第15話 「仙太郎、先生になる」

 


カスミンハイライト

 


第15話感想
「こんなに喋ったのは初めてだ…」という言葉が全く冗談に聞こえない程、今の今まで地味極まりなかった仙太郎。“仙太郎さんに図工の先生をしてもらう”というマサエ先生のとんでもない発案により、霞家から学校まで25分で描き切った第15話。キャラクターそれぞれがイキイキと動き、そしてラストの仙太郎さんの言葉も素晴らしく…こういう話が見られるのは嬉しい限りです。

しかし仙太郎さん曰く「いもむし」は粘土細工だし、どう見てもニャッキ。色がついていなくてもニャッキ。プチプチアニメのニャッキ。さすがNHK。こうなったらロボットパルタとかジャム・ザ・ハウスネイルとかガンガン出して、最終的にはスマッシュブラザーズ的な番組に…する必要は何処にもありません。まあプチプチアニメがどれだけ集まった所で、一番強いのはカスミンでしょうけど。

仙太郎さんを心配したり仙左右衛門さんを怒鳴り付けたり。相変わらず豊かな表情を見せるカスミンですが、ソソッとマサエ先生に寄り添ったり手をグルグル動かしたり…今回は細かい動きも小気味良くかなりいい感じです。特に最初は反対していた仙太郎さんの一日先生、途中から完全に仙太郎さんのフォローに回る辺りは…さすが無敵の墓穴娘というか何というか。

今回は色々見所が多かったんですが、一番はカスミと仙太郎が霞家の皆におくられて登校するシーンでしょうか?蘭子のさんの粋な計らいによって生まれた満開の花道、そして桜の花びらを舞わせる桜女さん。「入学式みたい」というカスミの言葉、そして不安を感じながらも前に進もうとする仙太郎さん。絵的にも内容的にも美しい、と思わせるのはさすがです。

普段龍之介や蘭子さんとばかり掛け合っているので忘れかけていましたが、仙左右衛門さんは一応仙太郎さんの父親でもあるわけで。父親らしく反対し仙太郎さんを書斎に呼び付けたものの、本人のやる気を感じ口出しを止める。カスミの作った御飯を「まずい」と言うだけではないとは、さすが霞家家長です。

しかし学校に霧彦君がいる…ことに不思議な違和感。普通にカスミと喋っているのも何だか不思議。最後のペットボトルによる自由創作でも、高く積み上げたペットボトル(砦ってことなんでしょうか?)が崩れても顔色ひとつ変えませんでしたし。とはいってもカスミがアクティブなだけに、霧彦君がペラペラ喋っていたら大変な事になるんでしょうけど(笑)

 

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