■2002/01/26 (sat)

 今日は結婚式の当日。
 教会ではいったいどんなことが行われるのだろう?
 ちょっとドキドキしていた。

 結婚式は14:30から行われる。
 私ら日本人親族は14:00に教会に入り、始まるまで静かに待つことになった。

 大勢の人が集まってくる。
 
 式をしきるのはリッキー。神父の正装をしている。
 子供の牧師と、司祭が横についている。
 なにやら忙しそうだ。



 リッキーがこちらにやってきた。
 緊張の面持ちのみんなに話しかけて、またジョークを飛ばしている。



 カメラ部隊がやってきた。
 この晴れ舞台をすべて記録に納めるために雇ったらしい。



 …いよいよ式が始まった。

 新郎新婦のご両親、仲人の順で歩いてくる。

 そして、正装をした新郎新婦が歩いてくる。

 「ほんとうに、よかったね」というみんなの気持ちが、ひしひしと伝わってくるようだった。



 式の最中、ふたりは何回もお互い笑顔を見合わせ、とても幸せそうだった。

 互いに誓いをかわす時になって、ヘザーが感激のあまり声をつまらせた。
 それを見た親族の面々も、感激の涙を抑えられなかったようだ。
 みんな、ハンカチで目を押さえている。



 自分も、こんな幸福で感激する場面に参加するのは今までなかったような気がする…。
 涙がにじんできた。

 幸福の存在。
 誰もかれも、幸福をつないでいく存在だと、そう感じた。
 彼らの幸福が、まわりのみんなを幸福にしていた。




    *  *  *


 式が終わって、祝賀会が行われる会場へ移動。

 仲人役のヘザーの妹とチャールズの友達が祝辞を述べる。
 アコースティックバンドの演奏でダンスが行われた。
 ふれあい、笑い、談笑、そして感激の涙。



 その間に新郎新婦が集まった人たちにお礼を言って回っていた。

 「はるばる遠くからありがとう」。

 満面の笑みを浮かべたチャールズとヘザー。
 会場は幸福一色だった。


 …この1日は、今思い出すだけでも、なんともいえない感慨が押し寄せてきて、
胸をふるわさざるにはおれない。

 すべてにおいて最良の日だった。