招待客は36人で、半分はイギリス人で、半分が他の国々からやって来た人達でした。 何を思ったのか、主催者の教授がパーティの途中で、突然、変なことを思いついてしまった のです(泣)。「これから、お一人お一人にスピーチをしてもらいますが、まず 最初に、母国語で、次ぎにそれを英語に翻訳してください。」<どうしよ!どうしよ!。 自慢じゃあないけど、私は英語は、本当に、とっても、まったく、すこぶる苦手 なのだ!>絶体絶命のピーーンチ!火山大爆発なのでした(><)。それもそのはず、 日本にいて、英語で会話なんて皆無だし、日本語どっぷりの生活しか・・・。
日本の国にいる間は、何かをしたとしても、それは私個人がやったこと。でも、 いったん国外に出ると、個人はどこかに消えてしまって、日本人がということ になってしまう。幸いなことに、私の順番は最後から3番目。で、その間に 一生懸命考えた内容が以下のようになってしまいました(^-^;・・・。もしかして、 何か嫌な予感がしますか?。大当たりですぅ。海は日本人の印象をお笑いの人に してしまったかも・・・いやしてしまったにちがいない・・・ してしまっただろう(><)。
その前に、その時のパーティ形式を説明しますね。最初の一時間は、ちょっとした サロンで、グラスを片手に、いろんな人と和やかに歓談します。そして、気持ちも リラックスしたところで、テーブルにつきます。いよいよイギリス料理に舌鼓(^-^;。 洋画の中でよく見かけるようにテーブルは長細くセッティングしてあって、両サイドに 18人ずつが向かい合って席に着きます。そのような状況の中で、私は一見穏やかに、 そして、内心は?・・・やっぱり穏やか?に(^-^;、嵐の前の静けさのごとく、ゆっくり 立ったのです。
「このような楽しいパーティーに素敵な皆さんとご一緒できて、とてもうれしいです。でも 私は英語が下手なので、粋なスピーチはできないけど、変なスピーチなら出来ると思います。 (ここで、早くも脱線しようとしている私)。<少し、間をおいて> 日本にいるとき、私は確かに大人でした。でも、ここケンブリッジでは、まるで私は 赤ちゃんのようです。なぜなら、英語が下手なので、自分が思っていることをちゃんと 伝えることが出来ないからです。日本にいるとき、私は確かにホモサピエンスでした。 でもここでは、まるでパロットのようです。なぜなら、ここに来てから、毎日同じ 言葉を繰り返しているからです。”私の名前は00です””私は日本から来ました”などなど・・・。 先日、あるスペイン人の方が”イギリス人とフランス人の顔は、だいたいは区別がつくけど、 日本人と中国人は顔を見ただけでは、ぜんぜん区別がつかない”といいました。私は、 そんなことはないと説明しようと思ったのですが、ご存じの通り、私は英語が下手なので、 即ギブアップ。そのかわり、ボディランゲージで”チャイニーズ!””ジャパニーズ!”と やってしまいました。 <ここで、私のジェスチャーを見て、全員がギョッとする (><)。そのギョッとした顔をみて、私もまたギョッとする。(><)・・・。 何を勘違いしたのか、 世界の名だたるアカデミックな場所で、あーがり目、さーがり目をしてしまったのである。 んんん???これはまずい!絶対にまずい!すこぶるまずい!・・・仕方がない。こうなったら、 コメディアンの振りでもするしか(><)・・・> 私は日本にいたときは確かに、普通の人でした。でも、ここケンブリッジでは、 私はまるでコメディアンみたいです。I will translate into English now.」
英語に直してみたら、やっぱり、みんなに笑われた(^-^;・・・。でも、パーティー
が終わって、雑談しているときに、とある大学院の女子学生がフィアンセといっしょに
近づいてきて、楽しそうにこういったのです。「とても素敵なスピーチを
有り難う。こういうパーティーは時々あるので、その時はまたお声をかけますね。」
>なんか、完全にコメディアンと間違えられているみたい(><)。