第21話 「モアイさん、来る」

 


カスミンハイライト

 


第21話感想
朝起きるとモアイ。学校から帰るとモアイ。どんどん増えるモアイ。風呂場の天井を貫くモアイ。モアイだらけでモアイで画面が溢れかえるモアイな第21話。もうオプションを口に入れて撃破したくなる…のはグラディウスですが(笑)予告・タイトルから全編軽い話かと思ったら意外に霧彦君までも登場、「絵的なインパクト+表情豊かなカスミ+細やかな心理描写=いい話」でした。

今回は何にしてもモアイに尽きます。大挙して存在するもので、知名度が高く、顔があって無表情だけど、何処か不思議な雰囲気を漂わせている…「憎めないやつって感じ」というユリちゃんの言葉が全てを表現しているかと。実はこのモアイ、自分で動ける上にそれぞれ意思を持っているんですが(蘭子さんに惚れるモアイがいる始末)、カスミもしくは視聴者の前では全くその素振りを見せないという徹底ぶり。

何も言わないモアイさん。それでも言ってることが何となく判るヘナモン達、全く判らないカスミ。「何て言ってるかは聞こえないけど、何となく判るのよね」とは蘭子さんの弁。この微妙な差が、この番組内で繰り返し表現されているヘナモンと人間の差なわけで。ただ霧彦君の助言とカスミのちょっとした努力があれば、この差は少しでも縮まっていくわけです。そして、回を重ねていくごとに、この差も少しづつ縮まっていく感じが…します。します…よね?

実に素晴らしきは「モアイは自らの身を守る為に重くなる」という設定。ヘナモンと仲良くしていてもあくまでカスミは人間、モアイの声はそう簡単に聞こえないんですが…そんなモアイが「軽くなる」ことで、モアイの心情をカスミそして視聴者に伝えることが出来る、と。しかも重ければ霧彦君と一緒に運ばざるを得ないわけで。もう一石二鳥というか三鳥の域に達してます、前回に引き続き見事というしか!

今回も作画は良好。特に前半部分はいつにも増して豊かなカスミの表情、味のある面白い動き、とカスミ的にも見所満載。寝起きカスミン、裸足カスミン、落下カスミン、石風呂温泉気分♪カスミン、風呂場に横になってダラダラカスミン、ともう挙げるだけでも楽しくなってきます(笑)ちなみに走るおハニさん、拝むおハニさん、ちゃんと食事の仕度をするおハニさん…と、おハニさん的にも見所満載でした(笑)

しかし幾ら動けないモアイだからって…御世話になる家の人間に、お風呂で背中を流させるのはどうかと(笑)。あとは背中に工具を背負って階段を登るシカオくん、彼は一体何処へ何しに…?もしかして神社の境内で公開モアイ解体でもやるつもりだった?くわばらくわばら。

なんか今日は5年分くらいモアイって言葉を使った気がします。まあ他の人なら一生分ですが、MMR話をすると「モアイが正座している!」とか普通に使いますので、まあ5年分がいい落とし所だと思います(笑)

 

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