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★は一般的評価、☆は個人的すぎるプラス評価
  ★★★★★:最高、何度でも見返す価値のある傑作
  ★★★★★:面白い、申し分ないクオリティで魅力を存分に発揮している秀作
  ★★★★:いい感じ、キャスト・脚本・演出・作画のどれかに光るものがある良作
  ★★★:普通、見所があまりない凡作(視聴継続可能な限界)
  ★★:厳しい、正直言って駄作(一般的には)
  ★:これをアニメと呼べるのか


スピードグラファー(終)   #24   ★★★☆☆    ★★★★★
  雑賀vs水天宮いや水天宮vs雑賀、1800兆もの財産を眼下に繰り広げられる最後の戦い。ようやく、ようやくですよ。単なる変態同士の性癖の見せ合いではなく、男同士の意地と信念と命を賭けた戦いですよ。赤い血を迸らせながらのこの壮絶な戦い、もっと早くこれを見せていればなあ…と思わずにはいられません。水天宮、水天宮!水天宮!!「俺達はあの人に出会ったときにそれを感じちまったんだ!」、まさに辻堂@結城比呂の言うとおり!。「そう、もはや必要なのは死に場所だけだ」という言葉が、堪らなく悲しくて堪らなくカッコよかったです。

  振り返ってみれば何とも変わったアニメでした。序盤の女子高生との逃避行&変態オンパレードは、正直いって褒められたものじゃありません。中盤に至っても作画は持ち直さず、何がどうなるのかもサッパリ解りませんでした。でも、それでも。終盤描かれた水天宮という男の生き様は、何もかも帳消しにするほどの出来でした。「もう一度最初から見たいか?」「他の人に薦められるか」と聞かれれば間違いなくノーですが、少なくともこの番組を見たことは後悔していません。いや、見ておいて良かったです。

  他の番組とは一線を画す雰囲気、そしてどこに行くのか解らないストーリーと、意欲だけは最初から十二分に伝わってきたので…出来ればもっと万全な状態で作って欲しかったです。願わくば神楽なしの完全に骨太な話で、もっともっとクオリティの高い作画で、水天宮という男の生き様と、雑賀という男の生き様を…描いて欲しかったです。


スピードグラファー   #23    ★★★★★
  水天宮@森川智之が破壊した首相官邸から、ヨロヨロと出てくる雑賀@高田裕司。もはやこの番組の主人公が誰なのかを問うのは野暮ってもんです、まさか日本国家だけではなくアメリカ軍まで敵に回すとはおみそれしました。水天宮にもシナリオにも、ね。あとはどうやって雑賀を水天宮に釣り合うまでに高めるか、雑賀vs水天宮のバトルを演出するか、この番組のラストはそこにかかってます。水天宮を見られただけでも十分でしたが、どうせなら綺麗にまとめて頂きたいところです。

  現金で600兆、証券を加えればゆうにその3倍。それを全て燃やし尽くすことで、金に魂を売った者達にそしてこの社会に、資本主義に復讐しようという訳ですよ。凄い。出来るかどうかは別にして、そういう話を考え付く頭が凄い。その常軌を逸した復讐劇を、見事に彩った水天宮@森川智之が凄い。他の番組にはない物を描いてくれる筈、それだけを心の支えにして視聴してきましたが…ホントにやってくれましたよ。


ポケットモンスターAG   9/29    ★★★★★
  ヤマブキシティの格闘道場、おそらく随分前に描かれたと思われる題材ですが…豪快に駄目道場になってましたとさ(笑)。道場主のハマグリ@田中正彦は息子に継がせたがってるし、息子のキョウタロウ@岸尾大輔はラーメン作りたいとか抜かしてるし、「負けた方が道場を継ぐ」とか言ってポケモンバトルを始めて、結局サトシとハルカに代理させてるし。もう駄目にも程がある駄目っぷりで無茶苦茶な展開ですが、とにかく全編通してテンションが激高でもう面白くて面白くて(笑)。バトルもばっちりのハイテンション、ポケモンはこういう話があるから侮れないんですよね。

  サトシが熱血馬鹿一直線になるのはいつも通りとはいえ、今回のようにハルカまで馬鹿一直線になってしまうともう手がつけられません。しかも炎をバックに「バトルラーメン絶対食べるのよ!」って、サトシより無茶苦茶ですよ(笑)。そんなこんなで無茶苦茶なストーリーを豪快かつハイテンションに描きつつ、かくとうポケモンのサワムラー、エビワラー、カポエラーのバルキー進化系3体をバッチリ見せるのも忘れない。良いか悪いかは別にして、お見事でした。

  ツグヨ@新井里美は新井里美にしては大人しめでしたが、それでも色々と見せ場があって非常によろしかったです。誠実な弟子、恋する女性、道場親子に呆れ返る門下生、ポケモンバトルの審査員、そしてカポエラーのトレーナー、と敢えて色々あてた感があるのは“まほらば”さまさまって所ですかね。でも肩出し&ミニスカートで“メガトンキック”、ってどんな門下生なんですか(笑)。


陰陽大戦記(終)   #52   ★★★★★    ★★★★★
  たとえ式神という明確な形を失ったとしても、自然の中に式神は存在し、そして節気は巡る。そうか、だから式神は季節を冠していたのか、と今更ながらに納得。ウツホに消された式神も、ウツホ自身が蘇らせてくれました。これを安易な復活というなかれ、これは一度悲しい別れを体験したからこそ許されることなのです。ここまで努力してここまで苦労したんですから、ハッピーエンドに何の文句があろうかと。各キャラクターごとに後日談が用意されていて、そして強制されるのではなく自ら別れを告げて。まさに万全な最終回でした。

  いや実に面白かった。構図や効果音まで見事にツボを抑えた降神シーンや必殺技、ホビーアニメの枠を超越した繊細かつ繊細な展開、そして何よりも“絆”を重んじる姿勢。腐女子ならずともこれには参ったんじゃないでしょうか(笑)。特にリッくん@福山潤の破壊力といったらアナタ、彼だからこそこの番組が成立したといっても過言ではありませんよ。いやホントに。そんなリッくんを筆頭に、個性の強いキャラクターが彩るストーリー、1年間ばっちりと楽しませて頂きました。これだからホビーアニメってのは止められません。


NARUTO   9/28    ★★★★
  オリジナルとなると、途端に土臭いデザインの一般人が溢れてしまう当番組。久々にリー@増川洋一やネジ@遠近孝一のアクションが見られたのは嬉しかったです、と言っておきます(意味深)。敵のラスボスであるライガ@藤原啓治の強さと魅力次第かなあ…一応楽しみにしておきます。あ、あとテンテン@田村ゆかりが普通に活躍しているのは新鮮でした(笑)。


アイシールド21   #26    ★★★★★
  “無重力の足を持つ男”パンサー@鯨井康介、ついに登場。彼が試合に出られなかった理由、細部についてはテレビの事情ゆえに表現できないんですけど…重要なポイントはちゃんとフォローされていました。パンサーとアポロ監督@堀内賢雄に関するエピソードについてもしっかり描かれていて、思った以上に好印象。“野生のリアル”のくだりも中々迫力に溢れてました。原作では書き文字で表現されていた重要なワードを、登場人物がナレーションしなければならないってのが少々アレでしたが。


甲虫王者ムシキング   #26    ★★★☆(普通すぎて物足りない)
  ヒロインであるパム@宍戸留美の性格が矯正され(この番組の用語でいうと洗脳?)、星読み鏡という新アイテムが追加され、テコ入れ風味が強くなってきた本作。役立たずばかりになってしまった敵側にも、ソーマ@野島健児を投入しようというのだから恐れ入ります。って、これはテコ入れじゃないか。そんなソーマの葛藤を描くべく、この番組には珍しく(というか始めて?)ほのぼのとした雰囲気のお話でした。病んでいる森の民も、痛烈な社会風刺も存在しないなんて不思議不思議。むしろ、力を求めてしまうソーマとソーマを案じてしまうチョーク、ちゃんとした少年と母親の物語になっててちょっとビックリ。


MONSTER(終)   #74   ★★★★★    ★★★★★
  あまりに幸せな結末。これまでの登場人物がひとりひとり出てきて、今回の事件を乗り越えて獲得した平穏を披露してくれる、あまりに幸せな結末。OP最後の映像や、最終回のサブタイトルを見る限り、“あまりに”と断らずにはいられないんですよ。本当の名前を告げようとしたその瞬間に、テンマを襲った映像は…何?。夢?それとも…?。あああああ!最後の最後まで絶妙どころかやりすぎな引きですよ!。この想いをどこにぶつけたらいいんだ!。でも面白かったので何の後悔もありません。いい物を見せてもらいました。

  最後まで維持された作画クオリティ、見事なキャスティング、そして次回への絶妙な引き。褒める所を探せばそれこそキリがなく、欠点をつけるとすれば序盤の展開が少々ヌルいことぐらい。ナイター中継による度重なる時間変更にも負けず、最後まで見続けた自分をちょっと褒めたいです。そしてこの素晴らしい番組を見事に完結させたスタッフに、お疲れ様でした。


わがまま☆フェアリー ミルモでポン!ちゃあみんぐ   ★★★★★   #22    ★★★★★
  結城くんとの恋が成就し、幸せ一杯の南さん@中原麻衣。けれどもミルモの姿はすでになく、妖精のパートナーでもなくなってしまった為に、南さんにはリルムの姿すら見えず。さらにミルモは妖精界に戻るしきたりを破ってしまい、“妖精ではない何か”に姿を変えて人間界にいるとのこと。いいですねいいですね、恋愛の成就ではなく、南さんとミルモの絆を最終回のテーマに持ってくるこの心意気。確かにこれなら幅広い支持を得られます、ゴールデンタイムのファミリー向けアニメとしては正しい選択です。

  すぐにミルモが見つかってしまって、あとは戻すだけってどうなのよ、と少し思いましたが。探すことよりも思い出させることに重点を置いたんですね、納得納得。南さんが少しずつミルモの事を忘れていくショッキングな描写や、ミルモらしきウサギの前で少しずつ想い出がリフレインされる演出、「もしもミルモが元に戻れなくても、ずっと一緒に暮らす。だってパートナーだもん」という南さんの言葉。全てが感動的でした。登場人物一人一人に気を配って、ちゃんとハッピーエンドにする所もナイスです。

  いやいや、非常に面白かったです。もはや失って久しかった恋愛要素を加えるだけで、ここまで番組が面白くなるとは思いませんでした。南さんも日高さんも松竹くんも住田くんもみんないい人で、ドロドロしなかったのも好感度高し。あとは結城のクソヤロー@浪川大輔が南さんを幸せにするだけ、見事な大団円です。“わんだほう”は正直アレだったのでどうなることかと思いましたが、長く続いたシリーズを見事に締めくくってくれました。最後の最後に恋愛云々ではなく、南さんとミルモの絆をメインに描いたのも素晴らしい判断だったと思います。

  恋愛は長期シリーズには向かない、というのは僕の持論です。恋愛は成就すればそれで完結、スーパー恋愛もなければ天下一恋愛大会もなく、恋愛感情が芽生えた頃の緊張感を保持し続けるのも非常に難しい。カップル成立後の話をウダウダやれば、単に見苦しいだけ。どうすれば長期シリーズとして成立するか、を考えた結果ファミリー向けのコメディにしたんだと思います。

決してそれが悪いわけではなく、コメディ話にも傑作が幾つもありました。けれどもさすがに少しずつ限界に近づき、“わんだほう”の終盤などは眼を覆うばかりの酷さで。潮時といえば潮時、長く続いたシリーズを完結させるのはもう今を置いて他にない、という形での締めでした。そこでしっかり締める辺りはさすが、長く続けてきたシリーズは無駄ではありませんでした。

今にして思えば、無印第1話で告白したんですよね(笑)。妖精学校やガイア族、ワルモ団にダアク様、クリスタル集め…は別にどうでもいいんですけど、とにかく想い出が一杯です。個人的には、少女漫画原作のファミリー向けアニメは何物にも変えがたい価値があると思っているので、この番組が終わってしまうのは非常に寂しいです。最後に、南さん@中原麻衣の破壊力は永遠に不滅です。


焼きたて!ジャぱん   #47    ★★★★☆
  諏訪原が負けてしまった今、ハゲ(河内)の負けは即ち日本代表の敗北。つまり今回は、戦う前から諦めかけているハゲをどう勇気付けるかです(笑)。勇気が出たら出たで、上半身裸でトンカチを振り回すハゲになって「パン業界に角栄を起こすんじゃ!」とか言い始めるので…どっちにしても困るんですよね。まあお陰でアフロ(店長)@東地宏樹が駆けつけてくれて、むさ苦しい台詞を連発してくれたので面白かったです。やっぱりアフロって大切ですよねえ。


BLEACH   #51    ★★★★
  ようやくルキア処刑の日、来る。各隊長の姿を描くだけで時間を半分費やしてしまう、このキャラの多さと個性の強さは見事なもんです。これまで敵だった面子が(結果的に)味方に回り、各地でバトルが繰り広げられていて単純に楽しいです。更木剣八や斑目一角が見られるってのは実に楽しいですよ、やっぱり11番隊はいいなあ。


創聖のアクエリオン(終)   #25   ★★★★☆    ★★★★★
  最後の最後まで誰がヘッドになるか、どう合体するかで争うとは。でもアクエリオンの合体にこそ全ての鍵が含まれている、ってのはまさに初志貫徹ってやつですね。いや真面目な話、合体という一動作にここまで様々な物を盛り込めるとは思いませんでした。終盤のイザコザでベクターが増えまくった分、メインのアクエリオン以外にもう一体アクエリオンが出来るってのはアイデアの勝利ですな。あとは…最後の最後まで司令の屁理屈を聞かされるとは。司令の素足を見せられるとは。こっちもこっちで初志貫徹、やりたい事をやり切った感がありますね(笑)。

  どこぞの宗教アニメかと勘違いするような、とにかく壮大でとにかく荘厳な最終回でした。冷静に考えれば「何だこりゃ?」なんですけど、勢いと絵的なインパクトで完全に押し切った感があります。そうかそうか、これを視聴者に納得させる為に、これまで半年かけて下地を築いてきたんですか(笑)。いやいや、まさかここまでどうかしてる(褒め言葉)番組になるとは。このどうかしてる番組を成立させる為には、様々な計算と溢れる情熱が必要だったと思います。普通両方揃うことはまずありえないので、そういう意味でも神懸っていたなと。

  珍奇なアイデアを屁理屈でこね回し、腕力でねじ伏せる番組だと思っていました。少なくとも開始当初は。けれども回を追うごとにメッセージがしっかりこめられている事に気付き、こりゃ普通にも楽しめるなと。あとは思った以上にCGによる戦闘シーンがカッコよかったです。搭乗者とその時の気分によって、次々と新しい技を繰り出しまくるアクエリオンが面白くて面白くて。三体合体だけではなく組み替え自在、必殺技はそれこそ組み合わせと搭乗者の数だけ、普通のロボットアニメでは製品化面でNGが出るというのに。いやいや、ホントにやってくれましたな。


うえきの法則   #26    ★★★★★(福山ブラボー!)
  あまりにも唐突な第二次選考のお知らせ。神と名乗るオッサン@小杉十郎太が現れて色々と説明した後は、森あい@川上とも子ついに正式参戦表明。長かったロベルト十団編がついに終結、我らが植木くんの献身的な説得でロベルト@斉賀みつきに心を開かせて…より強いアノン@福山潤で上書きすると。悪意はないものの究極的に純粋がゆえに危険な地獄人、にピッタリな役どころですな(笑)。しかし、幼少期の体験だけでも不憫なのに、その前から不憫だったなんて…ロベルトってホントに不憫な子ですよねえ。


  日曜番組感想 9/25  
おねがいマイメロディ   #26    ★★★★☆
  夢野家に引き続き、なし崩し的に学校での居場所を確保したピンク頭巾。「勉強楽しい!」に引き続き、「格闘技見たいな」とか言い出しやがるから面倒くさいことになるわけです。マイメロに腕立てさせるセンスは買いますが、少年とはいえこの手の番組で格闘技(しかも総合)話をやるとは…さすがというか何というか。汗臭い野郎の雰囲気をほのかに漂わせつつも歌(主人公)に距離を置かせ、以前使った「気合だー!」時計をしっかり使いまわす、この辺の気遣いが何とも見事です。やっぱり凄いよなあ。あとは元気な琴(三女)が可愛かったです、既にコブ付きなのは少々アレですが(笑)。


金色のガッシュベル!   9/25    ★★★★
  魔界の建造物の名称が判明し、謎の存在によるリオウのネタ晴らしもあり、ファウード編もそろそろエンジンがかかってきました。本を持ってる仲間も持ってない仲間も、敵も味方も、一点に集結していく感じが上手く表現されてました。あとはここからテンションを上げていければいいなあ。


ふたりはプリキュア Max Heart   #31    ★★★★★(面白かった、けど…)
  バルデス復活!って、何が原因で休んでいたんでしたっけ?。毎回同じようなシチュエーションで毎回同じように逃げていくので、ストーリーの流れが全然把握できてません。申し訳ない。せめて本筋(多分本筋)のラクロスぐらいは、と思ったら意外にちゃんとラクロスしてるでやんの(日本語が妙なのは気のせいです)。これで敵が来なければ名作だったかもしれないのになー。

  敵が来るとプリキュア達しか画面に出てこれないので、いい台詞全てを自分で言う羽目になるんですよ。自分の口から全部言えば良いんだったら、誰も苦労しないんですよ。ラクロス、バトル(今回は凄かった)、ひとつひとつを取れば素晴らしい出来なんですけど…微妙に噛み合ってないんだよなあ。試合を抜けてた美墨さんが「いい試合だった」とか言うのは変ですし、最後にとってつけたように現れるハーティエルもなあ…引っかかってるのは僕だけですか?。いや、凄く面白かったんですけど。


仮面ライダー響鬼   #33    ★★★★
  アームドセイバーに拒まれてしまい、変身できなくなってしまったヒビキさん&トドロキ(馬鹿)。ヒビキさんですら扱いが悪いというのに、馬鹿がただの馬鹿でいられる筈もなく…当然救いようのない馬鹿になる訳です。「正義を貫くには鍛えなければならない」という本作のテーマをどう解釈したのか、特訓という名の発声練習が繰り広げられたりなかったり。トドロキがe-kara持って音痴っぷりを披露する、って何この番組?。ぴちぴちピッチですか?。

  で、何だか解らない特訓を疑念半分で続ける内に、変身できるようになりましたとさ。うーん、信念のない特訓で効果をアピールされてもなあ…少年に教訓のひとつも与えられないような特訓を特訓と言っていいのですか?。さらに特訓のお陰でアームドセイバーが使えるようになって、装甲響鬼がお披露目されたんですけども。ヒビキさん自身が疑心暗鬼なので、バトルが盛り上がるわけがありませんよ。満を持してお披露目された響鬼紅とはまるで大違い、是非ツメのアカを煎じて飲ませたい所です。飲んでくれないかなあ。


魔法戦隊マジレンジャー   #30    ★★★★★
  思ったよりもテキパキと冥獣人四低王を片付け、残るは最後の一体イエティのズィー@遊佐浩二のみ。割と深刻な危機に陥ってるんですけど、そう思わせないマジレンジャー達は良いのか悪いのか…ってな感じです。今回のように勇気や正義で新たな力を得ようとする場合、「無限の勇気があるからだ!」というセリフに説得力があるかないかで、得られる感動はまるで違ってきますから。微妙な点が幾つかありましたが、レジェンド装備はいい感じにゴージャスでした。やっぱり新アイテムお披露目はテンション上がるよなあ。


まじめにふまじめ かいけつゾロリ   #31    ★★★★★
  濃いぞ濃いぞ絵が濃いぞ、濃いぞ濃いぞ構図が濃いぞ、ってな感じで何だかとっても濃ゆい1話でした。これだけやれる体制が整ってるのに、おでんの具で好きなのはダイコンそれともコンニャク?なんてどうでもいい描写に時間を使わないで下さい(笑)。逆に言えば、これだけやればどうでもいい話でも楽しめるってことですね。まさか全編イシシ&ノシシで終わるとは、これぞまさしく作画アニメか!。



ギャラリーフェイク(終)   #38   ★★★☆    ★★★★★
  かつて働いていたメトロポリタンをたずねる藤田@森川智之。そこで日夜繰り広げられる金持ち達の宴をよそに、裏方として必死に自らの職務を果たす人達にスポットライトを当てるお話。最終回としては素晴らしい題材じゃありませんか、サラも三田村さんも出さずに静かに淡々と進めるその心意気が見事です。だから書くことも特になし。

  森川アニメとして見始めた当番組でしたが、やはり特筆すべきは原作の素晴らしさですかね(笑)。


ボボボーボ・ボーボボ   9/24    ★★★★☆
  マルガリータ帝国新皇帝決定戦。つまりは毛狩り隊がひしめくその会場に、乗り込むは我らがボーボボ一行。これまでの強敵達を金銀銅の銀でランク付けして、いきなり金レベルの敵ねんちゃく@小野健一と戦う非常に解りやすい展開でございます。ねんちゃくのテープに対抗する為、ほこりに身を包むボーボボ達。こう書くと猛烈にレベルの低い戦いに見えますが、実際そうなので仕方ありません(笑)。そりゃあ粘着テープをたらふく食わされて溶けてしまうだなんて、馬鹿馬鹿しいにも程があるってもんですよ。

  溶けたら溶けたでボケるだけなんですけども、融合したり分裂したり元に戻そうとしたらパーツがごっちゃだったりミイラになったり、いつにも増してやりたい放題…いやいつも通りですね(笑)。で、ねんちゃくを撃破するためにボボボTV局が開局して、「凄い…一見滅茶苦茶な番組に見えて、確実に敵にダメージを与えている!」だそうです。何とか反撃しようとする敵に対し、「黙ってテレビにかじりつけ!」とケリを入れるボーボボが面白かったです。テレビにかじりつけ、じゃないっての。


ビューティフルジョー(終)   #50   ★★★★☆    ★★★★★
  満を持して現れた最後の敵イーヴィル・キング。当然ながらジョー達ヒーローの攻撃は何ひとつ通用しない、これはお約束通りなんですが。この有様が映画として現実の全世界に中継されている、ってのがこれまでとは大きく違う所なんですね。全世界の人々がヒーローの無力さを痛感することでイーヴィル・キングの力は増加し、ヒーローの力は減少してしまい…変身すらできなくなってしまうと。

  限りなく絶体絶命のこの状況で、仲間達ですら次々と戦意を失っていくこの状況で、決して諦めないのが我らがジョーなんですね。こう書くと非常に当たり前で陳腐なんですけど、変身していなくてもジョーはジョー、力は無くてもヒーローなんですよ。そして。ジョーの勇気が全世界の人達に勇気を与え、再びジョーの腕にVウォッチが戻ってきて、満を持しての変身シーンですよ。もう何度も何度も見ているバンクの変身シーンなのに、感動させられてしまうのですよ。過去に登場した面々が勢揃いする絵まで、しっかりと準備する用意周到ぶりで。最終回もばっちりヒーローしてました。

  最初始まった時はどうなるかと思いましたが、気がつけばどんな番組よりもしっかりしたヒーローアニメでした。新展開になる度に危うくブレるのは仕方が無いとはいえ、きちんと修正してくる所はまさにプロの仕事。最後の最後までアクションは微妙でしたが、ストーリーの魅力がそれを補うどころかそれ以上の感動を与えてくれました。ひとつひとつのメッセージは使い古された王道のそれでしたが、各キャラクターの掘り下げと関係描写が非常に巧みで、一話一話の奥が深く密度が濃い見応えのある話が多かったと思います。いや本当に面白かった。

  惜しむらくは視聴対象や売り込み対象が明確ではなく、ストーリーの巧みさが評価されているのかが解らない、という所。アニメとしてストーリーを前面に打ち出しても、残念ながら評価を得るのは非常に難しいのが現状だと思います。可愛らしい女の子が出てくる、激しいアクションを披露する等など…何かもう1つでもウリがあれば、もっともっとこの作品を評価してくれる人が増えたでしょうに。逆に言えば、地道な積み重ねが必要な1年物のシリーズで、地味な題材だからこそここまで見事なストーリーを描けたんでしょうけど。でも、少なくともこれだけは言えます。これこそヒーローアニメの名を冠するに相応しい、素晴らしい作品です。


ロックマンエグゼStream(終)   9/24   ★★★☆    ★★★★
  ダークロックマンはスラー@渡辺明乃に葬られ、スラーはいきなり復活したフォルテ@根本圭子に葬られ。裏電脳世界でパワーアップした、とか言われても困るんですけど…まあいいや。でもあれだけ引っ張ったデューオがリーガル@中多和宏に乗っ取られてしまう、ってのはどうなのよ。さすがにそれほど甘くはありませんでしたが、最終回の貴重な時間を無駄にしない方がいいと思います(笑)。

  デューオによって地球全体がデータ化され、消去されてしまいました。この展開の壮大さを見るに、それなりにこの作品として1つの答えを出す筈だったんでしょうけど…それにしては締め方が唐突だったような。いや確かにバレル大佐@千葉一伸はカッコよかったんですけども、それで全て締めちゃっていいのかなと。次のシリーズがあるからいいんでしょうけど、うーん。

  とにかくキャラクターが多いシリーズでした、ただでさえキャラ+ネットナビで多いのに、それが13組もいればバンクシーンだけでお腹一杯になりますって(笑)。それならそれで、もう少し長いシリーズを効率よく使うべきだと思うんですが…どうしても馬鹿話に使われちゃうからなー。今にして思えば、ネオWWW編をもう少し上手く使ってシリーズ構成していれば、もっと盛り上がるクライマックスになったような。面白かったといえば面白かったので、何とも言えないんですけどね。


トランスフォーマーGF   #38    ★★★★
  ギャラクシーコンボイ総司令官、ついに自ら禁を破って人間の前でトランスフォームする。それもこれもコビーへの愛が成せる技なんですが…まあいいや細かいことは。それよりドレッドロック&ソニックボンバーっていう、デタラメな組み合わせが面白かったです(笑)。あ、新キャラのサウンドウェーブ@武虎についてはどうでもいいかな。グランドブラックホールもどうでも…じゃ駄目なんですけど、何か微妙なんだよなあ。ローリの新衣装ジーパンもなあ…元々萌え成分は期待してませんでしたけど、ここまで地味だとなあ…。

  相変わらず何だか解らない方向に突っ走ってるスタースクリームさん、いやスーパースタースクリームさん。プライマスが放出したスパークを盗み食って、何と惑星サイズに巨大化!。それでも“スーパー”のままなのが少々謎なんですが、でっかい分の迫力は十二分に堪能させていただきました。でも、他の星をブンブン振り回して武器にするプライマスって間違ってませんか?。猛烈にカッコよかったんですけど…「さすがはプライマス!」じゃないですよ総司令官殿。


スピードグラファー   #22    ★★★★★
  国からの攻撃を受けた天王洲グループ。水天宮@森川智之、あわや絶対絶命の危機…かと思いきや、ヘリを奪って首相官邸に突入。これは単に首相と戦うというだけではなく、単身国家と戦うということなのですよ。カッコいいカッコいいと言い続けてきましたが、まさかここまでカッコいいとは思いませんでした。「私がこの国で手を下したのは、金と欲にまみれた人間だけだ」という彼なりの美学、金も欲も関係ない真の目的、そしてあまりに悲しすぎる過去。特に過去に関しては耐えられませんでした、もうボロボロ泣いてしまいましたよ。

  よかった。この話を見られただけで、この番組を見てきてよかった。心からそう思えるくらい、それくらい水天宮は凄かったです。クオリティの低さに何度も見切ろうと思いましたが、最後まで付き合ってきてよかった。本当によかった。


ポケットモンスターAG   9/22    ★★★★☆
  カントー地方初のポケモンコンテスト・ヤマブキ大会。カントー初なのに相手がハーリーさん@金丸淳一とフェアリームサピョン@林原めぐみってのは正直アレですが、因縁があって面白いのでまあいいです。ハーリーさんのノクタス&アリアドス、そしてムサシのサボネア&ソーナンスが今回の相手ポケモン、サボネア→ノクタスのラインに手厚いのは毎度ながら謎です(笑)。ただ、ハーリーさんvsムサシという夢の対決がせっかく実現したというのに…ソーナンスを使うってどうなのよ。コンテストならではの対策はナイスでしたけど。

  前回はとにかく卑怯のみのハーリーさんでしたが、今回は見事な戦略つまり正攻法で戦ってました。クモのすを使っての攻撃なんか、ステージ全体を使ってのアピールまで兼ねてましたし。ハーリーさんに卑怯な手を使っていただかないと、ハルカの適当な戦法がご都合主義に見えてしまうんですよね、実は。いい加減コンテストバトルでノックアウトするのは止めて下さい、お願いですから。一次審査は技の組み合わせといい、トレーナーとのコンビネーションといい、まさにコンテストといった出来栄えなんですけどね…うーん。


陰陽大戦記   #51    ★★★★★
  リッくん&コゲンタ、ユウマ&ランゲツ、そしてマサオミ&キバチヨ。最後ということでキワメドライブ取得時からさらに姿が変化し、それに加えてパワーアップまでぶちかます大サービスっぷり。ランゲツのドリル、キバチヨの銃はどうかと思いますが(笑)、そこからウツホを封印すべくさらにまた一段階姿が変わるだなんて、豪勢にも程があるってもんですよ。その勢いでウツホ@大本眞基子を封印できる、というその瞬間に「ダメだよ!」とストップをかける我らがリッくん。さすが新世代の主人公、ラスボスまでたらしこもうだなんて器の大きさが違います(笑)。

  にしても見事ですね。リッくんからコゲンタに、コゲンタからリッくんに。ユウマからランゲツに、ランゲツからユウマに。マサオミさんからキバチヨに、キバチヨからマサオミさんに。この長い物語で各人が得た成長の証拠を、感謝の言葉で感動的に綴って。何つっても言葉に説得力がありますよ、伊達にサンライズ作のシリーズじゃありませんね。いやもうお見事という言葉につきますよ。


NARUTO   9/21    ★★★☆
  「やっぱり葬式はいいよなあ!」とか言われてもなあ、いきなりムサいオッサン達と同行することになるとはなあ。いい加減この手の人情物をオリジナルで見せるのは止めた方がいいのでは。まあ話の内容がアレでも、アクションを何とかしてくれれば大丈夫ですんで…頑張って下さい。とりあえずリー@増川洋一、そしてガイ@江原正士とオイラ好みのキャラが出て来たので良しとします、寝ながらカレーを食う姿は見事なもんでしたよ(笑)。あとは小隊長に任命されたネジ@遠近孝一の奮闘を期待します。


アイシールド21   #25    ★★★★
  「パンサーくんと戦いたい!」、セナ@入野自由が前向きに戦うことを望んだ瞬間。そういう意味では非常に重要な今回の話、それなりのクオリティでまあまあ良かったんじゃないでしょうか。ヒル魔@田村淳のトリックプレーが全くトリックに見えないのは、正直問題なんですけど…アポロ@堀内賢雄の過去がちょっと感動的だったので良しとします。本誌だともっと感動的なんですよ、別にアニメスタッフのせいではない要因があるんで何とも言えないんですけど。


甲虫王者ムシキング   #25    ★★★☆
  さて。あまりに唐突で豪快なSF描写で、ただでさえ胡散臭いのにより一層怪しくなってきたムシキング。テコ入れで性格から根こそぎ変えられたパムに続き、次なる標的は鬱屈とした半端な少年ソーマ@野島健児。番組冒頭からハイレグTバックの女が「お前の母親だよ」と名乗り出て、ソーマが中途半端な自分と望まれすぎているポポに対する文句を垂れ流し…こりゃ確かに怪しいなと(笑)。ホントにやりたい放題というか、何がやりたいのか自分達でも解ってないんじゃないだろか。

  ソーマはそもそも存在意義が良く解らないので、当然といえば当然の処置なんですよね。でも誰がソーマに感情移入するんだろ、ホントに謎ですよ。ねじくれ曲がった社会描写や個人の無力感を描写するには、何もかも恵まれていて言動が逐一カンに触る(純粋ともいうべきか)ポポが必要で、そのポポを冷静に見つめる為にいるのがソーマ…なんでしょうか。やっぱりスタッフ自身が感情移入するキャラが必要、ってことなんでしょうか。ホントに謎ですよ。





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