あ行

赤い傭兵 あかいようへい 一般 1〜2

カザル・シェイ・ロン暗殺計画を請け負った傭兵、ラマタザルゥの仇名。彼の白い被り物が敵の返り血によって赤く染まることから、その名がついた。

アナハラム あなはらむ 人名 1〜

「イルアンジャか…尋ねる人ならば魔道師アナハラム、行く土地ならグリハラ」との言葉通り、カガクの力を握る“イルアンジャ”についての手掛かりを知っていると思われる魔道師。

「イルアンジャの友人のようでもあり、弟子のようでもあった」「こいつをルドランの眼と呼んでいたじじい、名はアナハラム」とギルス・ヴェダイは言う。

10年ほど前の話。アナハラムは闇の魔人衆(イベルグエン)を引き連れ、大魔道師イルアンジャと呼ばれていた男と共に船を用意してグリハラへ向かった。グリハラの砂漠内にあるという聖地エル・グリハラへと向かったのだが、目的としていた土武者は動かなかったので、娘メルダーザの護衛とエル・グリハラに残ったイルアンジャへの連絡役をイベルグエンの下人でるカストとルグスに任せ、グリハラから去ったという。

その後彼は大陸に戻ったと思われる。夕暮れのウルナヤ、ヤムジャラの遺跡でガルハサンの文官アル・レオニス・ウル・グルラにグリハラの記された地図を渡し、何処かへと消えた…というのが現在わかっているアナハラムの消息である。

イルアンジャという存在の意義が少々変化したグリハラ編終了時現在、もっともカガクに近い人物がこのアナハラムだと思われる。土武者と言わないまでもカガクの力を得ているだろうし、イベルグエンをも連れている…敵に回すとなるとかなり厄介な事になるのでは?
アル・レオニスに言った「いずれまた会うこともあろう」という言葉の真意も気になる…

アヌビヌス海 あぬびぬすかい 地名

西方の海域。西アヌビヌス海にはロナルディアやオンタナといった国が存在している。海の一族の影7番艦とソル・カプラ・セイリオス艦隊は西アヌビヌス海に派遣されている。

アバック あばっく 船舶

帆に本来受けるべきでは無い角度、つまり正面から風を受けること。当然この状態になると船の速度は低下し、最悪の場合は止まってしまう。ワザと行なって減速する場合とミスのためになる場合がある。帆が裏をうつ、逆帆ともいう。

アルコナ あるこな 人名 7

シェラヴーと同じく、聖地エル・グリハラで穴掘りなどをしていたグリハラ生まれの人間。詳しい原因は不明だが死亡。

アルラン山脈 あるらんさんみゃく 地名 4

「放浪の大軍師チャダを越える男」アル・レオニス・ウル・グルラの任国、ガルハサンの東に位置する山脈。アル・レオニスはウォルハンの覇王カザル・シェイ・ロンが数年でこの山脈を越え、ガルハサンへと到達する可能性を予想、グリハラ行きを断念し国へ帰る事になる。

アル・レオニス・ウル・グルラ ある・れおにす・うる・ぐるら 人名 3〜4

放浪の大軍師チャダのただ一人の秘蔵弟子。ガルハサンの王がチャダに任官を求めた際に「我よりも10倍の才」と言ってこのアル・レオニス・ウル・グルラを推挙したという。

しかし若年ということからか王に見る目が無かったのか、いまだ正式な官にはついておらず東方の諸国の情報収集という命を受けていた。そんな彼はウルナヤのヤムジャラ遺跡で、魔道師アナハラムからグリハラという土地の記された地図を受け取り、カガクを求めグリハラを目指すためにカロの港で船を探していた。

しかしウォルハンのカザル・シェイ・ロンがクアラに勝ったという知らせを聞き、祖国ガルハサン存続のためにグリハラ行きを断念する。

今はグリハラを中心に話が進んでいるが、舞台が大陸に戻った際には「百年に一人の大器」と自ら評価するカザル・シェイ・ロンとの激突は必死。カザルからの報酬を待つファンとの関係、「いずれまた会おう」といったアナハラムとの邂逅…色々な面で楽しみなキャラ。

雷の剣 いかずちのけん 一般 6〜

グリハラにいたイベルグエンの下人、カストとルグスが持っていた剣。エクタルの石をはめることでその刀身から強烈な電気ショックを発するが、ファンのニホントウの切れ味の前に刃こぼれしてしまい、本来の半分の力も出せなかった。

聖地エル・グリハラのガルディアンもこの雷の剣を装備していた。

イナガ一家 いながいっか 一般 3

カロの港の口入れ屋一家。良心的な商売をしすぎていたクルボア一家を潰そうとしていたが、逆にアル・レオニスの助勢をうけたクルボア一家に退けられてしまい、跡取の問題で分裂してしまう。

イベルグエン いべるぐえん 一般 5〜

伝説ではその昔イベルグエン…闇の魔人衆と呼ばれた者達がいたという。その者達はある契約によって動き、常人には不可能な力と技を持って主に仕えた…ある説には興武王ウォル・シェイ・ロンもその力を借りたとも言われる。

イベルグエンを父にもつギルス・ヴェダイの話によると、彼らは今もなお存在し、魔道師アナハラムのそばに影の様に寄り添っているという。
メルダーザの話によると、イベルグエンは時折小さな子供をさらっては魔人集の下人として育てるという。

ギルス・ヴェダイが持っていた闇を知り千里を見る「ルドランの眼」をはじめ、「ダンドーの耳」など魔人衆は数々の不思議な道具を使うようだ。

今の所登場したイベルグエンはヴェダイの父、カストとルグスの3人。

アナハラムとの関係、ルドランの眼といった道具…鍛え上げた身体にカガクという力を持つイベルグエン。興武王の話から考えても、国単位の勢力を大きく左右する存在の彼ら…カザルやロナルディアとの絡みが気になる所。ファン達とは戦うのだろうか?

イルアンジャ いるあんじゃ 人名 1〜

一般的には“千年生きているという伝説の大魔道師イルアンジャ”を意味する。その力は世界でも1、2を争い、「真のカガクを知るのはイルアンジャだけ…」というが正確な姿を知るものは殆どいない。

「アナハラムの師のようでもあり友人の様でもあった」…10年前、イルアンジャは魔道師アナハラムと共に船でグリハラへ渡り、聖地エル・グリハラへと向かった。しかし発見した土武者は動かず、アナハラムはグリハラを去りイルアンジャはグリハラに残った。

カガクを求めるマイア達は聖地エル・グリハラにおいて、ついにイルアンジャと邂逅する。老人の風貌をした彼は一行に「カガクとは何か」を語るが、実は土武者が動かなかったショックで既に正常な思考が出来なくなっていた。そのためマイア達を盗賊と勘違いしドルドルーヴォの火を使って追い払おうとするが、その爆風によって目覚めた土武者の一撃を受け死亡してしまう。

だが、そこでのファンの言葉 「イルアンジャはそれこそ千年も生きる伝説の魔道師だが…人は千年も生きない。その答えはイルアンジャは一人ではなく何人もいるってことさ。イルアンジャという魔道の里がある、そこから魔道の業に長けた者が世に出てくる、人はイルアンジャの誰それという風に地名と名前を聞き、いつしかイルアンジャの方だけが世に残った…」 を信じるならば、イルアンジャという言葉は地名を指しているものと思われる。

ファンがイルアンジャについて知っていたのは、初代の海王が何代目かのイルアンジャに力を借りた為だが、イルアンジャが何処にあるのか、どんな場所なのかは当のファンにも判らない。それに魔道師と呼ばれるイルアンジャが代々出ているのか、たまたま繋がっているのかも不明。

だが、イルアンジャと呼ばれた男の「土武者があればイルアンジャのモンジュの扉を壊す事が出来る」という言葉から考えると、イルアンジャにはアナハラム達が手にしていない“何か”が存在している模様。

あれだけ引っ張っておいて「随分な…」と思わせたこのイルアンジャだが、グリハラ編終了時にはさらなる謎を持った存在となっている。イルアンジャは何処にあるのか?アナハラムとの関係は?モンジュの扉の中には一体何が?次の目的地、海都で手掛かりが明かされることを祈ろう。

インガルナシオ海 いんがるなしおかい 地名

カロの南西に端を持つ海。

ウィンロウ うぃんろう 地名 7

マイアの祖国オンタナの王都。精強の誉れ高い聖騎士団が守る堅牢守備な王都だったウィンロウなのだが、魔道の業ドルドルーヴォの火を使うロナルディアによって何とわずか2日で落とされてしまう。

ウェアリング うぇありんぐ 船舶

船が風に向かって返針する手段の一つ。詳しくは下手廻し(したてまわし)参照。タッキング・ヂャイブとともに基本的な操船法の一つ。

ヴェラリ ヴぇらり 一般 6

「その昔、ラドゥーディという悪魔が地より出でて災いをもたらした時、天よりヴェラリという天神が降りてきて土で神兵を造り、それでラドゥーディを倒した…」という大陸西域の神話に出てくる天神の名。土で神兵(土武者と呼ばれる)を作り、悪魔ラドゥーディを倒したといわれる。

神話が事実だとしたら…ヴェラリは高度な科学力を持った人類?それとも異星人?

ヴェラリの土武者 ヴぇらりのつちむしゃ 一般 6

「その昔、ラドゥーディという悪魔が地より出でて災いをもたらした時、天よりヴェラリという天神が降りてきて土で神兵を造り、それでラドゥーディを倒した…」という大陸西域の神話のなかで、ヴェラリが造った神兵をヴェラリの土武者という。

この土武者かどうかはわからないが、エル・グリハラには土武者という名の物体が存在する。詳しくは土武者参照。

ウォル・シェイ・ロン うぉる・しぇい・ろん 人名

かつて大陸の半分を制したといわれる伝説の覇王。別名、興武王とも称される。現在東方に位置する国々は多くがその末葉とされているが、中でもウォルハン国はその直系を名乗り代々の王をロンと称する。

興武王ウォル・シェイ・ロンの胸にはアザがあったと伝えられている。その胸に同じアザをもつウォルハンの若き王、カザル・シェイ・ロンは興武王の再来を名乗り、版図復権という大儀…大陸平定へと動き出す。

一説には、興武王はイベルグエン…闇の魔人衆の力を借りたとも言われる。

子孫のカザルのように、興武王もやはり大馬鹿者だったのだろうか?

ウォルハン うぉるはん 地名

東方の辺境に位置する小さな騎馬民族国家。港町ハジをもち、首都はジンロン。興武王の直系であり、代々の王はロンの称号を名乗る。数百年前の覇王、興武王ウォル・シェイ・ロンを祖とする国家で歴史は古く、最盛期には東方の大陸の半ばを支配していたが、次第に衰退して辺境へと押し込められていった。

前王の死後、ウズキ派と国内が分裂していたが、興武王の再来とされるカザル・シェイ・ロンによって一つとなり、ファン・ガンマ・ビゼン率いる影船の力を借り隣国クアラを打ち破る。

 

特産品は毛織物と剣、西方では倍の値がつく。

ウズキ派 うずきは 一般 1〜3

ダンマ・ウズキを筆頭とし、カザル・シェイ・ロンをロンの座からおろしウォルハンの政権を狙っていた一派。カザルがその実力を示す前にはおよそ四割がこのウズキ派だったと思われる。ダンマ・ウズキが死んだ後はカザルのカリスマによって打倒クアラに一丸となる。

海の一族 うみのいちぞく 一般 1〜

海都を本拠、一族の長を海王として世界の海の半ばを支配している、陸を持たずに覇をとなえる一族。旗艦をコル・セイリオスとし、7つの黒き船、影船を守護神とする。

正確な勢力範囲は不明だが、広い海を七つの海域に分けて自由を持たせた海将に艦隊を率いさせる事によって統治している。長は一定の任期があり実力主義で決定され、影船はその海域において敵と味方を張るために存在している。

主に貿易を生業とし、時に海軍として雇われたり、海賊狩りをし報酬を得ている。

海を生業とする人間ならば誰でも知っている存在。

その名の示す通り、海においては圧倒的な力を持っているのだが、ファンの言葉によると初代の海王は何代目かのイルアンジャに力を借りたという。その力の詳細やイルアンジャとの詳しい関係は不明。

海の一族は海を知り風を知り宇宙を知る。それで何処までもいける。故にその自由を脅かす相手とは戦う。

海の一族で船長になる為には、海都へと導く案内役との連絡をとる笛を吹けることが第一条件。

今作の主人公、7隻しかないはずの影船8番艦を操るファン・ガンマ・ビゼン、彼も海の一族だと思われるがその中の地位については不明。

グリハラ編終了、次なる目標は海の一族の本拠海都。陸を持たずに海に生きる海の一族…ファンとの関係、イルアンジャが及ぼした力、影船8番艦…興味は付きない。

ウラニス・セグノ うらにす・せぐの 人名

海都13区女衆の長、影八番艦副長ハルバート・セグノの妻。スクラ三姉妹三女曰く「おもしろいおばさん」。

ウルダイル うるだいる 人名

大きな斧を武器にクアラ海軍三番艦を指揮するクアラ国の将軍の一人。冷酷・豪快でそれなりに頭は回るのだが、兵士を壁とみなすなどいささか性格に問題があるようでジンバハルから良く思われていなかった。ウォルハンに向かう途中に影船と交戦したが、ファン・ガンマ・ビゼンに斬られてしまう。

ウルナヤ うるなや 地名

おそらく国名。アル・レオニスはこのウルナヤのヤムジャラの遺跡で魔道師アナハラムに会い、グリハラの地図を受け取る。

上手廻し うわてまわし 船舶

帆船が風に向かって返針する手段の一つ。船首を廻して急速に方向転換する方法なのだが、方向転換中に風を真正面に受ける状態があるので、上手く風を逃し船を素早く回頭させる必要がある。よってこれを行なうには熟練したクルー(船員)ワークと高性能な船体が必要となる。

上手廻しはタッキングとも言う。他にも下手廻しという方向転換法がある。詳しくはまた今度。

こういった船舶用語は海戦において重要な言葉なので、後でしっかり説明をする…つもり。

エギア・アルガマス えぎあ・あるがます 人名

海の一族の本拠地である海都の近衛兵長。海王家次子フェルカド・ルーナ・セイリオスと組み、現在海の一族の実権を握っている。

エクタルの石 一般

エル・グリハラにあるという力の石。魔道師アナハラムはそれをバテリと読んでいた。古の道具が生きていて、なお形が合わねばただの石という。イベルグエンのカストやルグスが使った雷の剣はグリハラに古くから伝わるもので、これにエクタルの石をはめることで再び雷を呼べるようになったという。

カガクが遥か昔の産物だとすれば、エクタルの石はずっと力を維持しているということだろうか?今の技術でも出来ないようなこと…超伝導でも使っているのだろうか?

エル・グリハラ 地名

グリハラの東、砂漠の彼方にある聖地であり禁域。エクタルの石や雷の剣が存在し、神の声が聞けるというこの土地は力なき者が立ち入れば死ぬ…と言われていた。

正確にはグリハラの都の真東から南よりに13日歩き、そこから南に向かって1日…計14〜15日ほどで辿り着く(はず)。砂漠のオアシスに従うように存在する遺跡・神殿群である。縦穴やエスカレーターにコンピューターらしき物体…おそらくエル・グリハラは何らかの軍事施設か研究所だったと思われる。

魔道師アナハラム達は土武者を求めてここにやってきたが、目的の土武者が動かなかった為イルアンジャだけがここに残った。彼はガルディアンに入り口を守らせ土武者を動かそうとしていたのだが…すでにその機能は失われていた。

グリハラから10数日歩いた砂漠の中にポツンと存在する聖地エル・グリハラ。その遺跡の形状から考えて元は何かの施設だったと思われる…土武者があったということは軍事施設か?イルアンジャのいた所には妙な機械施設が見られるようだが…?

エンノロイア えんのろいあ 地名 8

伝説の兵法者トゥバン・サノオの出身地。北方の小国。

横帆船 おうはんせん 船舶

帆に風を受けて走る帆船の中で、風に対して横に帆を張った船。ロナルディア海軍の軍船はこの横帆船だった。

オオワザモノ おおわざもの 一般 1

ファン・ガンマ・ビゼンの持つニホントウを見てトゥバン・サノオが口走った言葉。ニホントウの中でも特に切れ味の良いニホントウの事をいい、鉄すらも断つといわれる。

…江戸時代に選定されたランク付けの中でも、特に切れ味の良い日本刀。大業物と書く。

ニホントウですら幻といわれるこの世界、オオワザモノは一体何本残っているんだか。

オコタラ おこたら 人名 7

シェラヴーと同じく、聖地エル・グリハラで穴掘りなどをしていたグリハラ生まれの人間。詳しい原因は不明だが死亡。

オプキン・パベル おぷきん・ぱべる 人名

海の一族で現影船八番艦の搭乗員、ジンの父親。以前は影船八番艦に搭乗しておりその後は長老部として海都に務めていたが、新しく海王となったカノープ・カフ・セイリオスによって辺境のサナル海に飛ばされてしまう。

面舵 おもかじ 船舶

舵を右に取ること、つまり船首を右に向けること。ポートとも言う。詳しくはまた今度。

オリカ おりか 人名 3〜4

カロの港の口入れ屋、クルボア一家を両親から継いだ若き女頭。とはいっても15、6といったところだが、良心的な商売をしている事や自分が死んだ時の事まで考えているあたり、よく出来た娘さんといえる。

可愛い外見とは裏腹に一家を切り盛りするその健気な姿…個人的に再登場希望(笑)

オンタナ おんたな 地名 6〜

堅牢無比なウィンロウを王都とする西方の小国。長年守られて来た隣国不可侵条約を大国ロナルディアに一方的に破られ攻め入られてしまう。精強の誉れ高いオンタナの聖騎士団、堅固な城ウィンロウもろとも魔道の業ドルドルーヴォの火によってわずか3日で攻め落とされてしまう。

マイア・スアル・オンタネラはこの国の王族。ロナルディアに滅ぼされてしまった祖国を救うため、イルアンジャを…カガクを探していたのだった。

オンタナには森守と呼ばれる魔獣が守護する、テラトーの森という聖地のような場所がある。そのあまりの強さからオンタナの王は塁を築き守護の兵を置き、森に手を触れぬようにしてきたのだった。

西方の小国オンタナ。大国ロナルディアは何故今になってオンタナを攻めたのだろうか?

オンブルワ・ゼ・フォレスト おんぶるわ・ぜ・ふぉれすと 人名 8〜

褐色の肌に銀髪を光らせ、軍艦を自在に操るロナルディア海軍艦長。最年少で艦長となる程の操船技術・指揮力を誇る。戦局を冷静に観察する眼を持ち、自らの技術に絶対の自信を持っている。

「只者じゃない」とファンに言わせる程の操船技術を持ち、横帆船でファンの操る影船と互角の操船技術を見せる。くだらない面子にはこだわらず名誉を重んじ勝つ事を第一に考えるその姿勢は、配下のディアブラスに「たいした上官だよ」と言わしめるほど。弱点らしい弱点は少々「堅い」ことぐらいである。

フォレスト艦は元々グリハラを目指していたのだが、オンタナの遺児マイア・スアル・オンタネラが海の一族と手を組みグリハラを目指しているという報告が入り、影船を追跡し彼女を捕らえるという命を受けることになった。そして海都に向かう途中だったファン・ガンマ・ビゼンの影船とグリハラ沖にて遭遇・交戦、操船・海戦共に敗北する。

ロナルディア上層部も彼に高い評を与えており、密かにディアブラスを守護役として使わせていた。

 

一癖も二癖もあるキャラが多い海皇紀に、ついに登場した正統派美形キャラ。それもただ美形なだけでは無く、操船技術、上官としての資質、愛国心と才能・人格においても非の打ち所が無い。影船艦長ファン・ガンマ・ビゼンとはいい意味で正反対の人物…まさに“ライバル”と言えるこの2人の戦いからは目が離せない。

 

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