第22話 「龍ちゃん、いたずらする」

 


カスミンハイライト

 


第22話感想
龍之介の誕生日に龍王城から届いたプレゼントは、何と“時を止める能力を持つ”不思議な時計型ヘナモン。ろくにかまってくれない皆に業を煮やし、龍之介はヘナモンに時を止めさせ目一杯遊び回るのだが…。時間が足りないから忙しい、忙しいから出来ないことがある、ならばもし時間が止まったら何が出来るのか?家事や勉強に忙殺されるカスミ、そしてひたすら自由に遊びたい龍之介を軸に、静止した空間という不思議な世界を描く第22話。

何といっても今回は時が止まってます。いつまでたってもフライパンに落ちない卵の黄身、手を放しても空中に浮いたままの空缶、まるで氷のような川の水。特に宙に浮く空缶を階段にする辺りはアイデア満点。あとは本来動いている筈の人間やヘナモンが、完全に風景と化している所が印象的でした。龍之介が泣き叫ぶ側で、(ジャンプしていたせいか)宙に浮いたままのあらいさん…不思議かつ寂しい絵です。

しかし龍王様はさすがというか、人騒がせというか。「一人では生きていけないことを子供に判らせる為」…ということは、龍王家では代々あのヘナモンで子供を教育するわけですね。確かに炊事洗濯掃除はおろか牛乳すら飲めなかった龍之介ですから、その効果は抜群だったんですけど。まあ包帯グルグル巻きはまあ見逃すことにしましょう、龍之介も反省していることですし。でも「カスミンと2人きり」って言い放つのはどうかと(笑)

さて。時間という制約に縛られている度数ナンバーワン、「やっぱり時間を止めて」こと、仙左右衛門様曰く「未熟者め」ことカスミンですが、今回は丸みを帯びた作画がいい感じです。普段朝から晩まで忙しいだけに、中々見られない寝巻き姿で動き回る所が特に。あとは川の上で龍ちゃんと一緒に遊ぶ所でしょうか?あんな風に遊んでいる姿や、ベッドで横になったまま寝てしまう姿を見てしまうと、嗚呼いつも苦労しているんだな…と思わずにはいられません(泣)

恒例の細かいチェック。おハニさん、フライパンに卵の殻が入っていたような気がするのは…気のせい?いたずらの被害にあってしまった夕御飯のパスタ、仙左右衛門様もフォークをクルクル回して食べるんでしょうか?ラストで蘭子さんが着ていた服はいい感じ、何気にいつもの格好はおばさん臭い気がするんですよね…

 

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