第7話 「カスミ、メールを送る」
カスミンハイライト
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可愛い一人娘をヘナモンの家に預け、アフリカで研究にいそしむ両親。研究以外のことにはてんで気が回らない両親のおかげ?で、一人娘はたくましく育ちましたとさ。 「人様に迷惑をかけないように」という両親からのメール。それに機嫌を悪くしたカスミは、両親に反抗するかのようにメールの返事を送らず家事に没頭。 色々あって最終的には「それでも両親は、自分に大切なものをいっぱい与えてくれていた」と気付き、認めるカスミ。そんなカスミの心情を察した仙左右衛門は集合写真を撮り、メールでは無く手紙で気持ちを伝えるよう促す…と。 この絵は両親への思いを認めたあと、仙左右衛門にお茶を入れるカスミなんですけど…わざわざ膨れっ面にする辺りにカスミの強情さと、“まだ霞家を完全には認めていなかった”っていう微妙な想いがあらわれてます。 「パパ、ママ。 |
第7話感想 |
仙左右衛門さんじゃないんですけど、僕はタイトルに“メール”っていう単語が入っていただけで「今回はそんなに重要な話じゃないな」と思ってました、ごめんなさい。もう蓋を開けてみたらビックリ。カスミが両親の存在を再認識し、霞家からカスミの両親へのアプローチがあり、メールと手紙の違いをまとめ、カスミ自ら霞家での生活を受け入れる…と話的にも重要な上にキャラの動きも非常に良いという素晴らしい出来。 今回もカスミの表情・心理描写が素晴らしかったです。空元気や向こうっ気の強い所、子供らしい親への反抗心や意地の張りっぷり、そして最後に見せた涙と笑顔…と。特に御約束だと思わせていたラストの「出ていく!」、まさかあんな形で引っくり返すとは。カスミのセリフに真実味があるのも、今までの壮大な溜めがあるからこそってことですね。 今回はチェックポイントが多すぎてどうにもこうにも困りものです(笑)階段を駆け登るシーンや廊下を雑巾掛けするシーンは誰かに任せるとして、高すぎる部屋の椅子に太い本を2冊敷いている所や、龍ちゃんキックを軽がると受け止める所なんかは、相変わらず芸が細かいというかカスミの魅力を引き出しているというか。 あとはクラスメイトの両親や日常が垣間見れていい感じです。かえでちゃんは双子の面倒見がいいとか、ひとりっ子でお嬢様っぽいユリちゃんは両親大好きだとか、シカオの店番はいつもあんな調子だとか。でもユリちゃんのお母さん、脇役にしては中々気合の入った髪型です。かえで弟妹やユリ母、それなりにデザインされているってことは再登場必死ですね。 毎回毎回しつこいかもしれませんが、霞家のギミックの多さにはただ感嘆するのみです。前々からあの突き出したレールは何だろう、と思っていたんですけど…まさか仙左右衛門専用の展望台だったとは(笑)伊達に家長やってるわけじゃない、伊達に国際電話がかけられないわけじゃない、伊達に緊張してカスミの両親と話せないわけじゃない、と。何か凄い勢いで仙左右衛門さん素敵です… でも落ちこむとバーに足を運ぶ小学生、ってどうなんでしょう(笑) |