POEM



MUSIC(Memory)(C)LUNA




憧れ・・・それは 少女から乙女になったばかりの時に見る夢かしら?

ガラス細工のように もろく いつかは くずれてしまうもの

乙女は 大理石 ・・・美しいけれど 冷たい ・・・けれど

愛は 乙女に 生命と言葉を 与えた

どんなに美しくても 愛なき乙女は 死せる人形・・・


・・・ううん、わたしは 違うの・・・人形なんかじゃないわ

だって 今 こんなにも せつない 恋をしているんですもの

お願いだから もっと ゆっくり あたためてほしい・・・

傷つきやすい 生まれたばかりの 恋だから・・・

氷みたいな 例外的な人でないかぎり

女の子のハートは 甘く 弱く そして デリケートなのです・・・




暖かい日差しの中にいると 悩みがあるなんて うそみたい

青春とは きらめきと 甘美のとき? はかなく 散りゆく夢?

どこかで 一つの青春が 音もなく閉じ ・・・・・

どこかで 音もなく 幕を開けている・・・・・

神様が作った小さな人間達・・・その小さな胸を痛めつけながら

何を求めているの?・・・ 夢?自由?希望?それとも愛?

人は まず 楽しみを求める ・・・つぎに 苦痛から逃れることを

・・・ それから そのような苦痛をやわらげる 小さな鎮静剤を・・・

そのあとは いったい 何を求めるのでしょう?・・・ でも 何かに

心を尽くすべきだというなら 愛の悩みが あの頃の私にとって

精一杯だったかもしれない・・・ 若すぎる ひたむきさが

ほほえましくて 哀しい・・・ そんな季節を通り過ぎて




今でも ときどき おもいだす。猫のように しなやかに

夜のひとみの 吸血鬼 ーーー時をこえて 空のむこうに

いってみたいと おもわない?

・・・・・いいの 私は みじかい命の 人間で・・・・・いつの日か

あいする人とめぐりあい よろこびをともにかたりあい

かなしみをわかち おもいでは 子どもにたくし

月日とともに わたしは流れていく・・・・・ ねえ おじさま

あなたの まぼろしに 恋をするのは もうよそう









 


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