か行

海王 かいおう 人名

陸を持たず海に覇を唱えるという、海の一族を支配する王。御座船は海の一族の旗艦コル・セイリオス。

おそらく一族の本拠である海都にいると思われる。代々と続いているようだがそれが世襲制なのかどうかは今のところ不明。

初代海王は何代目かのイルアンジャに力を借り、海都を手にしたという。

ファン・ガンマ・ビゼンは海王を“たいしょう”と呼んでいる。

海王を継ぐにはその印が必要。

しきたりでは7隻の影船その長すべての剣を捧げられし者のみが海王と呼ばれる。そしてその者は長幼の区別無く、海王が与えし紋章を持つ者全てから選ばれる。

海王は2月程前ガポール沖で嵐に会い、旗艦コル・セイリオスと共に亡くなったという。現海王はセイリオス家の長男カノープ・カフ・セイリオスが継いでいる。

影船は海王直属の軍船、だが前海王は影船零番艦を八番艦としてファン・ガンマ・ビゼンの母親に与えた。

トゥバン・サノオは一度海王に会った事があるというが、その時海王はニホントウを持っていなかったらしい。そして海の一族の守護神である影船は、海王の指示無くては動かせないという。海の一族の守護神、7隻しかない影船8番艦を自在に操りニホントウを所持している本編の主人公…ファン・ガンマ・ビゼンとの関係は不明。

海の一族の王、影船の存在、イルアンジャとの接触…物語の非常に重要な鍵を握っていると思われるこの海王。海都に辿り着けばその全てが明かされるのだろうか?さらに主人公であるファン・ガンマ・ビゼンとの関係も気になる所。

海都 かいと 地名

大きな母艦のような、海の一族の本拠地。初代の海王が何代目かのイルアンジャに力を借りた時に手に入れたという。

海流と季節風に動きのほとんどを任せ、広いインガルナシオ海を1年間で回遊しているため、

千年以上前から大洋を

全体の構造は明らかになっていないが、大きく下層部・海中部に別れさらにその中で区に分かれているらしい。そして中心には天空塔と呼ばれる高い塔が存在している。

その正確な位置を掴めるのは影船艦長と幾人かしかいない。

イルカ・シャチ

地図に載せられない為に幻の都となっている。

海の一族以外は帰ってこられない、といわれる。

現在は近衛兵長エギア・アルガマスが実権を握っている。

おそらく海王が治めているのものと思われるが「陸を持たず」…という海の一族、その都は一体どこにあるのだろうか?ちなみにファン・ガンマ・ビゼンはこの海都に「帰る」と言っているので、一応彼が海の一族だということは決まりですか(笑)

海里 かいり 船舶

海上の距離の単位、1海里は1852メートル。

カガク かがく 一般

聖地エル・グリハラで聞いた言葉を信じれば…カガクとは呪文。しかしそれをただ唱えても何が起こるわけでもない、例えばE=MC^2…これは太古、世界に破壊をもたらした業の根幹となる呪文であるが、カガクとはこの様な呪文を星の数ほど集めたものだという。さらにカガクとは城を焼く力でも宙に浮く力でもなく、土武者といった魔道の業を生む為の力だとも。

確かに魔道の業を生むための手段がカガクなのだが、西方の大国ロナルディアが使ったドルドルーヴォの火やカノン…それこそ戦のやり方を根底から変えてしまう脅威的な魔道の業が、カガクというものを強大な何かの力と思わせているのもまた事実である。

カガクを巡る上でのキーワード、魔道の土地イルアンジャ。だが現在最もカガクに近いと思われる魔道師アナハラムが、イルアンジャと呼ばれる魔道師と共に土武者を求めて動き回っている事から考えると、未だに真のカガクを手にした者はいないと思われる。

オンタナの王族マイア・スアル・オンタネラはロナルディアに対抗する為、カガクという力を求めイルアンジャを探していたのだった。

それらしい話があったのである程度予想していたが、やはりカガクとは現在でいう科学のことだった。つまり魔道師とは今の世界でいう所の科学者で、科学的な作用が及ぼす不思議な力が魔道の力ということ。これらの呪文を完全に理解している人間が、本当の魔道師たる魔道師なのだろう。
脅威的とはいえ、ロナルディアが手にしている力はカガクのほんの一部だと思われる。では魔道師アナハラムが探している物とは一体何なのだろうか?それこそイルアンジャのモンジュの扉の先にある物なのか?

影船 かげぶね 一般

船体から帆までが真っ黒な、海の一族の守護神と称される海王直属の軍船。

一対一において無敵、その性能と乗員の力は最高と称される。

海の一族が支配する七つの海域において、海域を統治する味方艦体と一族に仇なす敵を張るために存在している。だが影八番艦はその範疇には無く、艦長ファン・ガンマ・ビゼンの意志で自由に行動している。

  艦長 派遣海域  
一番艦 ナルドロフ    
二番艦      
三番艦      
四番艦      
五番艦 クラ    
六番艦      
七番艦 ギジン・ドラル 西アヌビヌス海  
八番艦 ファン・ガンマ・ビゼン    

詳しくは各艦の項を参照。

一説では船体から帆までが黒色に塗装されている事からこの名前がついたという…船乗りならば聞いた事はあっても見たことはないという代物。7隻あると言われ、海王の指示無しでは動かせないはずなのだが、ファン・ガンマ・ビゼンは8番艦を自分の意志で動かしている。

ファン・ガンマ・ビゼン操る影八番艦は影零番艦ともいわれ、全ての影船の中で1番初めに作られた物だという。

カノン、ドルドルーヴォの火…カガクの力を持つ西方の大国ロナルディアの海軍でも横帆船だったのに対し、影船は近代的な縦帆船の形を取っている。特に上手廻し時や切り上がり性能などでロナルディアのそれを圧倒するが、その中でも影船8番艦はさらに違う…らしい。

大波をまともに受けても壊れない…船体は木造ではないというが、実際に何で出来ているかは不明。

帆から船体まで全て真っ黒というデザインがかなり秀逸。「死神の船だというのか…」確かに敵としてその脅威的な海戦能力を見せつけられたらそう思うこと間違いなし。何故8番艦が存在するのか?一体何故脅威的な能力を持っているのか?他の影船の船長はどんな人間なのか?
おそらくこの時代では一番の技術力を誇るであろう西方の大国ロナルディア。しかしそのロナルディア海軍ですらこの影船の性能に驚いていた事から考えると、初代海王がイルアンジャから受けた力とはこの影船なのではないだろうか?

影一番艦 かげいちばんかん 一般

ナルドロフ操る影船。

影五番艦 かげごばんかん 一般

クラ操る影船。

影七番艦 かげななばんかん 一般

ギジン・ドラル操る影船。帆の形が八番艦のそれとは違う。

派遣された海域は西アヌビヌス海、張っているのはロナルディアとソル・カプラ・セイリオス艦隊。

おそらく案内役は白いイルカ。

影八番艦 かげはちばんかん 一般

ファン・ガンマ・ビゼン操る影船。

海王直属の軍船である影船は、基本的に海の一族の支配する海域の敵味方を張るために存在している。しかし海王からファン・ガンマ・ビゼンの母親に与えられたという影八番艦は、任務にはつかずファン・ガンマ・ビゼンの自由に航走している。

影零番艦ともいわれ、海の一族の宝というべき影船。

1番初めに作られた影船で、それゆえか航走することなく永く海都の中に置かれていた。

シャチのナギアを案内役とする。

海王(カノープの父)がファン・ガンマ・ビゼンの母親に与えたとされている。

カザル・シェイ・ロン かざる・しぇい・ろん 人名

伝説の興武王の生まれ変わりというウォルハンの若きロン。その性格は一言「大馬鹿」で、彼の言動や行動は常識を遥かに超越している。興武王の直系ウォルハンの一族で、妹はファン曰く“馬鹿妹”のサリウ。

前王である父の急死(ウズキ派の陰謀という説が濃厚)によって急遽即位、ロンとして…騎馬民族としての器を国内に示していなかったため、ダンマ・ウズキ大臣を筆頭にするウズキ派そして中立派をまとめきれなかった。

ラマタザルゥといった刺客を差し向けるウズキ派の罠を切りぬけ、隣りの強国クアラへ単身乗り込み、金虎将ジンバハルを討ってウォルハンに無事帰国する…この類稀なる行動力とカリスマ、興武王の生まれ変わりを示す胸のアザによって国内をまとめあげ、ファン・ガンマ・ビゼンの加勢もありルガイ関で強国クアラに奇跡的勝利を果たす。

…ウズキ派の罠を回避するためにクアラまで影船を使うのだが、この時ファン・ガンマ・ビゼンに1億ゴルドという大きな貸しをつくってしまう。「貸しは作らぬ」という一言で、国一つ変える額の金を背負うことになる。

ファンはともかくとして、トゥバンはおろかニッカにまでも「馬鹿」といわれてしまうこのカザル。無理とか無謀という言葉を全く知らないこの「大馬鹿の王」、あのアル・レオニス・ウル・グルラをして「覇王の器」といわせるその才能はまさに興武王の生まれ変わりに相応しい。個人的にはその馬鹿振りが大好きなので今後の言動が非常に楽しみ。

 かじ 船舶

船の針路を取るもの。面舵や取舵参照。

カジシゲ かじしげ 人名

カロの港の口入れ屋クルボア一家の一員。若き女頭オリカをサポート、一瞬でカロ茶を用意することができる(笑)。

カスゥ かすぅ 人名

カザル・シェイ・ロン暗殺の為にウズキ派に雇われた、赤い傭兵ラマタザルゥが手下として使ったガヤマの海賊団の一人。

第1話でカザルとラマタザルゥの戦いの邪魔をしようとして、ファンの鷹ルファに目を攻撃された。サリウをさらって人質とするもカザル・シェイ・ロンに斬られる。

カスト かすと 人名

魔道師アナハラムが自らの娘メルダーザの護衛と聖地エル・グリハラへの通信役を任せグリハラに残した魔人衆イベルグエンの下人。しかし双子であるルグスや前王の長男と組んで導師イルアンジャを名乗り、雷の剣やダンドーの耳といった道具や麻薬であるキオカの葉を使い、魔道の都グリハラを支配していた。

「千年生きた」というカスト扮するイルアンジャに対し、その正体に疑問を持ったファン・ガンマ・ビゼンは「だったら斬らせてくれ」と願い出る。そして彼のスキを突こうと背後から飛びかかったカストは…ニホントウで眉間を貫かれ死亡。

カノープ・カフ・セイリオス かのーぷ・かふ・せいりおす 人名

海の一族の長、海王の長子で現海王。脆弱な体付きに覇気の欠片も感じさせない男。前海王の遺言により海王となった…が実際は次子フェルカドと近衛兵長エギアに祭り上げられているに過ぎない。

カノン かのん 一般

西の大国ロナルディアの海軍が使う魔道の兵器。グリハラで沖で遭遇し、戦闘となったロナルディア艦の側面に装備されていた。火薬で鉄の塊を飛ばす…いわゆる草創期の大砲(キャノンが語源か?)。

ドルドルーヴォの火と同じく、これもカガクの産物だと思われる。

ガフトップスル がふとっぷする 船舶

影船内で使われる名称。おそらく帆に関係する言葉だと思われるが、詳しくはまた今度。

ガポール沖 がぽーるおき 地名

海王はここで嵐に会い旗艦コル・セイリオスと共に亡くなったという。

ガヤマ がやま 人名

ラマタザルゥと共にカザル・シェイ・ロンを暗殺しようとした海賊の首領。胴元であるラマタザルゥの死そして人質サリウを失い、影船の前に降参。

人質がいるにもかかわらず影船の存在を知って青ざめたりする可愛い首領(笑)

ガルディアン がるでぃあん 一般

マスターの命を受け、聖地エル・グリハラを守っていた謎の戦士。全身黒尽くめの衣をまとい強靭な鎧を身に着け、両手に雷の剣を持ち素早い動きで敵を倒す…

ギルス・ヴェダイでも持て余す強さだが、トゥバン・サノオは一瞬で突きを3回繰り返し鎧の隙間を探して4度目で貫く…という人間場慣れした業で撃退する。しかし復活し彼らに再び襲いかかりシェラヴーの命を絶ったガルディアンは、「少々怒った」ファン・ガンマ・ビゼンのニホントウによってその動きを停止する。

妙な肉に鎧がついた怪物…まさにカガクの生み出したサイボーグ戦士。誰が為に死ぬっ…て所ですがあのイルアンジャのために…ってのは少し悲しい気が。土武者みたいに他にも色々いるんだろうな、ガルディアンも。

ガルハサン がるはさん 地名

カロの港で会ったアル・レオニス・ウル・グルラの任国で、東方の国とはアルラン山脈で分かたれている。数年内にカザル・シェイ・ロンの脅威に晒されるという可能性があるが、アル・レオニス・ウル・グルラという希代の天才を東方見聞させるあたり…現時点ではあまり先の見えない国。

ちなみにガルハサン、シニアリ工房のプルーマは川原先生のお気に入りらしい。

ガレー船 がれーせん 一般

人力によりオールを用いて航行し、船首または船尾のラムで敵艦に穴をあけて戦う形の船。オールで漕ぐため風がなくても動けるし小回りが効くという長所を持ち、大きな労働力が必要なことが短所として挙げられる。その為に奴隷を漕ぎ手とする事が多い。

クアラ海軍の船はほとんどこの形で、それゆえに外海に出て奴隷を蜂起させる…というファン・ガンマ・ビゼンの策に1対13という圧倒的戦力差にもかかわらず完敗。

カロ かろ 地名

インガルナシオ海の北東、クアラ国の南方に位置する島の名前で、金と茶を産出する港の名前でもある。国というほどの規模ではないが独立した主権を持った貿易港といったところ。口入れ屋のクルボア一家とイナガ一家が争っていたが、アル・レオニスの助勢によって平和な港に。

クアラ国はこのカロから出る他国の商戦を襲うために海軍を作った…そのためファン・ガンマ・ビゼンに「海には海の法がある、あいつらは少しやりすぎた」といわれてしまい、結局戦いに至る。

カロ茶 かろちゃ 一般

港町カロの特産物。ファン・ガンマ・ビゼンが気に入る程、非常に美味なお茶らしい。クアラ海軍はこれと金を狙ってこのあたりの商船に海賊行為を繰り返していた。

カンタァク かんたぁく 人名

ロナルディア海軍オンブルワ・ゼ・フォレスト艦ディアブラス海兵隊副隊長、長い髪が印象的な若者。剣の腕前もギルス・ヴェダイに劣らない

幼少期から行動を共にして来たディアブラスを隊長以上の存在として信頼している。

素直という単純というか、

キーマ きーま 一般

非常に甘美な果物。ウォルハンの港町ハジでニッカが仕入れていた。

キオカの葉 きおかのは 一般

ヒシナ原産、軽いものだが一種の麻薬。心に霧をかけ暗示がかかりやすくなり、人を操り人形にする事ができる。大魔道師イルアンジャを名乗りグリハラを支配していたカストとルグスは、魔道の力とこのキオカの葉を使って人民の心を掌握していた。

ギジン・ドラル ぎじん・どらる 人名

海の一族、影七番艦艦長。

海都が継承問題で揺れる中、ソル・カプラ・セイリオスと共に行動する。

切りあがり性能 きりあがりせいのう 船舶

風を受けて走る帆船の性質上、正面から風を受けて走ることは出来ない。そこで帆の角度を調整し風に対して斜めに進む事になるのだが、これを切り上がるという。つまり切り上がり性能とは風に向かってどれくらいの角度まで走ることが出来るのか、という性能の事である。

特に上手回しの際に健著に差が出る性能であり、この性能が高い船が良い性能の船だとされている。影船は特にこの切りあがり性能が他の船よりも秀でているので、ロナルディア海軍が驚くような操船を可能にしている。

詳しくはまた今度。

ギルス・ヴェダイ ぎるす・ヴぇだい 人名

イベルグエン…闇の魔人衆を父にもち、その父から魔人衆の業とルドランの眼を引き継いだ男。小さい頃の正確な記憶は無く、グリハラについた当時十五〜六歳の時、父親と共にグリハラから逃げ出したが途中嵐に会い小島に流れ着く。その父親は「強くなりすぎた」ヴェダイが殺したという。

身軽で素早い動きを得意とし、掘り出した金属を削って自作した剣を両手に持って戦う。長い腕から繰り出す二刀流の剣術に加え、礫(つぶて)や蹴り、あまつさえには嘘まで使う非常に“したたか“な男。

彼とはファン・ガンマ・ビゼン操る影船がグリハラに向かう途中、たどり着いた小島で遭遇した。マイアをさらって島を脱出するために影船を自分の物にしようとしたが、追ってきたファン・ガンマ・ビゼンと暗闇の中でルドランの眼を使って戦うも完敗。子分として影船に乗り込む事になる。

修羅の門でいえばブラッド・ヴェガリーのような少々とぼけた男。彼がケンシン・マエダへの案内役だったようにヴェダイもファン達とアナハラム、イベルグエンをつなぐ存在として結構重要なキャラだったりする。

金虎将 きんこしょう 一般

金の腕輪をして戦場を疾駆する事からついた、クアラの将軍ジンバハルの仇名。詳しくはジンバハル参照。

クアラ くあら 地名

ウォルハンの隣に位置する、東方地域最強の軍備を誇る王国。積極的に軍備を拡充し、ウォルハン制圧を狙う。もともと騎馬民族国家のため陸軍が強かったが、ここ数年でガレー船を中心に海軍も増強された。

しかしジンバハルの弔い合戦としてウォルハン制圧に向かうも陸軍はルガイ関で足止め、海軍はファン・ガンマ・ビゼンの影船によって壊滅。最後はクアラ王がカザル・シェイ・ロンによって討たれ、完全敗北してしまう。

クアラ王 くあらおう 人名

クアラ国の王。野心あふれる梟雄と噂され、和平を取り付けに来たカザル・シェイ・ロンを殺そうと画策する。しかし初めから金虎将ジンバハルを討ちに来たカザルに逃げられ、弔い合戦を口実にウォルハンに進行するがルガイ関でカザルに打たれてしまう。

クアラ海軍 くあらかいぐん 一般

全十三隻のガレー船で構成されるクアラ国の海軍。ウォルハンを急襲するために王都ルイチを発つが、度重なる海賊行為を見かねたファン・ガンマ・ビゼンの策によって完全敗北。

クアラはサンニアやカロから出ている商船を襲うため海軍を作った。

口入れ屋 くちいれや 一般

要するに港町の仲介業で、カロの港のクルボア一家やイナガ一家がこの代表。休憩補給斡旋仲介…何でも取り揃えるらしい。

クラ くら 人名

海の一族、影五番艦艦長。

海都が継承問題で揺れる中、フェルカド側についたとも…

グリハラ ぐりはら 地名

「イルアンジャか…尋ねる人ならば魔道師アナハラム、行く土地ならグリハラ」と言われる、大陸東方の辺境の国々からさらに東の海にあるという島。遺跡をそのまま城として使っているので、一見すると石ばかりでひどく奇妙な都市に見える。

実際東の国々の船乗りでも存在を知らない程で、その正確な場所は謎に包まれているのだが、アル・レオニス・ウル・グルラが魔道師アナハラムからもらった地図にはその場所が記されていた。

グリハラの東にある広大な砂漠の彼方には、エル・グリハラという聖地であり禁域がある。そしてそこには護衛のガルディアンを伴った大魔道師イルアンジャと呼ばれる男がいて、エクタルの石や土武者が存在していた。

10年程前に大魔道師イルアンジャと魔道師アナハラムは土武者を求め、このグリハラにやってきた。発見した土武者が動かなかったので、アナハラムは娘とイベルグエンの下人カストとルグスを残し、このグリハラを去り西方へと旅立った。

しかしカストとルグスは前王の長子と組み、魔道の力と麻薬であるキオカの葉を使ってグリハラの民に蟻同然の生活を強いていた。しかしカガクを探しにグリハラに訪れたファンによって2人はその正体を露呈、グリハラの民も乗組員ニッカの指導を受けとりあえずマトモな暮らしを取り戻している。

あくまでカガクの名残を残す土地に都市がある、という感じのグリハラ。聖地エル・グリハラに土武者が存在していた事から考えると、

クルボア一家 くるぼあいっか 一般

少女オリカを頭とするカロの港の口入れ屋一家。良心的な商売のしすぎで同じ口入れ屋のイナガ一家から恨まれていたが、アル・レオニスの助勢でイナガ一家を退ける。

影船経済担当のニッカに「お前の所儲かってないでしょう、あの値でこれだけの品質のもの揃えたら儲けはわずかしかない」と言わしめるこの良心的な商売ぶり。そりゃイナガ一家から恨まれるわな。

舷窓 げんそう 船舶

船の側面(舷側)についている窓のこと。スカッツルとも言う。

興武王 こうぶおう 一般

その昔、大陸半ばを征したという伝説の覇王ウォル・シェイ・ロンの別名。その直系の子孫であるウォルハンのロン、カザル・シェイ・ロンはこの名を継ぎウォルハンの復活を志す。

古代文字 こだいもじ 一般

影船にあった海図の地名に使われていた文字。トゥバン・サノオにも読めないこの文字、現代のアルファベットの様にも見える。

古代文字で書かれたこの海図は影船で使われている、つまり影船の乗組員には読めるってことですね。ファンのニホントウ、影船が近代的な縦帆船であること、そして海王とイルアンジャ…関係があるのだろうか?

コル・セイリオス こる・せいりおす

海の一族の旗艦。長である海王の姓セイリオスを持つ御座船。

ゴルド ごるど 一般

この時代の貨幣単位と思われる。

ファン・ガンマ・ビゼンはカザル・シェイ・ロンを影船で運んだ際、運賃として一億ゴルドを要求する。小さな国なら丸ごと買えるというこの金額、東方での通貨なのか、それとも全世界の通貨なのかは不明。

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