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Volkswagen AG 創立50周年記念として発表された、
VW初の”Full Blooded sport car”。


A2Golfをベースとし、A3系の原型となった基本プラットフォームをもつ
グラマラスなボディは「カルマン・ギア」「ゴルフ・カブリオレ」などで知られる
名門 KARMANN社
のコーチワークによるもの。


速度感応式可変リアスポイラーは時速72km/hで自動的にチルトアップ。
リアのリフトを64%抑え込む。空力に優れたクーペボディはオーバー200km/h
のクルーズを可能とし、A2で定評のある安定感の高いシャシーは、ワインディング
においても軽快なフットワークを見せる。



「カルマン・ギア」以降、歴代のVWスペシャリティ・カーは常にカルマン社
の手によって流麗なボディを与えられてきた。

「カルマン・ギア」が「ケーファー(ビートル)」のクーペ版であったように、水冷化され、
「ゴルフ」が登場するとき、クーペバージョンである 「シロッコ」が登場している。
言うなれば、名車カルマン・ギアの後継として登場したシロッコ、そして、そのシロッコ
の後継がコラードであり、VWスペシャリティ・クーペの直系なのである。

ゴルフとシロッコの間柄は、単に兄弟車のクーペ版ということだけでない。
実はシロッコは、常に主力車種であるゴルフの開発にあたり、プラットフォームや
メカニズムの「実験車」という意味合いをもって作られている。
初代である「シロッコI」は、「ゴルフI」発売前に登場し、その性能を充分に実証した
上でゴルフへと受け継いでいる。「シロッコII」もまた、「ゴルフII」へ移行する前に
登場している。16VエンジンのテストもシロッコIIで行われた。

そして、「コラード」が登場する。コラードもまた、「ゴルフIII」へ移行するための
ステップとして、プラットフォームやサスペンション、ABSシステムなど、
新しいシステムが搭載されたものとなっている。

実は、コラードは開発段階では「SCIROCCO III」というエンブレムが付いていた。
本来はシロッコと同じ目的の上にたって開発された車なのである。

当時、ポルシェとの共同開発計画(かつての914の後継)があった。
しかし、ポルシェとVWの協力関係が解消されたため頓挫。
VWは独自にスポーツカーを持つ必要に迫られた。
しかし、かつて2代に渡ってシロッコは「スポーツカー」になり切れない
面をもち、VWの今後の戦略上、「新世代化」と「スポーツ性」を打ち出す
必要もあり、結果として全く新しい「スポーツカー」としてデビューさせることと
なったのがCorradoである。

ゲルマンの偏屈的(笑)技術屋魂、PG型・インタークーラー付き「Gラーダー」過給器(スーパーチャージャー)を与えられた直列4気筒、SOHC 1.8リッターエンジンは165hp/22.9kg-mを発生。
ベースとなったGOLFのRV型エンジンは105hp。圧倒的な出力向上を達成している。
(その分燃料を食うともいう^^;)
写真はラリーゴルフの同型エンジン(PG)。
チューンしていくと、300馬力の世界へ…。
や、コワクてそんな真似できません^^;。

だいたい、日本のドコに100馬力オーバーの使い道があるのだろう?

AWに乗っていて、つくづくそう思っていたのに、またなんでこんなパワフルなクルマを選んじゃったんだか…?(笑)

写真を見ると判りますが、このPG系エンジン、Gラーダー、エアコン、オルタネーターなどみ〜んなひっくるめて1本の長〜いベルト、サーペンタインベルトで駆動されます。切れたらシャレになりません。


ポルシェ博士もこんなのが自分の作った会社の末裔に出てくると想像していたでしょうかね?


しかし、独逸車とはいってますが、僕のは北米仕様だったりします(笑)
マイル表示速度計とか付いてるし^^;。


ちなみにコレは某カーセンサー誌からの取り込み。
購入当時の現車写真です。今では大分モディファイされています。

北米仕様ということで、なにやらいろんなオマケが付いてます。
サイドインパクトビームが入ったドア、大型触媒付きの排気、
ハーフレザー仕様のシート、オートシートベルト機構のほか、
灯火類の配置やレンズ類も日本向けや本国仕様と違います。
安全なのはいいことですが、その安全装備系のオマケのおかげで、
この車体はノーマルより100kgくらい重いらしい;_;)。

テクニカルデータ

Photo Collection

新車価格はトンデモナイ(465万円。当時のVWで最も高価な車でした)
んですが、僕は中古で(当時の相場としては)エラく安く仕入れました。
貧乏人ローン暮らしも昨年末ようやく終わり…
…終わったんだけどいろいろとワガママな娘です。

ともあれ、珍車度はAW11よりも濃いですね(笑)。まさに絶滅危惧種(爆)。
千葉ナンバーで北米仕様のコラード見たら、多分僕でしょう(笑)。
もしすれ違ったら、手でも振ってみてください。
あ、石は投げないでね(爆)。
なんか、ボディ関係は高いらしいから(笑)。


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