いつかは壊れる機器達の・・・


今回のターゲット! ---- NEC PC-TV454

このディスプレイ・・・、

俗に言うディスプレイTVと言うヤツで、パソコンを置くスペースが勿体ないと言う人達御用達

・・・だったものである。

つまりは、TVも写るディスプレイ・・・と言うわけだ。

しかし、このモニタ・・・ただ者ではない!!

入力系統を見てみよう・・・。

数々の入出力端子がある・・・

VHF同軸ケーブル 、 UHFフィーダー線 、 デジタルRGB 、 アナログRGB(9PIN)
アナログRGB(15PIN) 、 コンポジット入力 x2 、 S映像 、 RGBマルチ・・・

実に多種多様である。

対応周波数も、15.98kHz 、 24.83kHz 、 31.5kHz 、 32.84kHzと、多様

実は我が輩の所持しているPCの1つに「MZ-2500」がある。

懐かしくて仕方なく、周波数が24.83kHzなのでケーブルを自作して接続した・・・。

・・・壊れた(--;

どうやら配線の間に挟んだ変換器を間違えたらしい・・・、

MZは非常に古い機種なので・・・出力信号の普段使用されないピンに「+5V」が出ている。

これが、入力されてしまったのが故障の原因だ。

故障した瞬間は驚いた。

ディスプレイ全面の入力周波数を示すLEDが、Nomal → 24kHz → 31kHzと1秒ほどの間

カチャカチャ言ったと思ったら・・・、以後どんな機器を接続しても、

画面が流れてしまう・・・。

垂直同期を調節すると一時期は直るのだが、直ぐに流れ出してしまう。

・・・これはイカン! と、修理を決意したのであった。(実は、結構お気に入りなのだ)

管を下にしてカバーをハズした所

正面に見えるのが・・・ズバリ、ブラウン管である。

コンセントをハズして作業するのは基本中の基本!

TVの内部は高圧部が多く、最近のTVは電源が切れていても一部の回路には電源がきているので

ショートなどさせれば・・・当然壊れてしまう。

それでは、ブラウン管を包み込むようにしている基板を外す。

このネジを外すのが第一歩である。

下に見えるのは高圧部品の固まりと言ってもよい

むやみにヴォリュームをひねるのは・・・よくない(だれもやらないだろうが・・・)

なんとか外れた。(写真はI/O部分の裏面)

外れない様なら配線を確認しよう。

ケーブルを断線させるような事になるのだけはさけた方が良い(^-^;

裏返したのがコレ

基板から端子がにょきにょき生えている感じである。

調子が悪いのは垂直同期である・・・5番ピンを図で確認する

ここで、我が輩は懲りずにまたケーブルを自作した(これは成功)

線をたどるとここへくる
こうゆう経路をたどる事になる訳だ。
そして、こいつに行き着いた!!!

正面から見ると、ここになる

記号としては、矢印の先に卍もどき(?)が付いたような形の物である。

こいつの役割としては、一定方向にのみ電気を流す性質がある。

電気を流す量を制限出来る(たとえば5Vまでに7V入力が来ても5Vにしてしまう)

ゲルマニウムと考えられる・・・比較的低い電力に対して使用するものである。

・・・と、つづってはみたものの、

結局調べるにはテスターで導通を確かめてやれば良いのだ。

テスターは黒い棒の方から「+」が流れるので、

赤を部品の帯線のある方へ
黒を部品の帯線の無い方へ・・・これで、導通があるハズである。

黒を帯線のある方へ
赤を帯線のある方へ・・・これで、導通が前より減っているか、全くないハズである。

どちらも導通が無い場合は = オープン
どちらも導通が有る場合は = ショート・・・どちらも故障である。

私の場合は、この時点でどちらにテスター棒を当てても導通があった、

さらに詳しく調べるには、疑いのある部品を鏝で基板から外し、再びテスターを当てる。

基板に付いたままの測定では、どこかの回路をつたって電流が流れてしまい

思った通りの測定結果にならない場合があるからである。

そして、測定した結果が変わらないようであれば・・・部品を交換!


・・・これで、このディスプレイの修理は終了したのだった・・・。




そして今回はコレ ---- USBキーボード


自作機に使っているキーボードである。

Windows98用のマルチメディアキーボードでWin2kで拡張キーは一切効かないが、

結構気に入っている。

・・・しかし、問題はUSBの位置だ、

左右ではなく、背面に来ているのが問題なのだ。

こんな感じの位置


自分は、普段から背面のポートに、マウスとデジカメのケーブルを接続している。

ケーブル長の問題でキーボードを不安定な位置に置かなければならなくなっていた時期があり

ついぶつかって落としてしまった・・・。

それからしばらくして気づいた事が、

・・・ん?、マウスのカーソルが無いぞ??

背面ポートの刺す位置を変えてみた。

おっ・・・出た出た

・・・で、元に戻すと。

・・・消えた(--;

極度の不安にかわれて分解してみると・・・

ガーン!!!

ハブの基板が3つに・・・、ポケットの中のビスケット状態

さすがに断線してしまったものは仕方がないので、鏝で新しく線を張って

割れた部分は接着剤で固定した。

配線後の基板

少々不安もあったが、これ以上はどうしようもないので閉じてテストをしてみる・・・

・・・お〜・・・動いた動いた。


・・・と、言うわけでキーボードの修理は終了♪(^−^