2004年 1月新番組・終了番組 感想・評価

  自分の好きな番組の感想を記録しておこうという試みです。
  感想の内容については何ら保証しないので悪しからず。


2004年 1月 新番組&従来番組

  番組名&公式サイト 評価(★×5) 

 新番組

 B−伝説バトルビーダマン
 

 ★★★

 継続

 十二国記[再]
 わがまま☆フェアリーミルモでポン!ごおるでん
 PEACE MAKER 鐵
 

 ★★★★★
 ★★★★
 ★★★★
 新番組  ごくせん
 
 ★★★★

 終了

 出撃!マシンロボレスキュー!
 Avenger
 

 ★★★★★
 ★★★☆
 継続  NARUTO
 R.O.D -THE TV-
 GUNSLINGER GIRL
 
 ★★★★
 ★★★★
 ★★★★
 新番組  SDガンダムフォース
 マリア様が見てる
 十兵衛ちゃん2 −シベリア柳生の逆襲−
 
 ★★★☆
 ★★★★
 ★★★★★

 継続

 ポケットモンスターアドバンスジェネレーション
 無人惑星サヴァイヴ
 魁!クロマティ高校
 

 ★★★☆
 ★★★★★
 ★★★★
 新規  超重神グラヴィオン ツヴァイ
 エリア88
 
 ★★★★☆
 ★★★

 継続

 トランスフォーマースーパーリンク
 

 ★★★★

 継続

 カレイドスター
 無限戦記ポトリス
 鋼の錬金術師
 ボボボーボ・ボーボボ
 

 ★★★★★
 ★★★☆
 ★★★★★
 ★★★☆☆
 新番組  モンキーターン
 
 ★★★★

 終了

 クラッシュギアNitro
 爆竜戦隊アバレンジャー
 仮面ライダーファイズ
 明日のナージャ
  

 ★★★★★☆
 ★★★★
 ★★★★
 ★★★★★
 継続  金色のガッシュベル!
 デ・ジ・キャラットにょ
 
 ★★★★
 ★★★
 新番組  かいけつゾロリ
 特捜戦隊デカレンジャー
 仮面ライダー剣
 ふたりはプリキュア
 
 ★★★★★☆
 ★★★★★
 ★★★★
 ★★★★

 


2004年 1月 新番組評価

オススメ!

かいけつゾロリ

特捜戦隊デカレンジャー

十兵衛ちゃん2 −シベリア柳生の逆襲−

 

個人的に応援

ごくせん

SDガンダムフォース

超重神グラヴィオン ツヴァイ

仮面ライダー剣

ふたりはプリキュア

 

視聴継続する価値アリ

トランスフォーマー スーパーリンク

モンキーターン

マリア様が見てる

 

残念ながら視聴対象外

B‐伝説バトルビーダマン

エリア88

 


新番組感想・評価

 B−伝説バトルビーダマン    ★★★ 

 #1    ★★★

  タカラ様によるタカラ様の為のタカラ様アニメそのもので、僕の予想を全く裏切らない…どころかむしろ予想よりコテコテのホビーアニメでした。主人公が丸過ぎて関西弁を喋るだけならまだしも、鼻が無いという大英断っぷり。ただキャラの見てくれには慣れますし、一癖も二癖もありそうなやつらが揃ってるので、一概に駄目とは言い切れません。
  むしろ問題は世界観で。世界大会やりながら荒唐無稽な必殺技を繰り出していたベイブレードに比べると、仮想世界でビーダマンのホビーを持って普通に勝負するという。今後バトルをどうやって盛り上げるのか、興味深いというか心配というか。後者9割、前者1割で今後チェックするかどうかは風に聞いてくれ状態。

 #2    ★★★☆

  #1で。普通にビーダマンでバトルすることに疑問を感じていたんですが。#2では風という大義名分を用いて、フィールドそっちのけであらぬ方向に打ちまくってました。人に直接ビーダマンを向けられないのはホビーアニメの宿命ですが、バトルの盛り上げ方には今後も困ると思います。話的にはライバルキャラを着々と整備している段階なのでまだ何とも。
  黒幕の目的、ビーダマンによる世界征服。そりゃあファンタジー世界なんですから、それぐらいやってもらわないと困るんですが(笑)あとはビーダマンが兵器としてどれくらい凄いか、それ次第でぶっちぎり展開の有無が決まります。個人的には山1つふっ飛ばす思いきりを希望。あと、ビーダマンをホルスターにいれるってのは馬鹿馬鹿しくもカッコイイ、ホビーアニメとしていいこだわりだと思います。

 #3    ★★★☆

  血迷った感の極まったOP&アイキャッチが一部で大評判な本作。アッと言う間に1つ屋根の下で共同生活を始め、また別の一部では評判と思われる本作。今週はビーダマンの真っ当な遊び方を説明し、さらに悪のビーダー結社を匂わせ、仲間と友情を深める、という堅実な作り。主人公ヤマトも思い立ったら速攻で走り出す熱血野郎で、ホビーアニメとしては十分な出来ではないかと。でも有翼人がビーダマン持ってるのには、何とも言えない違和感が(笑)

 #4    ★★

  今回は雪山で中国人とタッグバトル。もう何かやれることは大概やり尽くした感がありますが(笑)どことなく漂う仲良しムードが心地良かったり、逆に盛り上がりに欠けるような気がしたり。後者の方が強いんですけど。わざわざファンタジー世界を舞台にしたんですから、もっと荒唐無稽なガチンコバトルの連続で綴ってくれないと。世界の運命とか賭けまくってホビーで戦ってくださいよ!
  でも。意味も無く暑苦しいOPとアイキャッチ、何度も聞いてるうちにクセになってくるから不思議不思議。

 ごくせん    ★★★★ 

 #1    ★★★★★

  不良満載の学校に赴任して来た新任女教師は、実は極道の次期組長。素性を隠しながら教育に情熱を傾ける、という漫画のアニメ化。実写ドラマの方は見てないんですけど、不良のバカっぽさ&組員の馬鹿っぽさがより際立つので、どちらかというとアニメ向きの題材では。“萌え”とは一線を画したキャラデザインのおかげで、主人公の表情がバリエーションに溢れていて観てて楽しいです。ラストで切った見栄もバッチリ決まってましたし。
  極道といえば“旋風の用心棒”でお馴染み?の、やけに高いクオリティで独自の路線を突っ走る日本テレビ深夜枠。誰が観るんだか良く判らないけれど、少なくとも半端な番組よりよっぽどポリシーを感じるわけで。ついつい観てしまいます。さて、表向きは普通の女教師で実は組長、という主人公を早水リサがどう演じるか。あとは組員という判り易すぎる役で若本規夫がどう張り切るか(笑)、声優的にもツボを心得てます。あと八代亜紀を用いたEDは必見だと思います。

 #2    ★★★★

  凄い。「5分だけ座を引き伸ばして」で取った手段が南京玉簾、とは。さてさて。真っ当な番組で真っ当な作りなので、書くことは特にありません。当面の敵は教頭とそのバックにいる学校を狙う謎のお偉いさん、でいいんでしょうか?やっぱり一本筋の通った目的が無いと困るので、その辺が視聴継続のカギになるやらならないやら。

 #3    ★★★★

  早くも書くことが無くなってしまいました。特に補習を巡って微妙な点数を比べあうクラスメイトの描写、地味ながらも着実なやり方は好きです。

 #4    

  録画失敗。に1週間以上経過してから気がつく、このアホさ加減には呆れるしかありません。

 SDガンダムフォース    ★★★☆ 

 #1    ★★★☆

  CGをマシンロボだけに使った前番組と異なり、キャラまでフルCGという突飛なガンダム作品。確かに目にはつくものの思った以上にちゃんとしていたので、CGの評価は女の子次第。どうなるやら。ストーリーも#1としてはしっかりしていて、友情をカギに綺麗にまとまめていました。友無機質なCGだからこそ友情を前面に、ってのは正しいかもしれません。
  まともに見たのがガンダムSEEDだけという僕にとっては、ガンダム知識がどれだけ必要性なのかが気になる所。ストーリーは完全に子供向けで知識は不要なんですが、各モビルスーツの本編における立場が判るともっと面白いのでは無いかと。そんな訳で視聴するかどうかは…おそらく1話完結になると思うので、1話としてのクオリティを見てから決めようかと。

 #2    ★★★

  少年とキャプテンガンダムの心の触れ合い。おそらくこの番組の主題である話がしっかり描かれてるので、今後も子供向け番組としては安定するのでは。特に堅物ながらも少年との友情を意識していくキャプテンガンダム@神谷浩史の好演が光ってます。あとは気になったポイントを幾つか。単純に見た目が変なので、キャプテンガンダムは口を見せない方がいいのでは。あと、黒幕に池田秀一はずるいのでは(笑)

 #3    ★★★☆

  「凧にのって空から応援すれば、キャプテンも安心して戦えるよね」「なるほど」…ツッコミ不在。それはそうとフルCGのヒロインセイラちゃん、思ったよりいやらしい動きに加えて見事なマイペースっぷりで、個人的には十分ありだと思います。まあマイペースというよりは、ネジがかなりの本数抜けてるような気が。主人公・堅物キャプテン・不思議セーラの三角関係になると思ってたんですけど、まさか翼の騎士ゼロ@斎賀みつきが割って入るなんて!「セーラ姫!」…またもツッコミ不在。まあ敵も含めてクセの強い面子が揃ってるんで、調子が出て来たら面白くなる…かも。

 #4    ★★★☆

  #4にして敵の本拠地へ護送される怒涛の展開…という程鬼気迫る番組では無いんですが。騎士ガンダムの故郷ラクロアが異次元にあって、しかも既に滅ぼされているってのはそれなりにヘビーな設定。ただこの辺のさじ加減を誤るとシリアスとコメディのバランスが取れなくなるので、今後どうなるのか気になる所。一杯いるザクはやっぱり可愛いので、個人的にはコメディ展開を希望します。
  しかし戦っていないキャプテンのカッコ悪さと言ったらもう。筆舌に屈しがたい…んですけど逆にそのヘッポコさが何とも言えません。にしても…こういう少年向けアニメにも出演している斎賀みつき、番組の幅が広いのは良いことです。で、今回はそんな2人が友情という名の愛に目覚めるというお話。しかも最後はシュウトとゼロが抱き合うというオマケ付き。やっぱりやおいアニメなんですか(笑)

 マリア様が見てる    ★★★★ 

 #1    ★★★★

  作画は美麗、雰囲気は独特、池澤春菜が出ている…と、原作未読な僕にも楽しめるかなと思ったんですが。雰囲気たっぷりに特異な用語で会話を交わしていても、やってることは所詮生徒会の運営なので、どうにも貴族ゴッコで気取ってるだけにしか見えません。「天使のような無垢の笑顔で」「乙女の園 リリアン学園」とか色々面白いワードは出て来るんですけど。この辺は作品の良し悪しというより、僕の人間性の問題が大きいと思います。原作ファンの方はどうぞ御許しを。
  女子校を舞台にするよりも、この設定のまま男子校でやった方が“薔薇”がピッタリですし、耽美だろうが兄貴だろうがかなり面白いのではないかと。「ごきげんよう、お兄様」「ごきげんよう、兄貴」とか…いや、後者はかなり無茶苦茶ですけど。

 #2    ★★★★

  家の近くの神社にある天然記念物のイチョウの木。境内を落ち葉で黄色く染めて秋の到来を告げる…だけなら詩的でいいんですけど。ギンナンの大量投下もまた避けられない風物詩でして。自分の周りの事を持ち出して何が言いたいかというと、つまり銀杏でロマンティックな思いにふけるのは間違いでは無いかと。いや、別に誰も浸って無かったんですけど。
  とか何とかどうでもいい事をごちゃごちゃ言ってる間に、涙まで流されてしまいました。それで納得、男女間で言えば片思いであり同性で言えば憧れの存在、だと。「私が憧れている貴方は、私なんか相手にしてはいけない筈なのに…!」という。実際はどうなのかよく判りませんが、僕の中ではそういうことにします。屈折した楽しみ方かもしれませんが。

 #3    ★★★★☆

  ロサ・ギガンティアに抱きしめられてもドキドキしなかったのに。ってな感じでフラグを立てまくるロサ・ギガンティア、ギンナンを踏み潰しながら走るその姿をどう評価すべきか。嫉妬だの何だの颯爽と百合描写が強まった所で、いきなり登場した檜山に爆笑。さらに調子に乗りすぎて引っぱたかれる檜山に大爆笑。楽しむところはそこじゃない気も。あ、でも小笠原祥子役の伊藤美紀さんが海外ドラマ“フルハウス”でキミーやってたあの伊藤美紀さんなら、もっと楽しめるような気がしますよ?疑問型?

 #4    ★★★

  新聞部が色々かぎまわる辺りは、ウワサ大好きな女性らしいというか。にしても、どうでもいい話題をここまで雰囲気たっぷりに描けるってのは凄い事だと思います。そんな訳で、この作品に関してはチェックはしますがあまり感想を書かないことにします。どんな訳だ。どうせ的外れシンドロームで恥をかくだけですし。まあ、それはそれで面白いかもしれませんが。

 十兵衛ちゃん2 −シベリア柳生の逆襲−    ★★★★★ 

 #1    ★★★★★

  “シベリア柳生”っていう言葉だけでもうOKなんですけど、動と静を見事に使い分けた虚々実々のギャグ&アクションは御見事御見事。特にギャグの方は僕好みの電波度合いで、「もう好きにやって下さい」という最上級の賞賛の御言葉を冠するに至りました。“地球のどこかが溶けていた”っていうセンス溢れるサブタイトルに感服です。勿論学園シーンのまったりほんわかな雰囲気も、殺気溢れる剣劇シーンも格別で見応えのある#1でした。
  キャラはそれぞれ個性的なんですけど、特に主人公の菜之花自由が透明感のある中学生っぽくていい感じ。前作を見ていないので小西寛子との比較は出来ませんが、父親としてみれば実にいい娘さんではないですか。って僕は何歳なんでしょうか。という冗談は置いといて、自転車好きな僕としてはEDがお気に入り。自動車もそうなんですけど、自転車も人柄が如実に出るので見ていて楽しいです。

 #2    ★★★★★

  柳生フリーシャ怒涛の攻勢。いきなり姉妹の契りを交わすだけならともかく、同居の約束まで取り付けるとは見事。何が見事なのかは判りませんが(笑)判らないといえば前作からの細かい流れは判らないんですけど、さすがに色々気を使ってるみたいで何となく察するものがありまする。ござるではなく。しかしラブリー眼帯だけでなくスペード眼帯があるなら、ダイヤ眼帯とかクローバー眼帯とかもあるんでしょうか?候補地は南米アマゾン、もしくはガラパゴス島とかイースター島、大穴で地底人か宇宙人、かな?って何だこの感想。
  柳生但馬守宗矩が長子柳生十兵衛三厳の二代目を巡る争いを本筋とするなら、父と娘の物語でもある本作。特に父親視点から描かれる菜ノ花さんの娘っぷりはもう素敵すぎ。こんな娘が欲しいと思ってしまうのは、僕が歳を取り過ぎたせいでしょうか。って何だこの感想。個人的にはシリアスとコメディのバランスが絶妙で、色んな要素がたっぷり詰まっていて…純粋に見てて楽しい番組です。

 #3    ★★★★★

  柳生新陰流“無刀取り”、むちゃくちゃ難しいとされている技なんですって。そりゃあ凄い。#1からギャグと作画のテンションを保ちつつ、剣劇とシリアスもバッチリこなす絶妙なバランス。何より自由&フリーシャが可愛いんで、まさに何処を切っても恥ずかしくない出来。で、本作は自由の大らかな愛にフリーシャが癒されていくお話…ではなく、やっぱり自由の将来云々になるんでしょうか。柳生十兵衛モードになってなお、自ら眼帯を外す自由の拒否っぷりは凄かったんですけど。戸惑うフリーシャの今後の動向に期待。

 #4    ★★★★★

  「パパに心配かけたくないから」熱っぽくても無理をして、頑なに変身した事実を否定する自由様。「娘のホンのささやかなわがままですよ、ほんわか恋愛小説希望!」が娘として思い描いた理想なら、「聞いてねえよ」との素直なお言葉は女の子としての想いが壊れた瞬間で。泣きながら様々な想いを戦わせ、そしてラブリー眼帯を拒否するラストシーン、菜の花さんの葛藤が痛いほど伝わってきました。今回は少女の複雑な心境を描写する為、まさにその為だけにあったようなお話で。いや何とも見事な時間の使いっぷりでした。
  にしても斎藤彩夏の拙いしゃべり方は見事です。あとは冒頭からの滑走シーン、あれだけの速度を出しながら顔の位置が全くブレないのはさすがです。そこは誉める所じゃ無いんですけど。

 超重神グラヴィオン ツヴァイ    ★★★★☆ 

 #1    ★★★★★

  濃いい面子(まさに)のお陰で、アッと言う間に以前の記憶が蘇りました。城琉菜はかなりいい感じに勝気な池澤キャラなので、個人的にはこれだけでも十分視聴に耐えるんですけど…それよりもサンドマン@速見“エロエロ”奨。前作では途中からどんどん耽美な変人になっていったんですけど、今回はもう#1からサンドマン全開で面白すぎです。楽しみにしていた第一声も「美しい」とバッチリ決めて、ある意味ロボ描写よりも見応えがあるというか(笑)巨乳@浅川悠の影の薄さといったらもう。
  とは言ったもののロボ描写も気合入りまくりで。元々合体バンク&必殺技バンクがカッコイイんで、それを見るだけでも楽しいんですけど。グラビトンプレッシャーパンチ×2→グラビティクレッセント→しろがねの牙と必殺技連発でお腹一杯です。今回はできれば作画を保ったままテンション全開で突っ走って欲しいです。

 #2    ★★★★☆

  羽織袴でピクニック出撃命令をくだすサンドマン、もはや全世界的な人気を誇る当番組の看板役者。さすがに彼には適わないものの、仮面をつけてる割に今1つ(というか全くもって)地味なレイヴンも、十分面白いと思うんですが。お子様と和みながら太巻をほおばるその姿はいとおかし。彼は番組を円滑に進行する為に、あの仮面で笑顔を画しているのですよ?せめて僕らが応援してあげないと!
  沢山いるキャラ・マシンを解説しながら、しっかり合体も疲労してなおかつバンクも描き換えて笑いをとるとは。御見事としか言いようがありません。斗牙の頭に乗ってるアレがもうシュール過ぎます。

 #3    ★★★★☆

  前シリーズに比べて随分フレンドリーになったサンドマン様。昔の何処か影のある感じも好きだったんですが、これはこれで面白いのでよしとします。裸の斗牙に押し倒される、っていう根本的に何か取り違えた感のあるサービスシーンも、これはこれで面白いのでよしとします。グラヴィオンの出番が少ないのは気になりますが、それでも抑える所は抑えているので良しとします。
  つまり。頑張ってる浅川悠には申し訳無いんですけど、速水奨を取り巻く渦の前では何もかも霞んでしまうのです。実の所、池澤春菜&中原麻衣もかなり鬼気迫っているので…頑張って下さい。幸い前作よりも作画レベルが高そうなので、チャンスはまだまだありますよ!

 #4    ★★★☆

  女装大好きエイジくん。斗牙を愛するが故に心まで女に…という野暮な詮索は無しにして。斗牙も前作では人質を顧みず戦闘を繰り広げていたのに。やはりエイジくんの愛が…という野暮な詮索は無しにして。今回は微妙に作画・ストーリー共に弱く、空気が足りなくなる海の底という状況を活かしきれてなかったのは少々残念でした。
  「僕が死んでも」を平然に言い放ったり、人質を無視して戦闘を繰り広げたり、その純粋さが故に色々な問題を抱えている斗牙ですが、福山潤の演技が光ってますね。「ドリルは回させないわよ」とドリル少女こだわりを見せるものの、リィルはまだしもエイジにすら遅れをとる始末。さてどうなるやら。

 エリア88    ★★★ 

 #1    ★★★

  何故今この作品なのかは判りませんが。金のために命を賭ける傭兵達の戦いを描くなら、もっとしなやかで危うい戦闘機の魅力を表現した方がいいような。3DCGの動きは悪くないんですけど、やっぱりどこか重みが足りないかなと。ストーリーも判りやすくまとまっているものの、やぱりどこか重みが足りないかなと。逆にいえば新規視聴者にとっては判り易いと思います。この時間にわざわざ見る人がどれだけいるのか判りませんけど…
  原作は全巻読破している上に、声優的にも子安・三木・関智に加えて少年役の広橋涼も出てるんでチェックしたい…ものの、ちょっと今回は本数が多すぎるので#2を見るかどうかは怪しい所です。

 トランスフォーマー スーパーリンク    ★★★★ 

 #1    ★★★★★

  クライマックスの盛り上がりが評価された“マイクロン伝説”。“メダロット魂”“ベイブレード2002”で囁かれた続編の恐怖、“電脳冒険記ウェブダイバー”で囁かれたCGロボへの恐怖、それらを見事にねじ伏せた素晴らしい#1でした。3DCGで描かれた迫力のあるバトル、良い方に一新されたキャラデザイン、前作からの大きな変更点がしっかり機能している辺りはお見事です。難を言うならCGの線が太すぎて、遠目に見るトランスフォーマーが黒で潰れてしまう所でしょうか。
  長島雄一は初っ端から飛ばしまくってるし、玄田哲章やら岩田光央やら面白どころも揃えた声優陣。それにトランスフォーマーと人間、サイバトロンとデストロン、それぞれ完全に仲良しでないという凝った設定は、まさにシリーズ構成の腕の見せ所。必要になる筈の前作の知識も余り苦になりませんでしたし。やっぱりホビー系に良作があると非常に嬉しいんで、次週にも期待してみます。

 #2    ★★★★

  人間に比べ圧倒的な戦闘能力をもつトランスフォーマー。その掛け橋になるのが戦闘スーツを着込んだ青年キッカで、パートナーはいまだ見習いトランスフォーマー岩田光央。この辺の組み合わせは中々凝ってます。さて。トランスフォーマーは(作品にもよると思うんですけど)テンション重視な感があるので、もっともっとはっちゃけてもらえると嬉しいです。あまりやり過ぎると「徳川家康のモノマネしまーす!」になりかねないので、バランスは難しいんですけど。
  最後に。やっぱりCGが微妙に軽いので、もう少しバトルに重みが欲しい所。

 #3    ★★★★

  何だかんだ言って長島雄一最高。“変人”岩田光央大好き。小西克幸頑張って。久々の熱血檜山修之。そんな感じで男性声優好きには堪らないこの番組、考えてみればキャラデザも女性キャラも大した要素では無いんですね。岩田光央を筆頭にどんどんキャラ付けのテンションが上がってきて、どんどん面白くなって来てます。
  ぎこちなさの残るCGや爆風で消え去る敵など、戦闘シーンに少々微妙な所はありますが…本筋のドラマがしっかりしていれば、気にならないレベルだと思います。メガトロン様を巡って陣営がどう揺れるのか気になる所。

 #4    ★★★★

  コンボイの教え子、岩田光央の同志がいる火星…壊滅。しかも仲間になった筈のデストロンの面々が、メガトロン復活の噂で揺れているという。こいつは中々厄介な状況ですな。ショックウェーブを始めデストロンは皆キャラが濃ゆいんで、敵として戦うのもアリといえばアリなんですが。まあ岩田光央や檜山修之が真面目に演じてるサイバトロンも、十分面白いんですけど(笑)スーパーリンク出来たのは確かに凄いけど、「出来た…凄いぞ自分!」ってロードバスター@岩田光央さん。

 モンキーターン    ★★★★ 

 #1    ★★★★

  サンデーでも屈指の地味ながら面白い(誉めてます)漫画のアニメ化。ちなみに原作は途中から読んでるんで、漫画とアニメで相互補完している状態だったりします。#1は“モンキーターン”を軸に競艇学校卒業までを上手くまとめてるんですけど、同期の面々のキャラが今1つ判りにくいのは少々残念かも。アニメ化情報を聞いた時から不安だったCGでのレースシーン、水の透明感や飛び散る水飛沫の表現など、思った以上に迫力があってよかったです。

 #2    ★★★★

  主人公の動機付けをした#1に続き。#2で競艇のおおまかなルールと、今後のメインになるキャラを説明してしまおうと。独特なスタート、女性選手の特徴、でもってモンキーターン大好きな2人のお馬鹿こと波多野&桐口。桐口父による競艇界トップの評価もつけて、次は競艇場で会おうぜ!と。手堅いは手堅いんですけど、全編レースの割に今1つ盛り上がりに欠けるのは何故なんでしょうか?

 #3    ★★★★

  いきなり大ベテラン登場でオヤジ率急上昇、さすがは競艇番組。さらにモーター抽選会、フライング、モーター整備等など競艇独特の世界を少しずつ解説、さすがは競艇番組。そんな中でも主人公波多野憲二のド直球大馬鹿っぷりが心地良くて。やっぱり何事も前向きにひたむきに、時々馬鹿やってくれるとまともに見てて楽しいです。

 #4    ★★★★

  モーターの次はプロペラを解説、競艇選手同志が作るグループ。それをガンコなベテラン古池に弟子入り志願するド直球バカ波多野、という構図に置き換えるのは原作の巧みさですか。ベテランの狡猾さ競艇の難しさを、江戸川競艇場の特異さと絡めて見事に描いてますし。いや堅実に真っ当に、ドラマ的にもスポーツ物としても十分に楽しめますね。ちょっと地味なのがたまに傷なんですが。

 かいけつゾロリ    ★★★★★ 

 #1    ★★★★★

  お間抜けでイタズラ大好き、だけど時々かっこいい主人公ゾロリ@山寺宏一。まともに考えると主人公というより悪役なんですが、絶妙な間抜けっぷりとイタズラの楽しさが何とも魅力的。おでん屋に大むすびに大蛇にドラゴン、とぶっちぎった感のある独特の世界観もいい感じ。作画のテンションも#1だけにかなりのもので、動かしやすいデザインのキャラがこのクオリティで動くなら、面白おかしく楽しめる番組になるんじゃないでしょうか。山寺宏一。
  イタズラ大好き痛快冒険活劇こそ子供向け番組の本質であり、道徳とか教訓を明示的に押し付ける大人が大好きな番組なんて、子供が楽しめる訳が無いというのが僕の持論。勿論道徳とか教訓は全く必要ない、と言っているのでは無く。あくまで面白味を第一に考えるべきではないかと。そういうわけです。

 #2    ★★★★★

  魔法も何にも使えない、あるのは悪知恵ただ1つ。そんなゾロリがいきなり“大きくなるくすり”と“小さくなるくすり”を渡されて…っていう童話もビックリの条件設定に、程よく現実的な要素をミックスさせた電波チックな世界観。“西洋風の城に保険をかける”なんて、いい大人が考えるお話ですかっての(誉め言葉)。子供の脳味噌を刺激するのも判る気がします。ボーボボがうけるのも同じ理由なんでしょうか?え、分析するだけ無駄?その通り。
  もう次々何だか判らないキャラがどんどん出てきて、意味とか伏線とか脈絡とかどうでも良くて。「相撲取りになりたいなら、相撲部屋に入門してちゃんこを一杯食べさせてもらいな」という、このイマジネーション溢れる決め台詞。もうカッコ良すぎです。それに加えて勢いで屋根まで突き破るテンション等など、ナンセンスな動きもしっかりしていて。いや何とも楽しい番組です。

 #3    ★★★★★

  冒頭からゾロリが感傷に浸っていたので、テンション控えめの感動話かな…と思ったんですけど、そこから先はもう動きっぱなしで。断崖絶壁の谷を飛び降りる為に、いきなりオムツを重ね履きするセンスには脱帽しました。原作直々に「マネしないでね」と注意させる周到さも見事なもので。他にも山寺宏一がいきなり歌い出したりと、チェック要素が多くて感想描くのも大変です(笑)
  子供的な論理で笑いをとりつつ全てにしっかり筋を通し、間抜けなテイストを保ちつつキャラをしっかり動かし、それでいてラストは感動で占めるという。いつもより感動に比重が置かれていたので、今回はこの番組本来の姿では無いのかもしれませんが、今回は間違い無く傑作だったと思います。

 #4    ★★★★★

 すっかり怖がられなくなってしまった妖怪達の不甲斐なさに怒りを覚え、再び怖がられる存在にしてやろうと今回はやる気まんまんのゾロリ先生。そこで登場したのが妖怪変身マシーン!(妖怪変身マシーン! ←コーラス)
  どういうマシーンかといいますと、“じょうほうすいとりき”で妖怪自身から情報を吸いとって、博士マシーンが本を見て得た情報を付加し、“じょうほうにゅうりょくき”でゾロリ先生を一流の妖怪にしようと。でもって情報を入出力する際には、御約束として電撃を浴びなくてはならないと。この胡散臭い機械だけでもお腹一杯なのに、妖怪に変身した際にヒートアップしまくりの山寺宏一がもう最高。

 特捜戦隊デカレンジャー    ★★★★★ 

 #1    ★★★★★

  街中に出現した宇宙人に対し、「メガレンジャーを呼べ!」と颯爽と呼び出しをかける警察。戦隊物は数あれどここまで世間の認知度が高いのは珍しいかも。珍しいかもといえば「聴き込みを続けていた!」っていう古川登志夫のナレーションは、特撮というよりは安っぽい交通バラエティーみたいです(笑)とはいえ基地はしっかり作られてますし、何より長官がイヌですし…組織としてガッチリしてるのはいいことです。
  普通に笑えるブルーを筆頭に、それぞれキャラ付けがされていて非常に判り易くなってます。特にレッドの赤座番伴っていう名前が豪快で、2丁拳銃でのアクションもハッタリききまくっていい感じです。いきなりブルーと殴り合う辺りはもう最高。設定としては十分だと思うので、あとは役者が何処までキャラを練り上げられるのかがポイントかも。あと…EDは…浮ついているようで渋いというか、行く所まで行ったというか…凄いですね。

 #2    ★★★★★

 合体ロボを見せる#2ですが、当然それには相手が必要なわけで。相手も合体ロボかと思ったら…敵は宝石狙い(しかも原石)なので何と重機という(笑)デカレンジャーロボという名前はどうかと思いますが、街中で飛んだり跳ねたり激しいガンアクションはかなりの迫力で。伊達に頭が光ってる訳じゃないと。それよりも何よりも凄いのが、その場で宇宙裁判所の判決を下すジャッジメント。その場でいきなり死刑を執行するだなんて、もう「頑張って下さい」と応援するしかありませんよ(笑)
  「東映御得意の時代物のテイストを盛りこんで」と、朝日新聞がテレビ欄で誉めてました。確かに「これにて一件コンプリート!」っていう決め台詞は馬鹿馬鹿しくもかっこいいです。時代劇と刑事物のテイストをしっかりミックスして、子供向け特撮ヒーローものに仕上げたそのセンス、やはり買うべきでは!

 #3    ★★★★★

  誘拐事件ならこれまでの戦隊物にもありましたが、被害者の自宅に行って犯人からの通信を受けるなんて。パトカーが被害者の自宅に停まっている絵が新鮮で、人質との交換劇もまた新鮮で。アイデア次第で色々できそうなので今後に期待。あとは合体ロボを最初に出しておいて、簡易合体で仕留めるのもまたアリかなと。多用するとロボの印象が弱くなるので禁物ですが。

 #4    ★



 仮面ライダー剣    ★★★★ 

 #1    ★★★★★

  いきなりのバトルとバイクアクションで始まり、ライトを浴びてカッコつける微妙な(笑)OPを経て、ジャーナリスト登場→職場のトラブル→過去のトラウマ→研究所壊滅→先輩ライダーの裏切り、と。正直言って主人公と無口なバイトの区別が付きませんでした。もう少しキャラ付けするか、時間をかけて説明してくれないと…裏切る云々のやり取りにも何の驚きも感じません。あと主役の発音が微妙です。ライダーならもう少し言動にアクションの説得力をもってくれないと。
  でも、カードを広げるギミックは思った以上にかっこよかったです。敵を倒してカードを獲得する、っていう設定もバトルに広がりが出るかも。当然ながら僕はバトル重視の人間なので、ここさえ抑えてくれれば大概のことはスルー可能できます。あと今年こそ、新商品によるパワーアップをストーリー上でしっかり理由付けしてくれないかなと。

 #2    ★★★★★

  3人目のライダー、流す血が緑でゴキブリ風のデザインは中々かっこいいかも。先輩は裏切って研究所は壊滅、今後何を軸に展開するのかさっぱり読めないんですが…社長が宙に浮いている、って言われても(笑)#2もバイク頻度・戦闘頻度共に高いので、細かい事は抜きにして特撮メインで楽しめそうな予感。欲を言えば主人公の“声”の演技力がもう少し…まあ、一応よしとします。演技力の真価が問われるのは番組中盤以降。劇中での成長を演技力の上達で裏付けられれば。ただ、イケメン達より少女の方が上手いってのはアレな気もしますが(笑)
  先週はカードのギミックを誉めました。今週はアンデッドと呼ばれる敵について。ファイズでは方針として地味だったオルフェノクの色使いですが、ブレイドでは色使いもさることながら能力も判りやすくていい感じです。カードに封印したり能力を使ったり、ってな設定がいい方向に働いていると思います。

 #3    ★★★★☆

  何ですか。先輩ライダーの面倒を見てやろうってのは。キャリア女の甲斐性かぁぁぁっ!でも思った以上に先輩ライダーが弱いんで、そういう風に描かれても文句は言えません。そんなボロボロの先輩と後輩の激論バトルですが、喋りが拙いので盛り上がるどころか逆に面白くなってます。いいのかそれで。
  ライダーには相応のリスクが存在するのが常です。でも。ライダーになると身体がボロボロになる、って…目的も黒幕も定まっていない現状で、明らかにすることじゃないと思うんですが。行き当たりばったりでただ戦っているだけの現状で。おそらく商品計画やら何やらで早目にライダーを揃えなくちゃいけないんでしょうけど、せめてそれぞれの目的ぐらいは明らかにしてくれないと。どう応援したらいいのか判りません。

 #4    ★★★★

  何がしたいのかさっぱり判らないまま意味不明の言語をのたまうオンドゥル君、強いんだか弱いんだか判らないまま悲壮感に浸っているタディアナさん。この2人を見てるだけで笑えます。完成させるのが怖くてパズルのピースを飲み込んでしまうという、夢見る乙女感というか妄想あふれる脚本には参りました。でも、“運ばれる所長”“浮く所長”に続く所長シリーズ最新作、“燃える所長”は中々の出来で面白かったです。

 ふたりはプリキュア    ★★★★ 

 #1    ★★★★☆

  確信犯的に古臭いというのか、今時の脱力感を表現したというのか…いい意味で衝撃的なOP。放送コードへの気遣いから生まれたメタリックで不思議な変身シーンを経て、何とも言えない敵キャラに己の身体のみで立ち向かう。でもってハイテンションなのかEDもまたかなり…で、次回予告でダジャレを言わせてみるという。これは…これは、想像以上に何とも言えない魅力に溢れた番組じゃぜ?ただ、変身で手一杯な#1だけで判断すると危険なので、もう少し様子を見て評価する事にします。まあ日曜番組の視聴はすでに宿命付けられているんですけど(笑)今時ゆかなに萌えを担当させるとは。ありえなーい、ですか。
  変身アイテムはこの枠の恒例としても、まさかカードが付いてくるなんて。カードを集めて喜ぶのは勝負と収集が生き甲斐の少年だけなんで、あくまで携帯とペットとの組み合わせの結果でしょうけど。商品を売る方も色々大変そうですが、小道具としては色々工夫できそうなので良しとします。

 #2    ★★★★

  凄い。本当にカードをスラッシュして関智一を御世話してる。しかもカード次第で強制的に睡眠に追い込めるなんて。凄い。でも、雪城さんがおばあちゃんっ子っていう設定はもう堪りません。いくらピンチだからっていきなり「ブラック!」って叫ぶ成り切りっぷりもまた見事。美墨さんの方はもう一息。
  とはいえあんまり誉めてもいられません。バトルをやるならもっと豪快に激しく、決めのキックは足型をつける程度じゃなくて、豪快に破壊くらいしてもらわないと!あと、バトルと日常は結び付かないと思います。例えばクラスメイトの誰かが悩んでいたとしても、プリキュア的には解決出来ませんし。この辺を上手くクリアできないと、どちらも中途半端に終わる可能性が無きにしもあらず、です。

 #3    ★★★★

  ついに雪城さんのお家に招待され、祖母への挨拶も済ませ晴れて公認と相成りました、とさ。さても本編は高橋広樹オンステージですが、#3にして学校まで押しかけてくるアグレッシブさには驚きました。それならザケンナーに頼らず己の四肢をもってプリキュアを討ち果たして頂きたい。バトルにもっとアクションを!

 #4    ★★★★

  いきなり大人気のなぎささん、まさか髪形を真似されるなんて。やっぱりあの美術部の子は…ううむ。ピーサード@高橋広樹が今回もザケンナーを呼び出したので不安になりましたが、直接格闘してくれたので今回はよしとします。にしてもかませドッグの極致で可哀相ですが、こうなったら先生として就職するのもアリでは無いかと。それはそれで斬新だと思うんですが。顔を見られている以上、消す以外にはそれしか無いような気がするんですが…
  敵幹部に雨蘭咲木子がいたのはかなりの収穫です。B級(失礼)番組で真面目に演じさせればかなり面白くなるのでは。のでは?

 


終了番組感想・評価 (番組全体評価・最終回評価)

 出撃!マシンロボレスキュー! ★★★★★     ★★★★★ 

  終了式の代わりに事件発生、そして全員現場へ出場。いつも通りのレスキューをしながら一回り成長した面々をしっかり見せるという、この番組らしい最終回。少々地味といえば地味なんですけど…それでもジワジワ卒業式の実感が込み上げて来て、ラストでは「ああやっぱり最終回なんだな」と感慨もひとしお。ジェットに向かってポーズを決める太陽等などなど、自信と使命感に満ちた素晴らしい成長ぶりでしびれました。
  数多いキャラがそれぞれ個性的で、CGのマシンロボはグリグリとかっこよく動いて、話には毎回しっかりとメッセージが込められていて。特にCGでこれだけ迫力あるアクションシーンが描けた、というのは非常に画期的だったのではないかと。全体を通しての安定感も抜群で、このまま何年でも続けられそうな…いい番組でした。

 AVENGER ★★★☆     ★★★★☆ 

  オリジナルダズンの格闘術=復讐の為の技を捨て、天性の感覚=ネイへの愛を貫くと決心したその時。レイラの身体が光り(誇張あり)、ヴォルクの動きを完全に制しそして勝利。最終回だけにちゃんとバトルしてましたし、決め所はまともにかっこよかったんですけど…何よりも「愛が全て」であり、決して結ばれない悲恋こそ純愛の形だと。かのようにレイラは自嘲気味に笑いかすかに涙を流し、火星の新しい命を育むネイの元を去ったのでした。ブラボー、純愛ブラボー!
  細かい設定は勿論のこと、主人公の目的すらも判りにくい番組でしたが。節々に感じられるこだわりが僕には心地良くて、喋らないレイラの心境を勝手に決め付けて…後は御覧の通りの妙な楽しみ方で。他とは違う独特の面白味が。豊口めぐみに幸あらんことを。

 GUNSLINGER GIRL ★★★★     ★★★★ 

  消えかけた命の炎を機械の力を借りて再び灯し、激しく燃やす擬体の寿命は余りにも短く。困難な任務へ駆り立てる為の条件付けは、記憶の混乱そして激しい忘却という代償を生む。それでも「幸せだから」とヘンリエッタに自分自身を肯定させた一方で、罪の意識にとらわれ続けるマルコーさんを描写する。あえて答は出さないようにしてると思うんですけど、現状維持でいいのかどうかもよく判りません。少なくとも流星雨を見ながら第九を歌う姿にうっとりする番組ではないような。
  独特の世界観を最後まで貫き通した姿勢は素晴らしく、雰囲気に関しては随一の番組でした。テーマに関しては賛否分かれるかもしれませんが、少なくともその重い?テーマを描ききったことは凄いことだと思います。注目していた声優面ではトリエラ@仙台エリの存在感は予想通り御見事でしたが、クラエス@小清水亜美は使い方も合間って予想以上にいい感じでした。あとは宮本充とかベテラン男性声優が多かったのには…驚かされました。

 クラッシュギアNitro ★★★★★☆     ★★★★★ 

  ギアファイトワールドチャンピオンシップ優勝決定戦、真羽勝VS阿久沢優。爽やかで激しくて妙に神々しい、ギャグ要素皆無にも関わらず最終回にしておそらく最高のギアファイト。CGなので派手な必殺技でも使わないと中々盛り上がらないんですが、見せ方とテンポ次第でここまで面白くなるとは驚きでした。勿論フィールドの周りではギャグも忘れず、懐かしい面々がギアの下に1つになる辺りはカタルシスも十分。
  人間とギアの融合がニトロであるとするならば、ギアとギアの共鳴は人と人の魂のぶつかり合い、つまり人間の新たなコミュニケーションの形。でもそんな深読みは全くもって無意味です。彼らはただギアファイトが楽しいから、皆で一緒に遊んでいるだけなんです。勿論全体を通してみれば総当り戦等など色々甘い面もありましたが、とにかくキャラを動かしてギアファイトを楽しませる。これを単なるホビーアニメと割り切るのは簡単なんですが、何よりも「楽しさ」を貫いた本作を、僕は評価したいと思います。

 爆竜戦隊アバレンジャー ★★★★☆     ★★★★★ 

  舞ちゃんのお遊戯。でも熱血全開のアバレッド、そして主題歌に乗せて爆竜勢揃いでダイノガッツをぶつけるシーン、かなり燃えました。この熱さを、この勢いをもっと早く見たかった。まあお別れのシーンもしっかり描かれていて、ヤツデンワニのサービスもあって(笑)、同窓会で占めるという、いい最終回でした。バッキーバンズまでフォローする必要があったのかは判りませんが(笑)
  1話1話でぶっちぎった話はあったものの、全体を通してみると盛り上がりが今1つだったかな、という感じがします。本来なら熱血馬鹿なレッドを徹底的に優しいお兄さんとして描いたこと、アスカくんとまほろさんのドラマがかなりのウェイトを占めていたこと、この辺が従来の戦隊物と違う点だったと思います。どちらかというと子供向け母親向けのテイストが強かったんですけど、これはこれでアリなのかも。

 仮面ライダーファイズ ★★★★     ★★★★★ 

  つまりは乾VS木場の物語。「だから一生懸命生きてんだよ」という乾君の覚悟に比べて、今1つ子供っぽさから抜け出せない木場君。その覚悟が2人の勝負の明暗を分けたとすれば、この番組で描きたかったのはやはり正義だったんでしょう。でもホントの正義なんて誰にも判らない、というテーマでもある訳で。それ故に乾君は平和を守るために今後も罪を背負い続け、いつかは砂に消えてしまうんでしょうけど…迷い続ける中にも覚悟を持て、という結論を頂いて最終回とすることにします。
  勿論キャラの整理はついてないし、オルフェノクの未来も投げっぱなしなんですけど。それは本質では無いので…とはいえ、もう少し大局的なシリーズ構成をして頂けると助かります。さてさて仮面ライダー剣はどうなることやら。

 明日のナージャ ★★★★☆     ★★★★★ 

  母親との再会、そしてようやく訪れた幸せな時間。番組の冒頭であっさり解決してしまったのは少々残念でしたが、ラストで示されたこの番組の主題「運命の扉を自分で開く」を見て納得。母親に再会してなお旅立ちを選ぶその心意気やよし。いきなり準備運動を始めたナージャさんには驚きましたが、まさか壁を走った上にガラスを突き破るとは(笑)小清水亜美の媚びない強さ、それが本作の一番の魅力だったのかもしれません。
  颯爽と夜這いに来たハーコート兄弟には大笑いさせてもらいましたが、「決断を焦らないように」と諭す偉大な母の言葉が印象的でした。本来の視聴者層がこの番組をどう感じたのかは判りませんが、世界の風景や親子の絆の描写に専念した方が良かったような気がします。さすがに恋愛要素まで盛りこむのは無茶ではなかったかと。恋愛に色ボケしているよりも、母親を探している時のナージャさんの方が魅力的でしたし。
  この枠には毎年毎年商業的にも作品的にも成功が求められるので、スタッフは大変だと思うんですけど。少女物らしい少女物は最早この枠くらいしか無いので、これからも是非頑張って下さい。期待してます。


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