第26話 「霞家、春を呼ぶ」
カスミンハイライト
第26話感想 |
研究の為に両親はアフリカへ。一人娘のカスミは日本に残り知人の家に御世話になる…はずが、その家に住んでいたのはヘナモンという不可思議な存在。「こんな家出てく!」と言いながらも炊事洗濯掃除をこなし、人間とは決して相いれないヘナモンとの生活を続けていくカスミ。龍王城へ行き、霧の者との戦を止め、世にも恐ろしいあやかしと開くもの“鍵”…気がつけば季節は巡り、春と共に帰ってきた両親そして霞家との別れを描いた第1期最終回。 カスミがどれだけ霞家に馴染んでも、子供にとって両親との生活以上の環境は無いわけで。両親よりも霞家を選ぶなんて、どう考えても有り得ない話です。ただし両親の提案はアフリカで一緒に暮らそう、というもの。小学生にとって海外での生活がどれだけ不安なことか。小4から中3まで海外で暮らしていた僕には痛いほど判ります。僕はアジアでしかも大きな日本人学校があったので心配したほどでは無かったんですけど。さすがにアフリカは… 今回は「カスミは霞家の一員か?」というテーマについて、“春を呼ぶ”という霞家の大仕事と絡めて上手く見せてます。仙左右衛門がカスミを雲に乗せ大仕事を手伝わせる、つまりカスミを霞家の一員として認めた、と。このラストシーンは華やかな色使いが絵的にも素晴らしく、カスミンらしい美しい風景でした。このゆったりとした美しさ、大好きです。 今回は第1期ラストだけあって作画が抜群。両親が迎えに来る、ということでカスミンが普段見せない微妙な表情を沢山見せるんですけど、その微妙な表情をしっかりと描ききってます。涙を目に溜めたり、頬を赤らめたり、別れを惜しんだり…どれもいい感じです。 さて細かいポイントを。番組開始時からずっと出ているにも関わらず、“お暇を頂いてるのだワ”と何にもしないおハニさんですが…カスミがいなくなるというのに相変わらず。ポトポット達に料理させるぐらいならやってあげなさいな(笑)にしても、料理失敗した翌日の朝食がフレーク、というチョイスがツボでした。スプーン使ってましたし。 最後は第1話のようにカスミと仙左右衛門が言い争うんですが、久々の「こんな家、出てくー!」がバッチリ決まってます。しっかし…仙左右衛門がちゃんとしていればもっと上手く事が運ぶんですけど…まあこの頑固不器用親父っぷりが素敵なんですよね(笑)主人公が春野カスミならば、裏主人公が仙左右衛門であることに誰も異存はないと思いますし。 |