2003年 1月〜4月 OPトーク


4/28 野球の神がいた

「凄い事起きましたよ。今朝、6時起きで、草野球、やって参りました…勝っちゃいましたよ。何で勝ったか?野球の神様がいたの。野球の神様ってね、昼からワンカップ大関飲んでて、青いビニールシートで作った家に住んでんだよ。最低でも10点差つくのが僕らの野球ですから、いつもハイエナって若手芸人の坪井君っていう気のいいやつを呼びつけて、審判をやってもらってるんですけど。とにかくジャッジに関して、ビックリするくらい曖昧なんですよ。」

「いつも10点差つく試合なんでそんなに揉めないんですけど、今回は最終的に6対4っていう試合で。坪井君には相当荷の重い審判なんですよ。終盤1点差で勝ってて俺がランナー2塁、ヒットが出たんで3塁回ってホームに突っ込んで…ホントに土煙が上がるようなクロスプレイなんですよ。そしたら土煙の中、坪井君が気弱そうに親指を立てようとしてるのよ。絶対見逃しませんよ、『お前今のがアウトかよ!?』って言った時点で、もう坪井君は涙を目に一杯貯めてるのよ。

「昼飯がかかってるんで芸人軍も『今のはアウトだろ!』って話になって。そしたらね、バックネット裏の青いビニールシート小屋の中からね、ワンカップを持ったオッサンが出てきてね…『ノータッチ、セーフ』って。その威厳に誰も抗議できないんだよね、エキサイトしてた芸人軍も『しょうがない、逆転するしかないな』って引き上げたし。でオッサンはそのままテントの中に帰って行くんだよね。あれ野球の神様だと思うよ。いたよ神様、今日は足立の青いテントの中に。

 


4/21 大丈夫なのこの番組?

タイトルコールすると思ったでしょ?しないのそれが。とりあえずこんばんは伊集院光です。スペシャルウィークの今回、フェイントみたいな計算高い始まり方をした理由がある。何だか教えてあげようか?準備ができてないの、番組の。今日は番組開始3分前ぐらいにスタジオ来たんですけど…誰もいないの、大丈夫なのこの番組?今大丈夫?大丈夫になった?では丁度4秒前、放送開始30秒後に完成したテープで番組内容を説明します。まずは聴いて下さい。」

「伊集院光深夜の馬鹿力“伊集院プロデュース、アンタッチャブル山崎大売出しスペシャル”!どうもこんばんは伊集院光です、現在木曜日の深夜1時です。まず色々喋るよりも本日の主役を紹介しましょう、アンタッチャブルの山崎さんです!」
「どもー、よろしくお願いしまーす!」
「今日はラジオ看板番組オーディションと主演ラジオドラマオーディションをやって、本当に実力があれば一生懸命貴方を売り出します。駄目な場合はジーンズメイトのバイトを紹介してやるよ」
「駄目だった場合ですよね?何でジーンズメイトに限ってんだって疑問もありますけど」

「ちなみに山崎さんが自分の看板番組を持てたら、第一回のゲストに誰を呼びたいですか?」
「やっぱ…仲根かすみちゃんですよね」
「今回はもし仲根かすみちゃんが山崎の番組に来たら、っていうシミュレーションを行います。ちなみに何ていう番組タイトルにしたいんですか?“山崎弘成の…”」
「“Feeling Knight!”」
「うわだせえ、すげえだせえ。うわあ昭和だ、昭和いたここに。ビックリした!」

「伊集の水博士!伊集の水博士!僕も仲根かすみちゃんと番組やりたいですよ」
「君は馬鹿だなあ柴田助手、あれは山崎を釣る為のエサだよ。オーディションに合格したら共演できるって言って色々喋らせて、最終的には山崎をロボットに…!」

*嘘企画で色々喋らせた山崎の音声を録音・編集し、山崎不在のまま音声データのみで仲根かすみと対談させる“メカ山崎スペシャル”。本人が家で寝ながらにして知らぬ間に中根かすみと対談できてしまう、なんとも画期的な装置です。まとめようが無かったので今回はこの辺で。


4/14 新コーナーとノベルティー

「今週一週間会議やって来たものの、俺がやりたいコーナーをスタッフがどんどん却下するんですよ。イチオシの“大林素子ジャイアント伝説”は『続かない』と。芸能界の面白味を増す為に、ジャイアント馬場さんやガッツ石松さんに代表される、ウソみたいな伝説をバンバン飛ばしていこうと。引越する時に日照権でもめるらしいんだよね、大林素子のね。そうする事で皆がスターになればいいんじゃないか、って提唱したいんですけど。それに関してはホリプロも難色ですよ。」

「あと“二宮清純のツラにデッドボールをぶつけよう”、お前等が主張する『伊集院さんがド文系のアイツの技術論にムカついてる』だけじゃなくて、企画趣旨はある訳よ。二宮清純さんぐらいイチローの打撃フォームに言及出来る人なら、イチロー以上に打つんじゃないかっていう仮説よ。『また季節はずれの肉まんが技術論を喋ってる』っていう話はしてますけど。じゃあ“ナンチャンにデッドボールをぶつけよう”にしようよ、企画が面白いから腹立つんだよね。余計に。」

「今週から新コーナーを2つ立ち上げます。1つは僕イチオシでスタッフ猛反対、でも“大林素子ジャイアント伝説”で涙を飲んだからにはやります。タイトルだけ言っておきますわ、“ためしてバッテン”…ああダジャレさ。ダジャレさダジャレさ、そりゃダジャレさ。もう1つは“ZONE”、僕はやってみたいんですけどスタッフは『この人何言ってんだろう』って顔してるっていう。まあ何て言うのかな、4月の入学就職に合わせてぶっ放してみようと。そういうやり方ですよ。」

「あと嬉しい御報せとして、待ちに待った番組ノベルティー“深夜の馬鹿力カード”が出来あがりました。まあ酷い出来で。単なる露出狂ですよね、完全に。第1弾全36種類中ケツが出てるのが1,2,3,4,でしょ、5,6,7でしょ…それから8,9…まだ出てるよ、10,11,12,13,14…15,16…ケツ出てるのが17枚で、チンコ出てるのが4枚ありますからね。続々新カードも投入されていって最終的には108種類+レアカードみたいな展開になりますから、一生懸命ハガキ書いて下さい。」

 


4/7 東京の五つ子ちゃん

「おめでとー!東京の五つ子ちゃんがもう気が付けばね、21歳ですよ。ビックリですよ。テレビ見てたら“東京の五つ子ちゃんスペシャル”の番組宣伝やってて…ついさっき見てたテレビの話か、俺。けど昨日だったか昔の五つ子ちゃん特集がNHK深夜に再放送されてたんだけど、もう何か運動能力のデータとか取ってんのよ。五つ子のケースと平均的な成長の差はどれくらいかって事で、『次女に5kgの重りを持たせて25mを走らせてみました』みたいな。

「双子ならまだしも身近には三つ子すらいないわけだから、そりゃ今後の教育の為に五つ子のデータを取っておく貴重な機会なんだろうけど…何か観ててドキドキするんだよね。民放だったらいわゆるアイドル扱いなのに、NHKのいう成長記録って本当に成長記録だから。都の6歳児平均データが折れ線グラフで出て、5人のデータが『平均に達しているのは誰だけで』ってブルーな感じで出たりするのよ。俺だけかな、何か凄いことが行なわれてるって感じたのは。」

「ちょっと前に同じ枠で、ハツカネズミの頭に直接管をつけて定期的にモルヒネを投与してみよう、っていう特集を観たのよ。全然違うジャンルなんだけど。『ハツカネズミがどれぐらいの禁断症状を起こして、どれぐらい自分からモルヒネ投与のボタンを押すのか』っていう棒グラフが出てさ。その時に自分でボタンを連打し続けるハツカネズミを観た時と…何で似た気持ちになるのかな。民放はスター扱いで、NHKは記録扱い。どっちが幸せな人生だと思う?」

 


3/31 ブルーな感謝祭

「TBSオールスター感謝祭、開始が18時半ぐらいで唯一の15分休憩が9時45分くらいかな。その時に俺みたいなスターはご飯を食べたり、久々に会った色んなスター達と話をしたりとか…もう一人ぼっち。すっごい一人ぼっち。僕はスター国籍だけ取得して、後は聞き耳を立てているだけのスパイですから。で休憩ラスト5分くらいになると、集まった200人ものスターが次から次へとションベンに行く訳ですよ。ジョボジョボジョボジョボ…スターの金粉混じりのションベンがね。

「にも関わらず当日、TBS4階の便所が大便器1個を残して全て壊れているという。どういうことだと。僕が行った時にはオール巨人師匠と西川きよし師匠がトイレの前で並んでて、巨人師匠がきよし師匠に『どうぞお先に』…これが間違いの始まりなんですよ。あのね、オシッコしたい時に上下関係を持ちこまれちゃうと、後ろの人間が凄く微妙になるわけよ。ほんできよし師匠、巨人師匠が出てきて僕の順番が回ってきたんですけど…後ろに並んでるホンコンさんが微妙なんですよ。」

「色々考えた上に結局譲って。でホンコンさんがトイレに入ってる間に、毒蝮三太夫が来たさ。そしたら三太夫行かせるしかねえじゃん。で、毒蝮師匠ね…こんな言い方申し訳無いんですけど、尿のキレがすごい悪い。ジョボ、ジョボ、ジョボジョボジョボ…ジョボ、ジョボジョボ、ジョボジョボジョボ…おい何途中2回転入ってんだよ、っていう。で三太夫出るか出ないかの時に、桂三枝師匠がトイレに入ってきて。お前がいらっしゃいであってお前がいらっしゃってどうすんだよ!

「三枝師匠はこの譲るシステムを知らないんで、毒蝮出るや否や僕はトイレに入ったんですよ。したらウンコがあるんだよ、すっごいでっかくて流れないウンコが。で俺もションベンしてトイレ出たら、次に入った三枝師匠が明らかにオヨヨになってて…多分あのウンコ俺のせいになってると思うんですよ、それでブルーになってさ。あとは近くの席に物凄くムカつく奴がいた。この切り口だともう岩崎ひろみって言えない。えー取り返しがつかないので曲にいきたいと思いまーす!」

 


3/24 コロッケが大好き

「誤解を恐れずに言っておきますけど伊集院光、ものまねのコロッケが大好き。『どんなお笑いが好きですか?』って聞かれると、大概のお笑いタレントは『モンティ・パイソンが』とか言うじゃないですか。僕だって『モンティパイソン、あと古典落語やってたんで立川談志の“粗忽の使者”とか、あの不条理な世界がいいですね』とか言いますけども…本心を言いますよ、もうコロッケのものまねが大好き。あとダンシング谷村。凄い好き。

「何つったらいいんだろう、コロッケさんが誰をやろうが、それが似てようが似てまいがどうでもいいんですけども…途中に散りばめてある、もうお笑いのジャンルとしてはおそらくネアンデルタールの頃からあった、変な顔ってあるでしょ?相当古いタイプの芸なんですけど、変な顔変な動きっていうのが物凄く好きで。ものまねの間に入れてるからみんな素直にオンエア見れてるけど、相当ヤバイ芸なんじゃないか?ってことを誤魔化されてるっていう…のが好きなんですよ。」

「これはもう誰にも誉められない話で、コロッケさんも聞いてて気分悪いと思うんですけど…『コロッケ好き』って言うとみんな疑いの眼で見ますからね。だってベタじゃん、って感じするじゃないですか。でも何かあの中にコロッケの毒が…毒入りコロッケですよ、毒ジャガイモを潰して作った。ハナコは食わねえっていう。ハナコは岩本恭生は食うけれど、何度コロッケのバケツを渡してもガシャンってするのは、あの部分に絶対毒が入ってるからだと。」

 


3/17 どの携帯がモテるのよ

「正直僕はね、あんまり携帯電話に興味がある人では無いですから。僕は携帯電話を携帯しないことではかなり有名ですから。だってマネージャーだろうがカミさんだろうが友達だろうが、僕に用事がある人は僕と一緒にいそうな人の携帯にかけて探す、っていう。ファミ通からの矢のような原稿の催促が、何故か池田プロデューサーの携帯に入りますからね。僕にしてみれば、どうしてもの時に電話出来ればいいだけのことなんですけど、困った事が起きたんですよ。」

「僕の師匠三遊亭楽太郎が、どうやら本格的に僕を落語の一門会に出して下さると。2・3週間前に会った時に『スケジュール大丈夫か?』って具体的な話になり始めたから、『事務所の方に確認してみます』って言いながら、家で寝てた訳ですよ。夢だったことになんないかなって過ごしてたんですけど…今流行してるヒップホップの最新ナンバーで丁度いい歌詞がありますよ。『夢かと思ってほっぺつねったら痛かった』、さだまさし“雨宿り”からの抜粋でございます!

「したら今日久々に携帯を発掘してみて驚いたんだよね、着信履歴に1日2回ずつ三遊亭楽太郎っていう名前が刻まれてるんだよ。で事務所に電話かけたら、『楽太郎師匠から正式に電話が入ったので、OKを出しておきました』…はぁ!?ってことは僕は、OK出たから細かい打ち合わせをしたい、っていう師匠からのメッセージをばっくれ続けているのではと。今日恐る恐る電話をかけてみた所…『お前の携帯にずっと電話をかけてるんだけども、どうなってるんだ』と。」

やっぱりね、アドリブが効くって凄いよね。『電話が壊れちゃいました』と。これなら全ての辻褄が瞬時に合いますから。したら師匠が『新しいの買ったら番号教えてくれよ』と。ってことは、次に師匠に会った時に、同じ電話を持ってるのはかなりまずいんですよ。そんで電話屋さんに行ったんですけど、俺は電話が出来ればそれでいい、あとはモテるかどうかの問題だと。『モテるやつはどれだ』って聞いたらビックリした、真面目な店員さんが『そういうのはありません』と。」

*今回は削りに削ってこうなりました…が、上手くまとまらず。


3/10 45対7ですよ

「いやあ…ねぇ、まあ単刀直入に言いますと、45対7ですよ。やりましたよ草野球。こっちは構成渡辺君の名前を頂いた“なべちゃんズ”、渡辺君は出ませんでしたよ。見てて薄気味悪いくらい下手クソですから。他にもラジオ関係者でメンバー組みました。相手は芸人軍、アンタッチャブル山崎柴田を始め、野球に心得のある色んな若手の芸人さんが集まってる訳ですよ。そりゃあね、そりゃあ向こうの方が強いのは判ってますけど、それにしても酷過ぎましたよね。」

「ウチのメンバーをざっと言うと、1番センター“マネージャー”小林。割とスポーツマンで、事実この男だけユニフォーム着てたんですけど…スペインFCの。もう1回だけ言っとく、俺は野球に関してはシャレが通じないからね。面白い事とか言う気も無いし、真面目にやるから。小林君は『それサッカーじゃないか、小林君面白いなぁ!』『伊集院さんには、負けますよぉ!』みたいのを思ってたかもしれないけど、『サッカーのユニフォームじゃん』、その一言だけですから。

「2番ショート“AD”柳沢、活躍もしないくせに足の靭帯切ってやんの。牽制アウトで。唯一頑張ってくれたのが野球経験者の3番ファースト“ミキサー”岡部さん。で4番の俺ですよ。これね、ちょっと聞いて、もう言いたい事すっごい一杯あるんですよ、サード池田については後でみっちり言う。草野球現役バリバリのピッチャー小谷君、初球で肩の違和感を訴えて、次打者に3球投げた所でマウンドにうずくまったんだよ。『すいません限界です』と。限界!?何の?

*その後ピッチャーを努めた伊集院。成績は「 投球回数5回2/3、四球3、失点40、自責点5 」
 なべちゃんズは7回で 1安打、伊集院は1安打を含む全打席出塁。ちなみに池田は3三振。


3/3 草野球ですよ草野球

「明日草野球ですよ草野球、久し振りに草野球やるですよ。チームメイトのAD柳沢が『やる気満々ですよ!』とか言ってるから、『じゃあこの1週間何の練習した?』『グローブ買った』だって。2980円の。しかも2980円は取り過ぎって感じの。あれお菓子付いてたろ?僕自体かなりテンション上がってまして。35歳にもなってね、家で左手にグローブはめて、ボール持って寝っころがって、天井ギリギリまでボール投げて戻ってくるのとかパシパシやってたんですよ。」

「でTBS来たらボロとはいえ柳沢君のグローブがあったもんだから、皆が素材の編集とかしてる間に…TBSってほら、室内練習場あんじゃん、トイレの前に。そこでね、壁当て?ってかまあ…防音のドアだね、放送局だから。そこで明日への調整として30球ぐらい投げてたら、横のスタジオで高見沢さんがロックばんやっててさ、ビックリして高見沢さんのギターが変な形になってたよ。で、あの…判りやすく言うと便所前の廊下だからさ、女子便所に軟球入っちゃったのよ。」

「『すいませーん、ボール取らせて下さーい』って女子便所に入ったら、人がいてさ。俺は何の嘘もついてのに、向こうの俺を見る目ね。『わざわざグローブはめて、女子便所にボールを投げ入れて入ってくる、何だその小芝居?』みたいな。『せっかくテンション上がってるのに変態呼ばわりか』…で、控え室帰って丁度1分後くらいかな、外から聞こえてきた話…『廊下で野球の練習はどうかと思うんですよ』『いやいや、幾ら彼でもそこまでは』…まあ危ない所だったなと。」

 


2/24 プレッシャー

身体ばっかり鍛えてても、心を鍛えなければ…球は打てない。昨日“秘密基地”でプレッシャーに打ち勝とうっていうスペシャル企画があって、44歳のおじさんがハガキをくれた訳ですよ。3年前に離婚した時お嬢さんが中3、自分としては離婚自体間違ってるとは思わないけども、高校受験の頃のお嬢さんの気持ちを考えたら、凄く悪いことをしたと。で今は高校生、1番多感な頃にいてあげられなかったと。ただ、たまに手紙とかでやり取りするけど、別に関係は悪くない、と。」

「離婚する寸前に、今度できるディズニーシーに『皆で行こうな』って言ってて。そんな事、娘は何も言わないけれども…行って無いな、と。自分は借金を作って離婚したけども、娘の為にディズニーシーに行くお金が無い訳では無いんだと。けど『ラジオで当たったよ』って言えば、誘いやすいし行きやすいだろうと。だから是非ラジオで当てて欲しいと。で、“秘密基地”も“馬鹿力”と同じ池田プロデューサーなんですけど…連れてってやりゃいいじゃん、ポケットマネーでさ。

「けどそのスペシャルは、いつもなら出来る些細な事にタレントがチャレンジして、成功すればリスナーの夢を叶えてあげると。で、失敗したら…普通残念賞とかあるじゃん、“馬鹿力”ならまだしも昼の番組だよ?ほんで、僕はバッティングセンターの速球120km/hを5連続でバットに当てる、にチャレンジしました。はっきり言ってこれくらい余裕なんですよ、最近バッティングセンターブームですから。だけどね…ホントにプレッシャーって人間を変える。

 


2/17 伊集院は何処に

「(プロデューサー池田)もしもし」
『(伊集院)もしもし、通じた通じた、連絡しようと思ってたんですけど』
「はいはいはいはい」
『これちょっとマジ話なんですけど…ヤバイかもしんない、オープニング』
「え、着かないってこと?」
『うーん…あのね、場所が今ね』
「今何処ですか?」
『場所が今ね…川崎』
「…川崎か…」
『まだ20kmくらいありますよね?』
「ちょっとありますね」
『で、で、最悪の時の為に、あの…出す予定のテープ素材とかあるじゃないですか、あれにナレーションとか付けて、万が一オープニングに僕が出られなくても、意味通じるようにとか出来ますかね?今から今から』
「…何とかやってみます」
『あの全部無理でも、前半に使う予定のテープ素材だけでもちょっと編集し直して…可能ですかね?』
「判りました、ちょっとやってみますわ」
『だからダブルスタンバイにして、もし間に合えば間に合ったで別に全然、間に合わなかった時にちょっと対応出来るような形とってといてもらえますかね』
「とにかくこっち、何とか繋げるようにやってみます」
『こっちもなるべくやりますんで、なるべくあの、出来る限り急ぎますんで』
「はい、お願いします」
『すんません』

“伊集院光 深夜の馬鹿力”をお聴きの皆さんこんばんは、TBSアナウンサー鈴木順です。先週の予告では、本日のこの時間は“伊集院光 深夜の馬鹿力 炎の肉体改造 地獄のキャンプインスペシャル”と題して、スタッフの考案した肉体改造エクササイズを体験した伊集院光が、その体験談を生トークする特別番組を御送りする、と申し上げましたが、番組パーソナリティー伊集院光が、今現在生放送のスタジオに到着しておりませんので、予定を変更して御送り致します。御容赦下さい。っていうか、わたくし鈴木順も、ニュースの森が終わった後で『家に帰ろうかな』と思っていた所を、この番組のスタッフに捕まってこの原稿を読まされているので、何が何やら良く判りません。つきましては、伊集院光と生電話が繋がっているという事なので、まずはそちらをお聴き下さい。

『どうもー、すいません。伊集院光でーす…これ聞こえてるんですかね?えーっと今あの、TBSに向かってる最中です。先週ですね、遅刻を茶化したようなフリートークをしてたらですね、かなりシャレにならないみたいになっちゃって。一生懸命向かってる最中なんですけども…何つったらいいんだろう、赤い…真っ赤な尻から、汁が…真っ赤な尻から汁が出た為にですね、こういう事になってるので。詳しい事はですね、スタッフも色々対応してますので、着き次第。とりあえずそれではですね、スタッフを信じつつ、録音素材がキチンと出てくれる事を信じつつですね、とりあえずこのメチャメチャ寒い夜の町でですね、タイトルコール行きます!』

『“伊集院光 深夜の馬鹿力 炎の肉体改造 地獄のキャンプインスペシャル”!』

*ディレクターに小田原に置き去りにされた伊集院。生放送開始の25時に間に合わせる為、自転車で小田原〜赤坂間110kmを激走するが…!今回は上手く編集できなかったので(ほぼ)本放送時の音声のままです。何ともいえないライブ感をお楽しみ下さい。


2/10 無関心

「今日はね、隣人に対する無関心について考えていきたい。あのね、僕はハガキ選びを済ませて、馬鹿応援歌も作って、ウチのスタッフこと構成メンバーの馬鹿応援団員に歌わせ始めたのが23:30くらい。で、僕がスタジオから姿を消したのが23:50ですかね。その間の僕に対する無関心は何ですか、俺1回家に帰ってるからね。ホントに。忘れ物をしたですよ、でも皆楽しそうに歌ってて相手にしてくれなくて。1番ヒマを持て余してる俺が自宅まで取りに行ったですよ。」

「TBS〜家の往復は…普通1時間みとけば間違い無いんで、家に帰って忘れ物を取って、パワプロで佐藤栄作内野手の初期値を5回くらいチェックできる計算なんですよ。ビックリ、首都高雨で事故って全く動かないでやんの。お前ら今聞いて驚いてるんじゃないよ、俺なんか8割方諦めてましたからね。したらちょび髭ドライバーもしくは御節介が『頑張る』と。何だかんだで家着いてTBSに帰って…未だに謎なんだけど、往復35分しか掛かってないんですよね、何だアイツ。」

「で、帰ってきてしれっと座ってたんですけど…お前等ちゃんと見てないと。好奇心旺盛な頃だからね、俺は。俺が家に忘れ物を取りに行ったからいいですよ、もし俺がこんにゃく畑を気管に詰まらせてケロンケロンなったら、逆さに持ってお尻をバンバンやらなきゃ駄目なのに…“スカトロAV見放題”みたいな歌詞歌ってたでしょ?何だお前等?…何かテンション上がっちゃったよ、物凄いビビってたんだもん。ホントに動かなかったんだよ?ホントだよ?…聞いちゃいねえや。

 


2/3 2003年の日本ハム

「プロ野球もキャンプが始まりまして。おそらくキャンプファイアーとかも凄く盛り上ってて、終わった後には『川相、好きな人誰なの?』…随分ベテランに聞いてるな、みたいな。そんな中、僕は日本ハムファイターズ大好きですから、ちょっと沖縄キャンプに行こうかなって計画してるんですけども。要するにね、沖縄まで旅費も高いですよ、しかも行った所でやってるのは練習っていう凄く地味な事なんですよ。でも今年の日本ハムを占う為には、期待感で行きたい訳ですよ。」

「にも関わらず連日連夜日ハムに関する記事ってのは…松坂世代に實松っていう捕手がいましてね。どうやらこいつが日本ハムの将来を背負う捕手に育ったってことで、割といい捕手だった野口を阪神に、第3捕手の田口もダイエーにトレードしちゃって、もう『實松で行こうよ』っていう体制なんですよ…はい、大ケガでございます!ただね、野球で1番大きいのは投手力なんですよ。去年メキメキ伸びて来た正田…大ケガ!2軍にいるんだよエース候補なのによ!」

「ただ新外国人選手がどれぐらい凄いのか、ってのがキャンプの楽しみなんですよ。日本ハムにはエンジェル・エチェバリアっていう新外国人選手が入ってきたんですけど…最初の記者会見、こいつエンジェルだけに天使のコスプレで喋ってやんの。もう打たねえよそんなヤツ!手製の輪っかと羽根付けて出て来てんだよ、お前それより他にやってくる事あんじゃねえのか!?ま、ということで今年の日本ハム。僕の予想は2位ですね、さすがに優勝とは言い辛いですよ。」

 


1/27 対決!体脂肪率

「よくさ、バッティングセンターにさ、一人ぼっちで来てさ、わざわざマイバットとか持ってさ、それで汗だくになってさ、マメまで作って打ってるヤツいるじゃないですか。お前プロ野球選手かっていう。鬼の形相でバンバン打ってさ、ある程度打ち終わったら…『グローブ貸します』とは書いてあっても借りるヤツなんかいないのにグローブ借りてさ、1セット25球を100球ぐらい捕ってんだよ。で、たまに『ナイスボール!』とか言ってるヤツいるじゃん、あれ俺。最近の俺なんですよ。」

「太ってる場合じゃないんですよ、はっきり言って。体重が145kgあっても屁でもないんですけど、問題は体脂肪率なんですよ。ちょっと前まで俺の体脂肪率は35%未満で、割と動けるデブを自負してたんですよ。そしたら去年の12月の半ばくらいかな…体脂肪率43%ですよ。このまま支持率が上がっていったら、俺の中では野党の勝ちなんですよ。体脂肪率51%から先ってのは、“あぶらがおれでおれがあぶらで”ですよ、映画になった時のタイトルは“転校生”ですよ。」

「ホントにね、過半数割れはヤバイんじゃないかってことで。ちょっと体脂肪率を絞っていきたい、速い球を投げたい、バッティングが凄くなりたいってのがあって。で、体脂肪率を減らす為に色々やってるんですけど、エアロバイクとかは飽きるから、楽しみながら体脂肪率を減らせる運動系アミューズメントブームなんですよ。自分は楽しんでるけど気がついたら距離走ってる、ってあるじゃないですか、万引とかそうですよね。ささみの食い逃げする場合もそうですよね。」

 


1/20 ビルドアップ伊集院

「ビルドアップしてるんですよ、12月の終わりぐらいから。もうね、ゴハン食べないとか嫌なんですよ、僕はゴハンが大好きなんです!だから筋肉をつける為にエアロバイクを買ったんですよ。進みもしない自転車ですよ。馬鹿のやる事だあんなものは。ベトナムとかちょいと行ってみな、自転車を一生懸命漕いで、山奥からハノイまでバッチャン焼きを持ってきてナンボっていう生活をしてる人がいる中、動きもしない自転車漕いでお前は馬鹿か?タダ働きかお前は?」

「目標は体重とかじゃなくて、体重より速い球を投げる事なんですよ。スタートしたが体重140kgですから、変な話この3週間で僕が30kg太ったとしても、171km/hの球を投げれば何の問題も無いんですよ。で、体重を落として脂肪を筋肉にしていけば何処かで…草野球で110km/hは相当速いけど、110kgで111km/hぐらいになったら…また元の木阿弥で構いませんよ別に。僕は意味がない形でしかダイエットをやりたくないですから。」

「構成の渡辺君にそんな話をしたら、野球の為のトレーニング本を買ってきてくれたんですよ、古本屋で。ああいう理論って変わってるじゃん、お前の本ではまだうさぎ跳び全然OKだからね。最初のページに御手本として載ってるピッチャーが稲尾だぜ?で、エアロバイクを漕いでるんですけど…俺にしてみればこのたるんだお腹の肉にジッポーオイルを振り撒いて火をぶっかけりゃ大体の事は済むだろうと。家にまで燃え移ってくれれば全て済むような気がするんですけど。」

 


1/13 伊集院光 in ベトナム

「伊集院光 深夜の馬鹿力、スタジオ生今年初ですけど、行って来ましたよベトナム。女性はまだしも男性の海外旅行ってのは、観光客づらでウロウロ歩き回るものじゃないじゃんか、それなのに一緒に行ったイケダプロデューサーは日本人観光客そのものだったね、首からカメラをぶら下げてキョロキョロキョロキョロ、メガネに出っ歯、それで『女は買えないのか、女は買えないのか』ですよ。いや確かにメガネもかけて無いし歯が出た訳でも無いんですけど。」

「一方俺は全然違うね。買物や観光より道端に座ってタバコ吸ってるのが好きなんですけど、一人近付いて来たオッサンが俺にタバコをくれた。しかも日本人観光客からせびった内の一本を。もう現地に溶け込みすぎ、っていうか俺みすぼらし過ぎだよ!ただ俺ぐらいの長者番付3位、抱かれたい男93000006位になってくると、その辺の日本人観光客の女達は『抱いて抱いて』と。もう淫乱な女達の下半身は大変な事になってますよ。うわ、おかしくない2003年?」

「そうすると、観光客と会うのはホンの1分だけど、オッサンにしてみれば3時間ずっと一緒に座ってただけの奴が、日本人観光客から急に脚光を浴び始めてる訳ですよ。俺の中ではオッサンの『コイツ実は有名人?』っていう顔が見たかったんだけど、ものの3分くらいで『凄くデカイから珍しい』って結論に達した上に…『一緒に写真撮った方がいいぜ』って観光客から金を取ってんだよ?で俺にまたタバコをくれるんだよ。でもそれもよしとしてタバコ吸ったりしてね。」

 


1/6 アニソンベスト100

「TBSラジオお年玉スペシャル、忍者ハットリくんからイボイボ長太郎少佐まで、みんなで歌おうアニソンベスト100!」

タイトルコール後、BGM:“ガンバの冒険”で明るくトーク開始。

「ラジオの前のおともだち、新年明けましておめでとうございまーす!司会のイガらのどポリプお兄さんでーす!小さいおともだちにはグロ松親方の声で挨拶した方が判ってもらえるかな?『ちゃんこにロレックス入ったぞ!』どうかな?さて、今夜はみんなの大好きなアニメソングが、全部で4曲も聴けちゃうスペシャル番組です。君の大好きな忍たま乱太郎はかかるかな?かからない、かけない!…それじゃ最初はおなじみ“ドラえもん”から“青い空はポケットさ”。」

と言いながら黒澤年男の名曲、“時には娼婦のように”をかけるポリプお兄さん。しかもフルコーラス。

「さて続いては、男の子向けのアニメから、“科学忍者隊ガッチャマン”の歌です!」

努力 しても 無駄だ    所詮おのれは負けドッグ
寝屁えたれてりゃ ガッチャマン
自然薯掘りに出かけたら 死体見付けてトピックス
ゆけ ゆけゆけ ガッチャマン    コロネ 下から食う人
老女のケツを 意味無く蹴れる    オーガッチャマン タウロポン

「うーん、カッコイイ!男の子の曲ばっかりだと女の子が怒っちゃうよね、今度は女の子向けのアニメから“魔法使いサリー”の歌です。女の子の皆、ラジオの前で一緒に歌ってね!」

和民で革靴 盗られたオヤジ    和民で革靴 盗られたオヤジ
見かねたバイトが 気を利かせ    そっと差し出す 便所下駄
サリー サリー 不思議な力で自販機に    キック入れたら しるこ出た
サリー サリー 丸腰でアフガン

BGM:“Dr.スランプ アラレちゃん”でポリプお兄さん再び。

んちゃ!…えー、お兄さんのアラレちゃんのモノマネも大成功した所で。ラジオの前の君の大好きなアニメソングのリクエストを受け付けます!君の好きなアニメソングの題名と君のお名前、それから君のお母さんのお名前と、お母さんのクレジットカード番号を書いて、今すぐ送ってくださーい!はい、それでは番組最後の曲です!梅沢富美男で“夢芝居”。

今度はそのまま“夢芝居”をかけるポリプお兄さん。

「“TBSラジオお年玉スペシャル、忍者ハットリくんからイボイボ長太郎少佐まで、みんなで歌おうアニソンベスト100!”、皆の大好きなアニソンは聴けたかな?司会は僕、イガらのどポリプ…(銃声)…ばいちゃ……」

CM明けにようやくタイトルコール。

「“月曜JUNK 伊集院光 深夜の馬鹿力!”」

「あけまとー!あけー!とー!まー!というわけでですね、新年一発目の自分の番組、伊集院光の、っていう僕のフランチャイズですよ。それを、あのブタヅラ野郎がテメエは芸能人だぐらいの事を思ってるんだろうね。海外旅行に、行って来ますと。豚面が。ピッグマスクが。誰だ今俺を!豚面とかピッグマスクとか言った奴は!…そういうわけで、私ベトナムの方に出掛けておりまして。大変申し訳ありませんが今日は録音なんですけど、その代わり豪華に行きますよ。」

「本来今週はイジュオパーティーっていう、ミニゲームスペシャルを予定してたんですけど…2002年最後の放送で、いたずらに告知したアニソンベスト100に結構期待が集まってまして。もう両方やりますと。しかもあんな感じで梅沢富美男とか散りばめておけば、ちびっ子からおっさんまで全部網羅できるっていうグッドアイデアに気付いちゃったんですよ。新年一発目は新規のお客さんが聴いてますから、そういう人達を惹き付けなきゃいけないんですよ。」

「今回はそういう放送を目指していきます。先程銃で打たれたイガらのどポリプさんも出てきますし、イジュオパーティーも徹底的に開催しますんで、両方楽しみにして下さい。あと思い付く限りの余計な事はやります、大体35歳にもなるとやらなくなるんですけど、僕はむしろやります。っていうかいつもの放送よりテンション高いです。ヒントしか言えないんですけど…僕の仕事納めは12月31日、ラジオ的な仕事納めは30日の筈なんですが…何故か年が明けていると。

 


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