ホームページのご紹介
このホームページは、昨年絶版になった自著『乳ガン医師選択権』(2000年・小学館文庫)をベースにしています。私は1998年8月に左胸の乳がんを発見しました。幸い温存療法で手術を受けることができ、化学療法、放射線治療を終えたのが翌年はじめ。その1年後、乳がんをめぐる一連の体験を振り返って書いたものです。
副題は「ドクターズショッピング」とつけました。よりよい治療を受けるために複数の医療者の意見を聞く「医療連携」であるセカンドオピニオンと違い、ドクターズショッピングには患者が単独でふらふらと医療施設を渡り歩くネガティブなイメージがあるようです。しかし医療に不案内な私が、手探りでひとつひとつ情報を集め、最終的に7人の医師の意見を聞き、納得のいく治療にたどり着くまでの状況は、どうみてもドクターズショッピングでした。セカンドオピニオンは決して私の手の届くところにはなかったのです。
私が治療を受けてから6年が経ちました。温存療法を行う医師も確実に増えています。しかし問題なのは、同じ進行度、同じタイプのがんであれば、日本全国どこへ行っても同じ治療が受けられるわけではないということです。ある病院へ行けば温存療法が受けられるけれど、ある病院では全摘という、医療施設ごとのバラつきは依然として変わりません。みなさんはこのことをご存でしょうか。そしてまた、最初にかかった医師に不信感をもったとしても他へ行きにくいという状況、患者側の意識もあまり変わっていないように思えます。
私は自分のからだを誰より親しく知るのは自分自身だと思っています。医療者が医療のプロといっても、自分のからだと対話できるのは自分自身だけ、治療を選ぶのは自分自身であるべきだと思うのです。
乳がんと診断された方は、不安におしつぶされそうになっているかもしれません。でも、立ち止まってからだの声を聞いてみてください。からだはどうしてほしいと訴えているのか、それが納得のいく治療への第一歩です。私にとってはがんとの出会いをきっかけとしたからだとの対話が、続く人生を方向づけてくれることにもなりました。
私たちはみんなしあわせになるために生まれてきたと、私は思っています。 がんを発見したころは、「何で私が」と恨みがましい気持ちもありましたが、がんとの付き合いを深めるにつれ、決して私を攻撃するために突然どこかからやってきた敵ではなく、むしろ健康やしあわせについて考えるメッセージをもって来てくれたのだと思うようになりました。今はこの体験を心底ありがたいと思っています。
「そんなバカな」と思われる人もいるでしょうが、まずは『乳ガン医師選択権』の抜粋を読んでみてください。私が体験的に学んだことに、きっとふれていただけると思います。
最近では、新しい治療法も取り入れられるようになり、本のなかの情報には、やや古いものもありますが、直していくとキリがないので、ほぼそのまま掲載いたします。2000年3月当時のものだということをご了承ください。
今後は随時、新しい情報や私の健康に関する考えをお伝えしていきたいと思いますので、よろしくおつきあいください。
なお、東京共済病院の上野貴史医師は現在、板橋中央総合病院外科(東京都板橋区)で、「T大学の溝の口病院」の福間英祐医師は亀田総合病院(千葉県鴨川市)で、診療を行っています。また慶応義塾大学病院(東京都新宿区)の近藤誠医師と、大船中央病院(神奈川県鎌倉市)の雨宮厚医師はたもとを分かったようで、互いに患者を紹介し合うことはなく別々に診療を行っています。
ジェオラデとは、日本語ではフクシア、英語でフューシャと呼ばれる花のアイルランド語の名前です。私はアイルランドに深い愛着をもっており、たびたび
訪れています。アイルランドに関する著作もありますので、いずれこのホームページでもご紹介する機会があるかと思います。
ジェオラデは小さな赤い花が鈴のように茎からぶら下がったかわいらしい花で、アイルランドでは初夏の風物詩として、とてもポピュラーです。
アイルランド語は、日本語と同じように言葉に意味があり、ジェオラデは「神の涙」という意味をもっています。
私の一番好きなアイルランドのバンド「キーラ」のバウロン(アイルランド固有のパーカッション。ハンドドラム)プレイヤーでボーカリストのローナン・
オスノディに、ホームページタイトルのことを相談したら、即座にこの言葉をすすめてくれました。天からのメッセージを感じながら生きてきたいという私の
想いを表現するのに、これほどぴったりの言葉はありません。ちょっと覚えにくい言葉ですが、ホームページのタイトルに選ばせてもらいました。
|