コミックマーケット60夏の陣
今回のメインはあくまで2日目であり、1日目は準備みたいなものです。よって細かい行動記録は残さず、その時々に思ったことを書いてみます。2日目の書き方と比べてみて良い方を今度の冬コミに採用しよう、と。
1日目(ゲーム・芸能・その他)
7時10分 起床
コミケとは本当に何の関係も無いんですけど、今朝の“ズームイン!朝”の特集『日本全国の盆踊りについて』を要約してみます。とりあえず当日見た面白い事を書くのが基本なのでお付き合いを。
・東京音頭はメディア戦略でレコードがヒットして全国に広まったが、関西地方特に大阪では河内音頭至上主義の為に殆ど踊られていないらしい。
・日本人の年間平均盆踊り回数0.4に対し、トップの青森県の2.8(うろ覚えだけどこれくらい)は突出した数字である。
・徳島県(だったかな)で最もメジャーな盆踊りは何と野球拳。ただし本当の野球拳とは服を脱いだりするものではない。また野球拳をそのままやっても前に進まないので、少々アレンジして盆踊りにするとか。草野球チームの宴会の席で即興でやった踊りを祖とする野球拳、この地方には野球拳を脈々と受け継ぐプロが存在する。何でこんな事を書いたのか…というと、以前伊集院光が四国に住む野球拳のプロを尋ね、インタビューした時の話がフラッシュバックしたからであります。とりあえずこのページは伊集院サイトでもあるので…というよりは自分が書いてみたくなったので、当時の伊集院のトークより抜粋でございます。
・「全国で一般的に歌われている野球拳のメロディーは間違っている」
・「私はね、全治2ヶ月の骨折を抱えながら全国野球拳大会で優勝したんだ」
・「意識朦朧としながら3日3晩踊り続けた事もある」
・「私の後継者になるにはそれくらいの根性が無くては駄目」
…もう数年前の話なので細部は漠然としてますけど、確かこんな感じでした。伊集院は一言『いや、別にそこまでしなくても』と言ってたけど、まさにそれこそ正論。
8時40分 | 出発 |
11時00分 | りんかい線国際展示場駅着 |
11時15分 | 東館前駐車場着で待機 |
11時35分 | 東館入場 |
この日の本命はとりあえず「電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム」なので、まずは東館1・2・3へと足を進めることに。颯爽と目的地であるDN社のスペースを発見、芸人ギルドのBALCADIAを入手。さすがオラタンスペース、『明日池袋のGiGOでバーチャロンの新作、フォースのロケテがあります』という情報のおまけ付きです(笑)
とりあえず最大の目的であるスペースで良い物が手に入ったので既に満足。何か毎回開始10数分で最大の目的を終えるのは如何な物かと思いますけど、明確な目的は終えていてもまだ漠然とした目的があるんですよ…そう、妙なゲームの本を探すという目的が。
珍妙ゲーム探索編
ゲームのジャンル分類は基本的に…ファイナルファンタジーや幻想水滸伝、ペルソナなどのRPG、SNK作品を軸にキャラ物で攻める格闘、ネオロマンスことアンジェリークなどの恋愛(ギャルゲーでは無いのです)、そしてカードゲームやテーブルトークのリプレイといった電源不要、PC用のゲームを中心とした同人ゲーム、それ以外のゲームを全て含めたその他となってます。
RPGや格闘そして恋愛ゲームは皆様も予想できるでしょうが、基本的にはキャラを扱った本が大多数です。そういう本は会場に死ぬほど溢れているので別に欲しくは無いんですが、その他のジャンルにはその他といわれるだけあって、もう個性豊かで自分にも何だか判らない本があるんですよ。今時「奇々怪々」と言われても『小夜ちゃんって誰?』って人が殆どでしょうけど、判る人にはもうたまらないんですね、これが。
いきなり前言撤回する様で何ですが、MSXを殆ど知らない自分でも「MSXサウンドトラック」っていう単語を眼にすればドキドキしますよ。おそらく…おそらくですよ、青春の7割をMSXを頭に乗せて修行、3割を南極大陸を高速で駆け抜けていた人が「MSXサウンドトラック」っていう言葉を耳にしたら…そりゃあもう失禁ではすまないでしょうね。間違い無く涙腺から鼻水が出ますよ、止めど無く。
これだけでもお腹一杯なのに、次に目に飛び込んで来たのは「アーケードゲーム裏技全集」という言葉。まさか…と思いながら近付いてみると、売り手さんの会話が耳に入ってきました。『基盤が手に入らなかった物は判らなかったんですが、恐らく99%(うろ覚え)は収録できていると思います』…冗談かと思いました、真面目な話。というより本当だとしても自分には確かめるすべがないんですけど(笑)
他にも色々面白そうな言葉が踊ってたんですけど…あまりに専門的すぎて自分には理解できなかったみたいです(笑)自分の中ではMSXやアーケードゲームを扱っているってだけでも驚愕してはいるんですけど…ファミコンのマイナー過ぎるカセットを扱っている所には、自分にもある程度の知識があるためか、尊敬に似た畏怖の念すら憶えます。そんなわけでメインである所のマイナーファミコンゲームへといざ行かん!
星をみるひと
小学校の頃、ファミコン雑誌に当時全てのファミコンカセットを網羅したカタログが付録として付いてきました。ゲームのメジャー度合いによって扱うスペースに差はあるものの、発売日やメーカーといったデータから画面写真にゲーム解説、その雑誌で行なわれていた採点まで付いており、眺めているだけで軽く小1時間は過ぎるという情報量の多さ。そういう意味ではプロ野球選手名鑑みたいなもの、といっても差し支えは無いでしょう。
基本的にゲーム解説はゲームシステムやゲームの目的、そしてゲームのウリを短い文章でまとめるんですけど、「ストーリーがSFチックなのはいいが、ゲームバランスにかなりの問題があり、ストーリーを進めるのが非常に辛いゲームだ」…当時ファミコン後期とはいえ、バランスが危ういゲームなんてまだ星の数ほどある時代ですよ(今もってPSにありますけど)。そんな中でこの酷評を受けたのが、あの伝説のゲーム「星をみるひと」です。
詳しく書くとそれだけで日が暮れるのでこちらで学んで欲しいのですが…伝説的な特徴をひとつ挙げれば、『3人目の仲間“みさ”を見つけなくてもクリア出来る』です。こういったストーリー的な破綻はこのゲームの凄さのほんの一握りですけど、これだけでもある程度凄さをお察しいただけると思います。自分はある方法で入手してこの間クリアしましたけど…確かにストーリーはいいんですよ、任天堂あたりがリメイクすればこのゲームの評価も少しは変わると思うんですけど。
このゲームを知っているのは一部のファミコンマニアと、子供の頃に買ってもらってトラウマをがっつり刻んでしまった人ぐらい。あなたはそんなゲームを題材にして、イメージイラストをつづった本を出せますか?それが出てたんですよ!しかも男性がエロ目的で書いたものではなく、女性が美麗なイラストで描いた物が。ゲームでは全く語られなかった裏設定を自分で補完してキャラを掘り下げた物が。
はっきり言えば不毛です。ゲーム自体マイナーだし、そもそもマイナーゲームを扱ったジャンルにあんまり人は来ないし…もっとメジャーなジャンルに取り組めば、絶対本も売れるし反響も大きいわけですよ。そんな中であえて「星をみるひと」に取り組むその意気込み、その才能と努力の結晶に「星をみるひと」を選ぶ心意気…これこそ自分がゲームジャンルを見に行く大きな理由です。
ゲーム画面を載せておくので、カタログを持っている人は1日目東1・2・3地区N23のサークルカットを是非見てください。サークル名を書くとまた本人に見られるかもしれないので…止めときます(笑)ちなみにこれ以外にゲームから得られる絵的な情報は…フィールドを歩く16×16のドット絵くらいです。
地球に危機が迫った近未来…超能力を持った4人の少年少女が運命に導かれていくゲーム、「星をみるひと」の戦闘画面より。
左から「みなみ」「しば」「みさ」「あいね」。レベルが上がるに連れてキャラのグラフィックが大人びていく。
その他のゲーム
というわけで、ここからは幾つか見た中でも特に気になったゲームを挙げてみます…っていうか1つのゲームごとにこんな文章書いてたら身が持ちません。1日目はダイジェストの筈だったのに、何でこんなに書いてんだって話ですよ。ほとんど電波も含んでないから面白くも何とも無いし。
まずは「東方見聞禄」に勝るとも劣らないマイナーアドベンチャーゲーム「アイドル八犬伝」。ゲーム紹介は省きますけど、ここでは当時の制作スタッフの方に原画を頂いてそれを本にしてました。このゲームも最近ある方法で入手してクリアしたんですけど、これもドット絵にしては中々いい感じの雰囲気を醸し出してます。とはいえ原画集を入手してもそれをどうするのか、っていう根本的な問題がありまして。近況欄背景娘で描いても誰も知らないだろうし…間違い無くレア度★★★★★★でぶっちぎりますから。
歌う事以外何にも出来ない女の子エリカが、仲間の助けによってスーパーアイドルになっていくゲーム…といえばそれなりに聞こえはいいんですけど(笑)、ナンセンス芸能界ギャグアドベンチャーというべきなんでしょうか。文章で言い表すのは非常に難しいです、はい。
あとはコ●ミワイワイワールド2の本がありました。ワイワイワールドって基本的にはコ●ミのキャラを集めたゲームですから、各キャラが好きならそれ専門の本を作るのが普通なんですけど…ワイワイワールドに出てくるキャラクターが全て好きなのか、それともオリジナルキャラクターのリックルが好きなのか…ちなみにリックルはロボットなので顔以外隠れてます。これに関しては画像掲載は無し、何といってもコ●ミですから(笑)
あとはSEGA系のスペースが相変わらず素敵なエネルギーを振り撒いてました…けど、ちょっとファミコンゲームを書きすぎたんで割愛です。この後、順路としては格闘やRPGといったスペースに行ったんですけど…ここまでの凄さに比べたら実に対したことは無いのでこれも割愛です。同人ゲームも基本的にエロ物が多いので割愛です。
とりあえず総括
ここまで読んで勘のいい人ならば判っているとは思いますが、結局買ったのは芸人ギルドのBALCADIAだけです。とはいっても、基本的に1日目に求めているのは前述したような感動や驚嘆なので、何ら問題はありません。あとは明日の為に下見というか準備運動というか…1日目はさほど人手が多くないので。
ただし人手は少なくてもそこはやはりコミックマーケット、汗はどんどんかくので喉は乾くし身体は疲れます。さらに自分の場合は昼前にやっと入場してそこから動き回るので、当然腰を落ち付けて昼御飯などを食べるヒマも無いわけです。一応烏龍茶のペットボトル一本は持って行ったので喉の乾きは問題無かったんですけど、やっぱり何かを口にしないと疲労は取れないみたいです。
そのせいか前半は大丈夫だったんですけど、後半少々頭がボーっとしまして。当初の予定では余裕があったら行こうと思っていた西館をキャンセルして会場を後にしました。まあ、1日目の西館はアイドル、洋楽・邦楽、スポーツ…なので別に行く必要は無いんですけどね(笑)
『明日は弁当とまではいかなくても、何か疲労を和らげるものを持っていこう』…と心に誓い、1日目のコミックマーケットに別れを告げましたとさ。
ここに掲載されている内容について問題がある場合は申し出て下さい、すぐに取り下げます。