プラナ倶楽部
陶芸教室ツアーリポート

陶芸教室では毎年5月に希望者参加の 「陶芸ツアー」 で 陶芸ゆかりの地 を訪ねます。
2007年は兵庫県の丹波・立杭を訪れました。

 陶芸探索ツアー「 丹波・立杭 陶芸の郷を訪ねる 」レポート
 出発日: '07年 5月20日(日)
コース: 名神・中国道 → 舞鶴若狭道 → 三田西IC →兵庫陶芸美術館 →
 昼食 → 登り窯 焼き物の道 →忠作窯→陶の郷 → 帰途
11回目のツアーの目的地は、六古窯のひとつ 丹波・立杭。 深い山に囲まれた陶芸の郷のリポートです。
小雨降る京都を出発。高速を降り、青葉が美しい山々が自然と目に入るようになると、
そこは、もう 丹波・立杭、陶芸の郷 です。時間にして1時間半程、車内でお喋りをしていたらあっという間です。

兵庫陶芸美術館正面入り口
兵庫陶芸美術館

最初の目的地 ”兵庫陶芸美術館” に到着です。
”兵庫陶芸美術館” は2000年のツアーで丹波・立杭焼を訪れた時には無かった新しい施設で、山すそに建つ白壁の美しい建物です。
美術館では、特別展やテーマ展が期間ごとに行われています。
他にもミュージアムショップやレストラン、研修施設も備わっています。

      
      バスは兵庫陶芸美術館に到着
”丹波の壺” では平安時代末期に 始まったとされる 丹波焼の鎌倉時代後期からの壺々が展示されていました。
中でも ”銘猩々(めいしょうじょう)” という名の付いた鎌倉時代の壺は、ある有名な写真家もお気に入りの作品だそうで、壺の表面にできた大きな火ぶくれが 瘤のように生じ、あたかも空想上の怪獣 ’猩々’ の顔に見えることからこの作品名が与えられたとか。
野性味溢れる荒々しい感じが私も好きになりました。
私たちが訪れた時は、特別展として ”兵庫の陶芸” テーマ展として ”丹波の壺” が開催されていました。
見学前に学芸員の方から見所などの説明を受け、最後に、「1点でも好きな作品を見つけて下さったら、この展示会は成功です。」 と言われたことを頭に入れて、見学を始めました。
中世、近世の 丹波焼 を鑑賞した後は、この伝統を引き継ぎつつ、新しい感性で新しい 丹波焼 を創るべく活躍中の40名の作家の作品を展示している ”兵庫の陶芸” を見に行きました。
たった今見てきた素朴な壺とは違い、釉薬のおかげで色も鮮やかになり、形も作家ひとりひとりの個性が出ていて様々で、大鉢、花器など普段使いの物もあれば、直径1メートルを超える大皿といった装飾品、庭園や公園に置いておくようなオブジェもあり、発祥してから800年余りの間にどんどん変化している丹波焼の魅力を感じ取らざるを得ませんでした。
館内で学芸員の方の説明 ”丹波の壺” から見始め”兵庫の陶芸” を見ると、丹波・立杭焼の歴史の流れが分かって良かったです。
期間毎にテーマが変わりますので、今回のツアーにこのテーマで行われていて本当にラッキーだったと思います。


会議ではありません。
楽しいランチタイム


お昼は、セミナー室をお借りして食べたお弁当班とレストラン班に分かれました。


レストランでは地元の野菜の素材を生かしたフランス料理がいただけます。薄味ですが美味しかったです。


このレストランの大窓からは丹波の山がパノラマで見えるのです。
デッキでのお食事も最高だと思います。
ただ今回は、お天気には恵まれましたが風があり寒かったため、外での食事は諦めました。








みんなで
記念撮影

登り窯

お昼からは窯元群の散策です。
数ある窯元のひとつ 忠作窯の 市野雅利さん に案内していただきました。
まずは立杭に現存する最も古い登り窯を見学しました。
今は1件だけ年に3回くらい焚いているそうです。
蛇窯 とはうまく言ったもので、まるで山に向かって這う大蛇のようです。
この窯の特徴は高さが低いこと。
窯詰めは寝そべってやらなければならないため、この辺りの陶芸家は皆、背が低いとか・・・。

忠作窯
窯元達が作った陶板の埋め込まれた道を進み、急な坂道を上ると 忠作窯 があります。
市野さんのご好意で、窯と作業所を見学させていただきました。
先程見た登り窯の1/3くらいの長さですが、立派な登り窯です。
作業所の方ではお父様の 忠作さん が電動ロクロを、
雅利さん が蹴ロクロという自分の足で蹴って回転させるロクロを実演して下さいました。
忠作さん の方はまるで魔法のように次々と作品が作られていきます。
「すご〜い!」と言う歓声に
「そうやろ、長いことやってるからな」
と柔らかい優しい口調でのお話も人柄を現しているようでした。

市野雅利さん

市野忠作さん
京都では電動ロクロは右回りですが、ここ丹波では左回りです。
この左回りロクロと蹴りロクロ(江戸時代〜)を体験させていただくこともでき、充実した時間を過ごすことができました。


私たちも体験させてもらいました!


こんな素敵なのができました。

忠作窯 での見学、体験、買い物を済ませ、
最後の目的地 ”陶の郷” に向かいます。
 
陶の郷

”陶の郷” は丹波伝統工芸公園で、丹波焼の展示即売所 「窯元横丁」 やレストラン、研修室にテニスコート、バンガローまでが備わった施設です。
この 陶の郷 には 丹波立杭焼伝統産業会館 があります。
この伝統産業会館内は資料保存室・展示室に分かれ、
資料保存室には壺・鉢・徳利など
鎌倉時代から江戸時代までに生み出された「古丹波」の名品の数々が展示されています。

中に入ると、
中世丹波焼の特色である緑青色の自然釉(ビードロ釉)が美しい大きな壺や
近世丹波焼を代表する赤土部釉・「白丹波」と呼ばれる白釉壺などが目に入ります。
作品を見ていると、窯の変化、人工釉薬の登場、装飾の変化、作品の変化といった、丹波焼の変化に大変興味を持ちました。
又、特色のある徳利がたくさん展示してあり、その形、命名の面白さに見入ってしまいました。
中でも ’エヘン徳利’ と言う徳利は、
「エヘンと底をたたいて徳利を傾けるとさらに酒が出てくる」 といわれたところにその名の由来があるとか。 
展示室には、先程案内してくださった市野雅利さん他、現代作家50余人による、
伝統技法にさらに製法に改良が加えられた力作が展示されています。
窯元横丁

「窯元横丁」 では50軒を超える丹波焼の窯元すべての作品が展示販売されています。各作家それぞれの特徴が出ているさまざまな焼きものを散歩感覚で見たり、購入したりできてとても楽しい空間です。



               「こけ玉」 作り
この日は ”丹波焼 ぶらりやきもの坂春だより” というイベント期間にあたっていて 「こけ玉」 作りを体験することもできました。 ’見る’ だけではなく ’手’ を使って体験することもできて大満足のツアーになりました。又今回見ることはできませんでしたが、夕方になると陶器の灯り 「陶灯」 が点灯され、夜でもやきもの坂を楽しめるそうです。こういったイベント情報も事前に調べて出かけるとさらに楽しめますね。
’やきもの坂’ というのは、窯元が連なる立杭の中にある一本の坂道のことです。
この 「陶灯」 は兵庫陶芸美術館の敷地内の庭やエントランスの池の周り、
陶の郷 の敷地内の階段、駐車場周辺やエントランスの池の周りと至る所に置いてあり、
それを見ているだけでも次回作の参考にもなり楽しめました

楽しい時間ほど経つのは早いもので、バスは京都に向かって走り出しました。
車内では今日のツアーの総まとめとしまして、講師による大クイズ大会が始まりました。
今日見てきたこと、聞いたことの記憶を頼りに答えていくのですが、自分の覚えていることはみんな覚えているし、記憶力はたいしたことないなぁ。それでも恒例となりました賞品として講師の作品をみんな Get していきました!
あっという間の一日でしたが、事故なども無く皆無事に京都に帰ってくることができました。 
来年のツアーも楽しみにしていて下さいね。

おわり



  プラナ tel. 0774−32−3008

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