モナリザ




モナリザをじっと見ていると、もしかしてモナリザって人類最後の人ではないかしら?
と思えてきたりします。レオナルド・ダ・ビンチは科学者でもあった訳ですから、種とい
うものはいつかは滅びるものだとするなら、必ず最後の一人という人がいるはずです。
この絵の背景を見てみますと、緑豊な台地から水が流れ、枯れ果て、灼熱焦土と化した
不毛の大地が描かれています。そして、建造物はというと橋のみで、人っ子一人いない。
つまり、人類の未来を予言したものかしらって思いました。
あの謎の微笑みは、「私は知ってるのよ。なぜ人類が滅びたのかを・・・でも秘密!」
真実は決して言葉では語り尽くせないもの。まして歴史の真実なんていつも闇の中。だから、
口はぎゅっと閉じたまま、ただただ微笑むしかないのかも・・・。でも、目はじっとこちらを見て
いる。その目から何を感じとることが出来るか?それが、謎の微笑の答えだったりしてね。
背景にある左側の水の流れは確かに枯れ果て灼熱焦土と化していますけど、右側の水の
流れは微かながらですけれど流れていて、まだ枯れ果ててはいません。
レオナルド・ダ・ビンチはこの絵を通して、この絵をみている人がいる以上、まだ人類は滅ん
だわけではない。"未来は未だ間に合うのですよ。人々よ、思慮深くあれ!"というメッセージが
込められているような気がします。そしてその中で彼がもっとも重要視したもの、それが母性
かな?と思うのです。母性のもつ捉えどころのない深淵さ、神秘さ、優しさ、憂い・・・。
母性こそ、彼が最後に望みを繋げたものかもしれない。だから!モナリザなんでしょうね。
もっともこれは私が描いたストーリですから、気にしないでくださいね♪。

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