第17話 「ヘナモン、ケンカする」
カスミンハイライト
第17話感想 |
仙左右衛門さんはヘナモンの会合に、桜女さんはお花の集まりに、龍ちゃんはソケットちゃんの家に、蘭子さんは風神雷神さんと遊びに、仙太郎さんは一日アトリエに。というわけで霞家に残るはカスミとポトポット達のみ。霞家の家事から解放されたカスミは「霞家の探検をしよう」と言い出して…カスミとポトポット達だけで話が進む、実に珍しい第17話。 ぬれぞうきんがキャンプに出かけたので、正確な霞家探検隊メンバーはカスミ、ポトポット、デジ亀、あらいさん、チン太郎。普通考えると「役不足かな…?」とも思ったんですが、隊長選びや責任の擦り付け合い、逆境下での対応等など…龍之介や仙左右衛門無しでも十分話が成り立つのは、探検隊メンバーだけでも十分キャラが立っているおかげですね。 それにしても。今回はいつにもましてカスミの表情がいい感じでした。家事から開放されてゆったりしたり、「やめた方がいい」と言われているのにレバーを降ろしたり、流砂に巻き込まれて根性で脱出したり、切羽詰って灼熱の砂漠でポトポットのお湯を飲もうとしたり、カップラーメンやカレーを引っくり返されて愕然としたり。いつもとちょっと雰囲気が違うのもまた魅力的かなと。 家の中に滝、地下深くに川、大きな風車、ナマコの間、とまあ不思議満載な霞家。カスミならずとも探検したくなるのは当然ですが、探検したところで謎だらけなのは相変わらず。大仰な機械かと思ったら「針に糸を通すメカ(しかも失敗)」って。何故か彼方まで広がる砂漠があるってのも驚きですが、迂闊に歩き回ると簡単に遭難する家ってのは如何なものかと(笑)何か意味があるんでしょうか…と考えるだけ無駄なんでしょうけど。 細かい描写色々。メカの後始末としてちゃんと針に糸を通したり、ふてくされたデジ亀をちゃんと引っ張っていたり。歯を食い縛って流砂から脱出する辺りなんかいい感じでした。カップラーメンとカレーに関しては…まさか全員の時が止まって真っ白になるとは(笑)しかもそれを2回繰り返すセンス。素敵です。 あとは何といってもカスミがおでんとお茶を美味しそう…に口にするラストシーン、これまでの苦労があったからこそあのシーンが引き立つわけで。でもぬれぞうきん、砂漠にカップラーメンとカレーを持っていって一体どうするつもりだったんでしょう?ポトポットもチン太郎もいないっていうのに。 |