豊後竹田の姫だるま
「姫だるま」は大分県の伝統ある郷土玩具を代表するものの一つです。この「姫だるま」がいつ頃から作られたかは不明ですが、この地方には古くから大正末期頃まで続いた正月の習俗に、各家にこの「だるま」を配り祝う行事があり、その頃はこれを「福女」「おきあがり」などと呼びました。正月2日の未明、ホギト(祝人)が来て「やぁーおきあがり、おきあがり」と声をかけながら、玄関や戸口におきあがりを置いていきます。ホギトにはご祝儀を渡し、おきあがりは神棚や酒樽の上に飾りました。現在作られている「姫だるま」は高さ7〜50センチの8種類です。後藤明子さんのだるま作りは二代目で、初代の恒人さん(昭和47年没)は昭和27年頃、旧家に残っていた古いだるまから原型を作り、復活・制作を始めたものです。従来は「竹田のおきあがり」などと呼んでいたものを昭和31年から「姫だるま」と名付けました。いづれにしても女のだるまは全国でもめづらしく、人気を集めています。
姫だるま工房
大分県竹田市吉田889−1
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