ら行

ライイングツウ らいいんぐつう 船舶

帆を減らして風浪に船首を立て、場合によっては錨を流し漂いながら時化を乗り切る航法。詳しくはまた今度。

ライエ らいえ 人名

長い髪を束ねたスクラ三姉妹の長女。

ラダァ(梯子) らだぁ 一般

要するにハシゴ。

ラドゥーディ らどぅーでぃ 一般

大陸西域の神話に出てくる悪魔。その昔、地より出でて災いをもたらしたのだが、天神ヴェラリが造った神兵…土武者に倒されたとされている。

土武者が(便宜上そう呼んでいるだけとしても)存在する以上、神話上の悪魔ラドゥーディにも何かモデルがいるのでしょうか?

ラマタザルゥ らまたざるぅ 人名

ウォルハンの港町ハジでカザル・シェイ・ロンを暗殺しようとした、白い被り物をした傭兵。頭の白い被り物が返り血で赤く染まる事から、赤い傭兵とも呼ばれる。

反カザル派のダンマ・ウズキに雇われたラマタザルゥは、海賊のガヤマ一味を使いカザルの妹のサリウを人質に取る。その白い被り物の中に隠した鉄の兜で、カザル・シェイ・ロンの隙をつき傷を負わせるが…ファン・ガンマ・ビゼンのニホントウは鉄兜ごと彼を一刀両断する。

作品内最初のやられ役。その狡猾な強さと鉄兜の強靭さが際立ちましたが、見事にニホントウの引き立て役になってくれました。こういう敵役の書き方はさすがに上手いですね…マイケル・アーロンなんか特にそうだった。

ランニングフリー らんにんぐふりー 船舶

船が風を後方から受けている状態。

ルイチ るいち 地名

東方の大国クアラの王都。隣国ウォルハンとは違って港町で、クアラ海軍のガレー船が配備されている。カザル・シェイ・ロンは影船に乗ってこことウォルハンを往復、“奇跡”と賞された。

ルガイ関 るがいかん 地名

東方の国ウォルハンとクアラの街道を結ぶ国境の要所。両側が崖になっていて大軍が一度に進行する事が出来ない。

ジンバハルの弔い合戦としてウォルハンに進軍したクアラ軍は、このルガイ関で地形と高い士気を活かしたウォルハン軍に足止めされてしまう。挟撃するはずだった海軍も影船に壊滅され、ウォルハンのカザル・シェイ・ロンがクアラ王の首を取ったことで戦はウォルハンの勝利に終わる。

ルグス るぐす 人名

魔道師アナハラムが自らの娘メルダーザの護衛、イルアンジャへの通信役を任せてグリハラに残した闇の魔人衆イベルグエンの下人。しかし双子であるルグスや前王の長男と組んで導師イルアンジャを名乗り、雷の剣やダンドーの耳といった道具やキオカの葉を使い、魔道の都グリハラを支配していた。

「千年生きた」というルグス扮するイルアンジャに対し、その正体に疑問を持ったファン・ガンマ・ビゼンは「だったら斬らせてくれ」と願い出る。ルグスは雷の剣や閃光を使って戦うも、ニホントウで一閃されてしまう。

ルックアウト るっくあうと 船舶

船の見張りのこと。

ルドランの眼(魔人の眼) るどらんのめ 一般

伝説では…闇の魔人衆イベルグエンが持つという、闇を知り千里を見るという「眼」のこと。

魔人衆を父にもつ男、ギルス・ヴェダイは「ルドランの眼」という名の不思議な道具をつけていた。暗闇を苦ともせず、遠くを見通すその道具…どうやらこれが伝説でいわれていたルドランの眼、らしい。

ロナルディア ろなるでぃあ 地名

西アヌビヌス海域に位置する西方の大国。その規模や正確な勢力は今のところ不明。

だが最近になって体制が変わったのか、長年守られて来た隣国不可侵条約を破りオンタナを攻め滅ぼしている。

その全容はわからないが、ロナルディアはある程度カガクの力を手に入れていると思われる。各地の移籍を掘り返して魔道の兵器を次々と蘇らせ、小国とはいえ堅牢な守備を誇る城を魔道の業ドルドルーヴォの火で攻め落とし、軍船に魔道の業カノンを積みこんでいることからもそれが判る。

カノンはたった1隻とはいえ、海の一族の船すらも沈める力を持つ。現在カノンを積んだ軍艦はそれほど多くは無いというが、影船追跡・攻撃をフォレスト艦に命じた事から考えても魔道の兵器に自信を持っていることがわかる。

 

遺跡より魔道の業を求め、手に入れつつあるロナルディア。オンタナに攻め入ったのはその両方の要因からであろう。ただそれまで静かであったロナルディアが、ここまで魔道の兵器に固執する理由はいったい何なのか?いまだロナルディア上層部の考えは想像できない。

ロン ろん 人名

東方辺境の小国ウォルハンの王の称号。東方の国々は興武王ウォル・シェイ・ロンの末葉を称しているが、中でもウォルハンはその名の通り直系を名乗り王の名をロンと称する。

ウォルハンの王はロンとしてその力を国に示さなくてはならない。しかしウォルハンの反カザル派大臣ダンマ・ウズキは、隣国のクアラ王にこのロンの称号を売り渡すことで和平を保とうとした。

おそらくロンという名前は中国語の“龍”が語源でしょう。

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