつての片想いの相手であるその姉美幸(篠原裕紀子)ら
と再開する。瀬古は、中野の父の遺品の中に自分が所有していたドラムセット
を発見したり、昔はどこにもいた知恵遅れの少女(現在は施設に入れられてる)
にからかわれたり、ついには亡くなった中野の父とも出会う。舞台である解体
間近の家は、そのような喪失した時代の象徴だ。しかも近くで行なわれている
という遺跡の発掘現場を、その家の2階に設置するという美術プランも、この
土地に戻ってきて、遺蹟を発掘するように、かつての思い出を見つけていく瀬
古の姿に重なっていく。失われたものの大きさ、それをある郷愁をもって描い
た秀逸な舞台だった。ただ、東京ではいかんせんネームバリューがない。客席
が寂しかったのが残念でならない。
※*は音楽記号のコーダマーク
▼1月27日(日)2:00 会場 かめありリリオホール ▼1月30日(水)〜2月10日(日) 平日7:00 土曜2:00/6:00 日曜2:00 ※2/8(金)2:00 会場 下北沢本多劇場 作・演出 水谷龍二 出演 片桐はいり/光浦靖子/山田花子 料金 全席指定 前売4800円 当日5300円 問い合わせ トム・プロジェクト TEL 03-3351-7014 http://www1.ttcn.ne.jp/~tomproject/
中村勘九郎にこわれて、今年は新作歌舞伎も作・演出した水谷龍二が、この顔 合せならと乗り気で手がけた新作コメディ。
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