続・明るいヘッドライト計画
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2003.9/28update

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とゆコトで、一定の成果を見た「明るいヘッドライト計画」ではありますが、やはりハイワッテージ化によるリフレクター焼けが一部顕著になってきたため、2つの選択を迫られることになりました。

■1■
スペアのリフレクターをメッキ屋さんに出して
強力なメッキをかけなおしてもらう。

■2■
HID導入を見越して、なにか新しいヘッドランプ
を開発する。


メッキ屋さんに出すのは簡単ですが、それなりの費用がかかります。

それにHID組むとしてもレンズカットなどの問題もあって、
完璧な成果が得られるかどうかちょっとわかりません。


HIDともなるとまだかなりの費用が見積もられますし、まだ出たばかりで
評価も確定していないし、さらに改良がどんどん進んでいるのを見ると、
まだ装備には時期尚早っていう感じがします。
そこで、思いきり日曜大工作戦を考案しました。

前編で話題になった、他車のユニット移植です。

まずはアメリカで実績のある、BMW E36系の丸目4灯。

とりあえず拾ってきてみましたが…



…重い。

問題は、構造にあります。

E36のユニットはロービーム側にプロジェクターを持ち、さらにメインレンズとシールドが追加されたかなり複雑な構造です。そのレンズやシールドの全てがガラス製でした。

…そりゃ重いわな。

こっちはてっきりシールドはポリカ製だと思ってたのに。

プロジェクターも見た目はカッコイイけど、奥行きを要求する構造で、ノーマルのエアクリーナーのままでは右側が干渉しそうだし、ユニットの高さはそっくりと言っていいくらい近いけれど、左右の弧の描き方がキツイ角度なので、ライトのユニット配置の段差もかなり大きい。

加工の面倒さがかなり大きく、なによりシールドをどうしたらいいかが高いカベに。
それと、コラード用の1.5倍くらいある重量。これははっきり言っていただけません。

…却下(苦笑)。と思ってたんですが、下で出てくるポリカシールド。これに換装するなどの加工によって重量を2.2kgくらいにまで抑えこめそう。ノーマルより300g重いのをどう見たものか…(悩)。シールドの取りつけ方法と奥行きの干渉問題をクリアしてしまうと案外安易に付いてしまいそうなんですよね。

一旦このシステムで完成させておいて、またあとでE36用のHIDシステムを移植するのは簡単だしなぁ。でもE36用のHIDはむっちゃ高い(爆)。

続いて思いついたのが、国産車からの移植。

HID組むならマルチリフレクターランプが適するし、見た目も新しく、なかなかオモシロそう。

ホンダ車がかなり早い時期からマルチとプラレンズを採用しているのは知っていたので、次に拾ってきたのは、寸法的に加工できそうだったホンダCC3系インスパイア用。


こいつはむちゃくちゃ軽い!

リフレクターのパターンもコラードの4灯イメージを今風にした感じ。
ユニット自体もコンパクトで、組み込み自体は容易ですね。

で、仮に組み合わせてみました。ここで大問題発生。


見ての通り、上下が足りません。コンパクト過ぎた(笑)。

しかし、ユニットの軽量コンパクトと言うメリットは捨てがたい。シールドだけなんとかなれば、充分形にできます。

あるいは、Kameiなどのグリルスポイラーをかぶせれば、足りない高さの部分をカバーできそうなんで、考えてみる余地はまだまだあります。

とりあえず、ここから先、シールドがなければ進まないので保留。
このまま誰かあと続けます?

ちなみにCC2系はインスパイアのほかにビガーというのもあります。
ビガー用はリフレクタ部分以外ブラックアウトで結構精悍な印象。コラードのイメージチェンジを図るならそれも手です。

パーツ単位なら4代目のプレリュードも同じ。シールドが、かなりスラントしているデザインなので、もしかしたら面積が大きい分流用利くかも。

こりないきづきは、さらに考え込み…

次の手。

もともとイメチェンも兼ねてのライト変更計画なので、やはり当初の丸目4灯に立ち戻る。


前々から目をつけていた、日産Y32系グランツーリスモ用のヘッドランプ。

これは、ある意味であからさまにBMWの顔のイメージを引きずっているデザインではありますが(笑) 。

近所のグランツに近寄って見比べっこ…上下高は近い。4灯の幅もこれならいけそう。試してみる価値はありです。

…で、もう引っ張ってきちゃったわけで(爆笑)。

しかも希少なオマケ付き!

懸案のポリカシールドが!!!

オマケで手に入ったのは、INPUL製のスポーツシールド。それも希少なクリアタイプ。

見ての通り、寸法に余裕があり、さらに左右逆にすると、ノーマルのライトリムと角度がほぼ一致!



比較的簡単なカット加工でライトリムにキレイに収まります
ざっと分解してみました。

これ、そのままのアセンブリでもコラードのノーマルと大差無い重量で、スチールのブラケットのわりにかなり軽量の構成です。

レンズカットもカッコイイ感じ。しかし、ICHIKOH製はイマイチキレイなレンズの仕上がりでは無い感じです。

ま、仕方なし。

一応最上級のアルティマ用なんで、これ以上のクオリティは望めないんでしょう(苦笑)。

ICHIKOH製ということで、今後仕込みを考えているHIDも十分可能性として残してある状態です。

写真では見えないけど、レンズにNISSANてマークが(笑)。

ユニット外寸の比較。

大きなライトのわりに前後長が少なく薄くできたライト。

すっごく入りそうでしょ?


早速加工開始!

まずはライトリムを寸法ベースにして、グランツのライトカウルを加工。コラードのライトリムに収まる形状を検討。

数カ所にあったステーはスポット溶接をドリドリして分離済み。

赤線の部分をカットするだけで、車体に収まるのは確認済み。

あとは奥行きを補正して、車体への固定用ステーを追加します。


逆サイド。この中にシールドが入っただけで充分いける感じです。

ちょっと高さ的にライトのほうが大きめですが、リムとの干渉と光軸の具合を見つつリムとライトの関係を修正したいところですね。


しかし、ここまできて、懸案のフロントシールドがポリカで出来てしまったので、選択肢が広がってしまいました。

CC2用のユニットもシールドがあるから作れちゃうんですよね。これだとすっげー軽いライトができます。難点はシールドが薄いものなんで走行中の傷などに弱そうってところ。H4付くのでHIDにするのは簡単。

E36用も奥行きの問題はあるけど加工が比較的少ない工程で取りつけ出来そうだし…ただし重量はノーマルよりどうやっても重くなりますし、HIDにするには専用品があるものの、費用がかかりそう。

Y32用が、ブラケットと車体マウントの位置合わせで結果的に難しい部分が出てきて、なかなかお気楽には付きそうにないという…ユニットの背丈(直径
)が大きいのでノーマルのフレームなどと互換させるのは不可能に近いのでブラケットをゼロから自作しなきゃならないです。

悩みつつ続きはまた今度。


で、仕上り予想図(笑)。

BORBETのホイールも色を変え、Zenderのサイドステップ(これもBMW E28用)を追加して一応の完成予定です。

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