第24話 「カスミ、扉を開く」


カスミンハイライト

 


第24話感想
開けてはいけない黒い扉。中に眠るは世にも恐ろしいあやかし。カスミが拾った「開くもの」こと鍵を巡り、霧の者がついに動き出す…ということで、第1話でカスミが拾った鍵にスポットライトが当たる第24話。霧と霞の争いは激化していく…わけなんですが、今回は黒い扉を巡るそれぞれの立場をじっくり描写しているので、本当に大変な事になるのは次週以降。とはいえこの描写があってこそのカスミンなわけで。色々重要な事にはかわりありません。

「切り札を霞の者に持たせておけない」と、カスミの持つ鍵で扉を開こうとする霧の者。「絶対に扉を開いてはいけない」と、頑なに秘密を守ろうとする霞仙左右衛門。父親から命を受けているものの、人間であるカスミを危険に晒すわけにはいかない霧彦。扉の中に何があるのか判らない…てなわけで、誰に鍵を渡したらいいか判らないカスミ。微妙に違っているそれぞれの立場をカスミがどうやってまとめるか、がポイントになると思われます。

開いてしまった黒い扉を前に霧彦君。「前に戦を止めたのは彼女の力です」とカスミを評価し、2人で黒い扉の中に入っていく…んですが、特に頬を赤らめないカスミがいい感じです。恋愛感情として好きだとか嫌いだとかではなく、双方が双方を認め合っているからこそ何気なく手を繋ぐわけで。「怖いんでしょ?」「…ああ、怖いさ」というくだりなんか、素直な感情のやり取りが物凄くいい雰囲気を醸し出してます。素晴らしい。

今回のカスミ的な見所は「カスミンかわいいカスミンかわいいカスミンかわいい」ですね。霧の者に包囲され、「開くものを出さねば霧に変える」と脅されている状況で、咄嗟に機転を利かせ自分のペースに持ち込む賢さ。龍ちゃんとのコンビーネションも完璧で、白樺マリ子も見事に活躍してますし、何というかスカッとするシーンでした。この辺がかわいいだけじゃないカスミンの魅力でしょう。表情も豊かで言うことなし。

あとは細かいチェックをば。「カスミ、メールを送る」でも見られた跳び箱シーン、怒っているのに爽やかな感じがして新鮮です。久し振りに登場した風神雷神、結構仙左右衛門さんの信頼も厚いかなりの強者だということが判明。だてにバイクには乗ってない、と。あとはヘナモン道士こと土御門シカオ、ここで話に絡まなければいけません!でもどういう扱いになるんでしょうか…(笑)

結局…扉開いてないんですよね、カスミ。どっちかっていうと「子安、扉を開く」(笑)しっかし子安君を名前の無い役で使うとはさすがNHK、もしかしたら来週重要な役で子安君が出てくるのかもしれません。個人的には少々気になってるんですけど…思い過ごしってことにしておきましょう。子安君が重要な役で出てくると面白かったりやり過ぎてしまったり…ですから。

 

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