第19話 「ヘナモン、バザーへ行く」

 


カスミンハイライト

 


第19話感想
あらいさんを筆頭にしたヘナモン達が興味本意で学校行事“バザー”に潜入、道具のフリをしながら人間の眼を誤魔化そうとするが…というわけでヘナモンと人間の関係をライトに描いた第19話。かと思えばカスミンと霞家の“家族”という関係が暖かく示されていたり、「春野カスミには内緒だ」と霞:霧を越えた自らの考えを語る霧彦君など、さほど大きな動きでは無いものの大切な事が描かれていたり。

今回は学校行事バザーを中心に話が進むんですが、霞家各人の出展物がまた個性的。蘭子さんは(かなり)派手派手な服、仙太郎さんは(さすがに大きな造形物は無理なので)小粋な手作り小物、桜女さんは「昔集めていた」という、花がついた不思議な髪飾り。蘭子、仙太郎はまだいいとしても、桜女さん…昔アイドルでもやってたんですか?そんな佐久間さんじゃあるまいし(笑)

人間の前でヘナモンであることがばれたら仙左右衛門さんに大目玉、ってことでポトポットは全自動ポット、チン太郎は全自動電子レンジ、デジ亀は音声ガイド付きデジカメを見事に演じてました。あらいさんは「ワタシはタワシ」と叫びながら逃げ回る不思議なタワシ人形…って(笑)確かにあらいさんだけつぶしが効かないフォルムなんですけど。

今回も表情豊かなカスミンですが、僕的にはあらいさんをむんずと掴んで教室を出ていき、「どういうことか説明して!」と語気荒く問い詰める所がいい感じです。やっぱりカスミは怒ってこそというか気合を入れてこそというか…逆境に立ち向かってこそ!というか。春野カスミ役:水橋かおりさんは“怒る”ことにかけてはもう天下一品、嫌味を感じさせない素晴らしい怒りっぷりです(笑)

バザー(バザー以外でも)で頑張っているカスミンを見に来てくれた霞家の人々…それは紛れもなく家族としての自然な行動なわけで。嬉しさに頬を赤らめるカスミン、さも当然のように居座る霞家の面々が一つの写真に収まるシーンには感慨深いものがありました。結局バザーを見に来ている仙左右衛門さんもよしよしです(笑)こういった事実に何気なく気付かせてくれる演出はさすがです。

あとは細かいポイントを幾つか。かえでちゃんかカスミンが気を使ったんだと思いますが、シカオくんと店番をしているユリちゃんがポイント高しです。かえでちゃんの双子の妹ことルナとナルは…まあ“やんちゃるもんちゃ”ってことで。声はおそらく佐久間さんと黒田さん(自信無し)かと。あらいさんをボールにしてのサッカーのシーンは迫力満点、末恐ろしい子供達(笑)

ボールにされたり動物に追い回されたりと散々なあらいさんですが、霧彦君と立ち入った話をしたり、かっこいいポーズを決めて帰って来たり、「外を見たからこそ霞家の良さがわかる」と話をまとめてみたり。美味しいというか何というか。

 

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