第20話 「カスミ、ねらわれる」
カスミンハイライト
第20話感想 |
人間ながらヘナモン名家霞家で暮らす春野カスミ、ヘナモン名家霞家の若様でありながら学校に通う霧彦。今回は遥かな昔から霞一族と対立してきた霧一族が、カスミの持つ何かを狙って動き出す…んですが、(ある意味)中立な帽子男を中心に、「誰にでもいい所、悪い所がある」と、誰が正義で誰が悪だと決めつけない姿勢が印象的な第20話。最終的にはカスミと霧彦が人間とヘナモン、霞と霧の仲介をする事になりそうです。 てなわけで帽子男。初登場から怪しさ満点、もう見た感じ怪しさ満点、喋り方からして怪しさ満点。その帽子男が便利屋として活躍したのも意外でしたが、だからこそ仕事終了後に見せた怪しさが一層引き立つわけで。そこまで帽子男のキャラを二転三転させておいて、その正体は何と霧の者、本物の帽子男は(動機は不純ながらも)霧の者からカスミを守ろうとする…と。 「いるかい?」と事あるごとに差し出される、帽子男のトレードマークといえばアメ。“怪しい人から物を貰わない”の格言(?)通り、今までカスミが一度も受け取らなかった帽子男のアメ。それをここで帽子男との関係を見せる為に使うとは!色々あったものの、もうカスミにとって帽子男はただの“怪しい人”ではない…それを瞬間的に理解させるとは!見事というしか! 帽子男ほど出番は多くないとはいえ重要な霧彦君。今回は作画もスマートでいつになく精悍な顔付き。普段は素っ気無いものの、カスミを気にかけているのはさすがというか。まあ当のカスミは一緒に帰る途中でバーに寄ってしまう有様ですが(笑)、両極端な性格の二人だけに並んで歩くといい感じです。でも若様って呼ばれてるのか…しかも子安君に。わざわざ子安君が声を当ててるってことはまた出て…来ますよね。おそらく。きっと。 そんなわけで今回のカスミン的見所は帽子男にアメを貰うシーン、そしてラストで霧彦君に「じゃあまた明日」というシーンですね、他意の挟み様がありません。いつも家事で忙しかったり大声を張り上げていたり意地を張っていたり…と滅多にああいった表情を見せないだけに、カスミンのああいう表情は非常に強力であります。 あとは細かいポイントを。正義の味方と悪の手先ゴッコ、よく動く龍之介が軽快でいい感じ。行きでユリちゃんかえでちゃんと途中で合流しているのに、帰りは校門で2人と別れるのは何故?2回目はバーに寄ったからってのもありますが、一回目は家にまっすぐ帰っていた…はずなのに。あとはおたより、「あらいさんLOVE」って素晴らしいセンス。 |