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![]() ●目次内容 |
●ともかく、この本を読まないと始まらない。 システムダイアリーのページをやる限りは、とにかくこの「知的生産の技術」だけは、 どうあっても紹介しなくちゃ始まらないと思っていたのですが、ついあまりに基本的な書籍なので、 先のばしにしてました。 でも、リフィルの使い方ひとつ説明するにしたって、僕のつたない説明を読むより、 この本を読んだほうが早いということは山のようにあるので、 とにかもかくにも、まず紹介します。 今回紹介するにあたって、あらためて拾い読みし直してみたのですが、うーむ30年前に書かれたというのに、 基本の基本の部分では、なにも古くなっていないのが驚異であります。 このあたり、目次内容を紹介しておきますので参照してみてください。 いやもちろん、この三十年の間にワープロとかパソコンとかがあたりまえになって、 時代にそぐわなくなっている部分もあるにはあるんですが、 たとえば普通の人が「手書き」→「パソコン(ワープロ)」と、一足飛びにアナログからデジタルに移行しているのに、 この本の著者の梅棹氏はその中間にあたる「カナ(ひらかな)タイプライター」の時代とか過程を踏んでいる というところがこの本のすごいところです。独自の試みというのは、いつの時代になっても独自性を保っているし、 その独自性というのは、こうして時代が変わった時に、 先達の試みとしてとても示唆にあふれたものになるという代表のようなものです。 ●カードの使い方は、まずこの本で学んでください。 とりあえずどうしても読んでいただきたいのは、「カードの使い方」についてですね。 一冊に綴じたノートからはじまって、ルーズリーフノートへのステップアップ、 つづいてカードへの進化と順を追って、自分の体験をベースに書かれているので、 カードというものの使い方の本質がとても良くわかるようになっています。
いわく、 ひっくり返して言うと、この書籍を読んでいることを前提としていない情報関連の書籍は、 どうにもこうにも底が浅い、という気がしてなりませんな。 ま、これは個人的感想でしかないのかもしれませんが。 ●パソコンと関わるということは、情報と関わるということ。 で、多くの人に言いたいのは、「パソコンの学習するより先に、この本を読んどけ!」ってことですね。 この書籍では、まだ「個人が使うコンピュータ」なんて概念すらなかった時に、紙の上での情報整理ということを、 それこそ四苦八苦しつつ研究されておられるわけです。パソコンと関わるということは、情報と関わるということであって、 機械の操作を覚えたり、新技術を面白がったりすることとはちょっと違う。(「ちょっと」というところが大事なのですが。) 世間の流行でパソコン買って、それで結局使わなくなって「ホコリかぶっちゃって」と言ってる人ってのは、 十中八九、この「情報との関わり方」という基本的態度が出来ていないことがほとんどなんですね。 よく一般に「パソコンが使えないのはパソコンの出来が悪いからだ」とか言う人がいてるけどさ、 使えてる人もいてるんだから、それは個人の「使いこなし能力」の差なのよ、これはハッキリと。 「使いこなし能力」というのが言い過ぎなら、「使う必然性の違い」と言い換えてもいいや。 トンカチがあって、釘が打てる人と打てない人がいたら、それは個人の能力差でしょう。やっぱし。 道具の出来不出来の差なんてほんとにわずかだと思うよ、それは。 ということなので、「パソコンちゅうのは難しいわ」と思う人がいたら、まず、この本を読んでください。 そんで、情報と関わるということが、自分の生活とか仕事とかとどうつながりがあって、 情報整理することのメリットみたいなことが何であるのかの、いちばん基本の基本を知って欲しいと思う。 で、この本を読んで、「そんなしちめんどうで生真面目なことができるかい!」っつー人は、 パソコンとかに近づかない生き方を考えた方がいいと思う。で、実際パソコンなんかに近づかなくたって、 人は充分に生きていけると思うし。 ●余談:クンニトウズイホウショウ、おめでとうございます。 話しはちょっと変わるんですけど、この本の著者の梅棹さんは、今年1999年の文化勲章を、 受けられておられます。この方の業績を考えれば当然とも言えるんですが、でも、どうでもいいけど、 この勲章の名前ってどうにかならんのでしょうかねぇ。いったい梅棹さんの何がすごくて、 何に対して顕彰されたのかというのがじぇんじぇんわからん。 そのあたりが不満ですなぁ。 どうせ税金使って勲章作るんなら、「勲章を出す意味」ってのを考えて欲しいのですよね。 とくに梅棹さんのようにさまざまな分野でさまざまなことをされてる方の場合は特別そういうことが大事だと思う。 たとえば梅棹さんなら、「民俗学・知的創造性顕彰」とかさ、何か考えろってのよ、国も。 この人の何がどうすばらしいのかがわかる勲章にしてもらわないと、国民の側に何も伝わらないじゃないのって思うんですが、 いかがなものざんしょ? 1999/11/13 20:28 |