ハード はーど 船舶
一杯の意味。つまり面舵一杯ならばハードスタアボートと言う。
ハウル・シェイ はうる・しぇい 人名 2
カザル・シェイ・ロンの四代前のロンの弟。ウォルハン王家ではカザルと共に現在ただ2人の男子。とうに隠棲していたといわれていたハウル老公だが、興武王と同じ胸のアザをもつカザルを興武王の再来と賞賛、出陣衣を作らせる。
ハジ はじ 地名 1〜2
東方の辺境の小国ウォルハンの港町。ここから王都ジンロンまでは馬で駆け通してまる1日、クアラまでは影船で3日。キーマなども採れる。
今作品最初の舞台。
ハルバート・セグノ はるばーと・せぐの 人名
影八番艦の副長で、白髪に飄々とした雰囲気を漂わせる初老の男。海都13区女衆の長、ウラニス・セグノを妻に持つ。ファンの母親が海王から影八番艦を与えられた頃からのクルー。ファン・ガンマ・ビゼンと共に海図を見たり、天測といった仕事を受け持っていることから、影船の針路を決める役割を担っているものと思われる。
帆船 はんせん 船舶
帆に風を受けて走る船。影船のように風に対して縦に帆を張った縦帆船や、ロナルディア艦のように横に帆を張った横帆船などがある。従って風を真正面に受けながら走ることは出来ない。
ハンダン諸島 はんだんしょとう 地名
海の一族の長老部、デプリ・ソムが飛ばされた辺境の海域。
ファン・ガンマ・ビゼン ふぁん・がんま・びぜん 人名 1〜
「海皇紀」の主人公。すでにこの時代には絶滅したといわれる鷹を連れ、幻のニホントウを持ち、海の一族の守護神であり7隻しかないといわれる影船の8番艦の船長。しかも海王の命なくては動かせないはずのこの影船を自由に動かす事ができる…海の一族と思われるがその地位は不明。
七隻しか存在しない影船は海王の命なくては動かせないが、長く海都の中に置かれていた影八番艦を海王がファンの母親に与えた為、息子のファンは八隻目の影船を自由に動かせるのである。
影八番艦育ちのファンは年に一・二回しか海都に帰らない。
その強さもかなりのものだが、海の一族の中でもトップクラスの操船技術を持ち、いい船乗りの条件という眼と鼻と耳もかなりの感度。海の全てを知っている、という評価をしても大袈裟ではない。
マイペースで怠け者、器の底すら見せぬ食えない男…自らを「心優しい男前、超一流の船乗りで腕が立って頭がいい」と評する。隣りにいたニッカは「嘘つきで非道で怠け者で酔狂」と評していたのだが。
ニホントウを得物に数々の戦いをこなしてきたファン・ガンマ・ビゼン。特に際立つのがニホントウの切れ味だが、ギルス・ヴェダイとの戦いで見せた肘術にディアブラスに放った“折る”投げ技…彼曰く「おふくろに習った」そうだが、彼の母親についてもまた謎ばかりである。
しかし…これだけ謎に包まれた主人公も珍しい(笑)ニホントウ、影船8番艦、海の一族、そして鷹、体術…言葉の節々に色んな伏線が詰まっているようなので、彼の言動はしっかり監視するべき。後から読みなおすと実に色んな事を含ませているので。
ファンの母親 ふぁんのははおや 人名
ファン・ガンマ・ビゼンの母親。名前がわからないので便宜上ファンの母親として登録する。
ファン・ガンマ・ビゼンにニホントウを渡し、飯の作り方や裁縫と共に体術を教えた。
元々海の一族では無い
海王(カノープの父)より影零番艦を影八番艦として与えられる。
事の本質を見る力を持っていた
フェルカド・ルーナ・セイリオス ふぇるかど・るーな・せいりおす 人名
海の一族の長、体格の良さが際立つ海王家次子。海王がガポール沖で遭難した事を口実に近衛兵長エギア・アルガマスと組み、現在長子カノープ・カフ・セイリオスを海王として些事こと全権を受け持っている。
筋の通らない話を堂々と述べたり、自らを「わし」というあたりに年齢の重みを感じる。
船足 ふなあし 船舶
船の速度。
ベリアナス べりあなす 人名 6〜
西方の小国オンタナの魔道師。オンタナが隣国ロナルディアに滅ぼされた時に、王族マイア・スアル・オンタネラを連れて落ち延びる。しかしすでに傷は深く、マイアと変を聞いて駆けつけたトゥバンの前で最後の力を振り絞りカガクについて語る。
彼の死の間際の言葉が以下である。「本来魔道師は医をつかさどり卜占を生業とする者だが…その本質は古の技の番人であった。そして、カガクの尻尾が魔道師の力…しかし真のカガクを知る者は大魔道師イルアンジャだけではないか…」と。
返針 へんしん 船舶
船の向きを変える事。左に舵を取ることを取舵、右に舵を取ることを面舵と言う。風に向かって返針する方法として上手廻し(タッキング)や下手廻し(ウェアリング)がある。
詳しくはそれぞれを参照。
ポート ぽーと 船舶
舵を右に取ること、つまり船首を右に向けること。面舵参照。
ボゥト(小船) ぼぅと 一般 1〜
要するにボート。