バイオメタル(アテナ)


はてさて今回当方の誠に鋭敏なるファング(主に冷水による知覚過敏に関しては五月蝿いところ!)によりて絶妙に捕捉されしところのゲームソフトはディスクシステム書き換え専用ゲーム「リュッター」で既に人口に膾炙しておりますところの中堅メーカーとして名高きアテナの1993年3月の作品「バイオメタル」で御座いますともさ!随分と長めに設えた一文によりて叙述されしところのかのアテナといえばこの作品以前には業務用ゲームとして「キャッスルオブドラゴン」「S.T.G(ストライクガンナー)」などを積極的に発せられておりましてその力量を大いにアッピールされておりました…っつーかわりと前者はこっそり変名でファミコンに移植されているという奥ゆかしさのほうが話題となり得るものでありましょうし後者はサブ武器の選択を誤ると面によっては余裕で死ねるゲームでありましたから…っつーか当方にとっては実に辛いゲーム群でありましたッ!とこの僻地に築かれた地獄行き確実の断頭台におきましてひっそり宣言させて頂きたく!これ以降は「プロ麻雀」シリーズと「絵描衛門」シリーズばかり(時に「女子高生の放課後…ぷくんパ」などを発信してみたり!)でありますのでゲームゲームしたゲームとしての当作品の完成度に期待せぬものなど果たして居りましょうか!…居りましょうか?(ここでまたいつもの弱気が頭をもたげてくるのです…そう、斯くの如き弱気が私とニンフェットたる各種娘っこさんとのコミュニケイションを阻害せんとするのであります!悔しきこと限りなし!しかし私にはどうすることもできぬ。ただ可能なのは娘っこさんを遠くから眺めること…情けなや情けなや!)…ああ、そういえば業務用で「大王」なんてのがありましたな。それは今はどうでもいいです。

んでこちらのバイオメタル。ストーリーとかは取り敢えずさて置いて、早速目玉(とは申しましても所謂ミュートロンくんではありませんことよ?)となり得ますところのゲームシステムの説明と入りましょうか。…言い忘れましたが横スクロールシューティングゲームです。拡散ショット・貫通レーザー・前後攻撃可能のウェーブという3種の内より選択しそれぞれ3段階にパワーアップする自機のショットを見るだけならばさしあたって何の特殊性も見出せぬのでありましょうがここに颯爽と現れてくるのがオプションたる生体兵器G.A.M(ゲル・アナロジック・ミュータント)!こいつをボタン一つでひょいと取り出せば自機の周りを回転させて弾を防いだり突撃させて大ダメージを与えたりと八面六臂の大活躍!ただその生体兵器はエネルギー制なのであまりの連続酷使は相成りませぬ故に大問題!そこで件の生体兵器を格納して補充モードと洒落込めば忽ちとは言えぬが徐々にゲージが回復し再び彼に日の目を見させることが可能となるわけですよ。しかし斯くの如きエネルギー補充期間におきましては自機の貧弱…そうあまりにも貧弱なショットで迫り来る巨大な敵を捌かねばなりませぬというディレンマは瞼の裏側にも焼き付くほどの自明の理。また同様に敵の少ないシーンにおいてゲージを補充する、少量の敵ならばG.A.Mを使用せずに屠りましてその後に迫り来るであろう各種危機に向けて備えあれば憂いなし、などというようなゲームゲームした戦略性も容易に見受けられることでありましょう。あくまでこのゲームはG.A.Mが主体であり自機はそのオマケですか?との雑誌投稿風風刺発言も催されるほどの尻に敷かれっぷりに苦笑を誘われるのもつかの間、引っ切り無しに厳しい攻撃を仕掛けてくる殺意の塊のようなボス敵に対しましては如何致しましょう?…っつーかそこがまた面白い所となるのですよ!ボスの攻撃を掻い潜ってゲージ補充、耐え切れなければ防御、隙を見て攻撃…を状況に応じて切り替えるのが楽しみとなればこのゲームの魅力に取りつかれたも同然であります。勿論ゲージ補充のスピードは使用時のスピードに比べると圧倒的に遅いものでありますからこまめに使用するが吉かと。

ただ正直に言ってしまえば当ゲーム、難易度バランスがあまり良いとは言えず(ザコ戦主体かボス戦主体か、のバランスがイマイチ。更にはボスの攻撃が短調すぎるのが特に残念です。あと後半面が「R-TYPE」シリーズの影響を受けすぎている点もあるかと思われます…)、敵弾・敵キャラの爆発等に見られる画面処理にも若干の問題があります。でも何故にして私がこのゲームを愛し斯くの如き文章まで書き起こすに至ったか?と問われますれば本作スタッフロールに現れまする見覚えのあるような名前。…何とその名はこの作品発売時には既に深く暗く冷たい土の中に赴かれておりました会社名でありますところのユニバーサルプレイランド略してUPLの作品で既にお見受けしていたものでありましたのです!当作品のメインプログラマーは「KEN-ICHI KUNIKYO」氏こと國京健一氏(「鋼鉄要塞シュトラール」メインプログラマー)、作曲者は「YOSHIO NAGASIMA」氏こと長島義夫氏(「宇宙戦艦ゴモラ」「ゴモラスピード」「鋼鉄要塞シュトラール」等のサウンド担当)。長島氏の表記に関しては同性同名の別人という可能性もなきにしもあらずですが、國京氏の名前表記は「鋼鉄要塞シュトラール」及びその他のUPL作品でスペシャルサンクスに現れてくる表記と全く同じでありますのでまず間違いないかと思われます。またUPLの倒産が92年3月、「バイオメタル」の発売日が93年3月という事実からも整合性があるといえるのではないでしょうか。…っつーかこれは世間の常識ですか?自分一人が知らなかっただけですか?だとしたらUPL大好きっこたる私は激しい恥辱と羞恥に塗れなければならずもう穴があったら浮遊ジャンプで飛び越えたい(「ミュータントナイト」っぽく為さるがよい!)ほどで御座いますよ!飛び越えてしまって何をせんとするかは疑問なれども!んで知らなかった皆様はとっとと購入せよッ!3桁価格で売ってるんだからッ!UPL追悼の意を込めてッ…!ただお二方はこの後どうなされたかということが疑問です。ちょっと他のアテナの作品を調べてみる必要があるかもしれません(藤沢勉氏をはじめとする元UPLの主流派の方々はスカラベを設立してそちらに移られたのは有名ですが…)。

そのような点を理解してから改めて説明書のストーリーを読み直してみるとゲームの舞台となる惑星のコードネームが「UP457」(コードネームにしても随分と妙だというか…457って何?)とか自機の名が「MF92-GX」(名称はHALBARD)とかいう記述のごく一部の語句に急速に引き込まれ!あああ気になる気になる気になるッ!とは申しましても今更言うまでもないかもしれませんが、上記のスタッフロール云々に関しては私調べのものでありますから誤っている可能性がなきにしもあらず、というか確率的には高いかもしれません。ツッコミ及び補足等を頂ければ幸いです。特に本作品の関係者の皆様なら大歓迎です。偉そうですね。

ああ、言い忘れておりましたがアテナといえば「J.J.スコーカーズ」ですな。これは面白いよ。


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