ピープル




例えば、ここに5人いて、2人分の食べ物しかないとしたら、5人は一体どういう行動に でるのでしょうか?。もし 足らない3人分の食料を他からとってきたとしたら、これは侵略?になるし、5人で2人分の 食料を取り合えば、これは内戦?となってしまう。そして、5人の内1人が圧倒的なパワーをもって1人分 の食料を確保し、後の1人分の食料を4人で分けるような社会だと、特権階級と 貧困層という構図ができてしまう。そうかといって、5人で2人分を仲良く分けましょという社会だと 万年飢餓状態のまま・・・。

日本の国は、自由貿易のおかげで、この矛盾を回避できたかもしれないけど、食料の 自給率が30%だということを考えてみれば、ヨーロッパ連合やアメリカに比べて、 つくづく他力本願の国なんだなぁーーって思う。ヨーロッパやアメリカの国の指導者が しっかり自己主張するのに、日本の総理大臣は・・・という話もそういった事情があるの かも・・・。そして、マザーテレサが決して社会や国や政治を批判したり動かしたりと いうことには力を置かないで、ただただ、目の前の不幸な人に手をさしのべてきつづけた のも、彼女は謙虚にこの矛盾を受け入れて いたからでしょうね。日本が大量の過剰米を抱えていたときに、インドに米の無償援助 を申し立てたら、当時のインドの首相がそれを断ったのです。国民の大多数が飢餓と 貧困にたたされているというのに・・・。何故断ったかその理由が分かりますか?。 悲しいくらいにちゃんとした理由が悲しいくらいにちゃんとあるのです。

そして地球は、21世紀に向けて、この矛盾を避けて通れない運命にあるというのは とても口惜しいこと・・・。まず、足らない食料を、平和なやり方の自由貿易で、 他の惑星からなんていうのはSFじみてて、現実的にありえないことだし、足らない食料を 奪い合うようなこと・・・戦争にでもなったら、世界は核で滅亡の危機にさらされるだろうし、 結局は、おそらく、冒頭での3番目のかたち・・・裕福な人達と貧しい人達との二極化に なるんでしょうね。そして、情報化の波に乗り遅れた国と地域は決して自力でははい上がる ことのできない状況に追いやられるのでしょうね。
未来は不透明だけど、でも、心から願う・・・地球上の全ての人達が 生命を脅かされることのない素敵な未来があることを・・・

「暴力は無能力者の最後の避難所」・・・この言葉は私が高校生の時好きだった アイザックアシモフのファンデーション物語のなかにあった言葉です。とても 奥の深いことばでしょ?。それに、ジョンレノンの「イマジン」にかかれてる詩も 素敵です。2人とも心から平和を愛していたんですね。






戻る