愛は、ただ見つめ合っていさえすればよいのでしょうか?。春になれば
花が咲くように、秋になれば木の実が熟れるように、ひとりでに育つものなの
でしょうか?。風が梢をふるわせるように、陽ざしが枯れ葉を暖めるように、
愛はいつしか充ちてくるものなのでしょうか?。
いいえ、私には、とてもそうとは思えません。絶海の孤島のたった二人なら、
それでもいいかもしれません。でも、この世の愛は、いろんなしがらみの中で
燃え続けなければならないのです。友達や 両親や 習慣や 偏見や・・・
それに、もしかすると自分にも、ときには 相手にもしばられながら・・・・・。
愛は 一つのインスピレーション!。だから、急いでつかまえないとすぐに消えて
しまいます。ひらめいたインスピレーションを 大切に暖め育てる芸術家のように、
繊細で優しくなくては・・・。なぜなら、愛するということは、暗闇の中で
手さぐりで彫刻をほっていくようなものなのだから・・・
愛とはすべてを知りたいという欲望であり、知ろうとする努力であり、分からせ
たいという願いであり、分かってもらえたらという祈りであり・・・・・
でも、ほんとうは、 分からないままに一塊りの大理石を 分からないままに
少しずつ・・・少しずつ相手の像に刻みあげてゆく・・・それが愛する
ということではないかと思うのです。
未来に繋がっていかない その場かぎりの愛なら、誰にでもできる。でも未来に
繋がっていく愛は あなただけのとってもとっても素敵な宝物(^-^;・・・。