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アクスアット
АКСУАТ
Aksuat
配給:スタジオD

[かいせつ]
1998年ユーラシア国際映画祭審査員特別賞
1999年ナント3大陸国際映画祭=審査員特別賞、観客賞、主演男優賞
1999年第49回ベルリン国際映画祭パノラマ部門公式招待

 セリック・アプリモフ監督の長編第2作。
 アクスアットは、カザフスタンの東の片隅にある遊牧民と羊の群れが行き交う小さな忘れられた村。そこに都会から外国人の女性を連れた男が戻ってくる。そのことがこの小さな村に大きな波紋を巻き起こす。中でも男の兄は、彼女の登場によって運命が大きく別れてしまう。
 ロシア人と自国人、都市と田舎、ビジネスと犯罪、ソビエト崩壊後のカザフスタンの冷徹な現実を奇妙なユーモアで描いたこの作品は世界各国の映画祭で絶賛された。
 監督のセリック・アプリモフは、1960年生まれ。映画の舞台となった、アクスアットで生まれた。1979年に首都アルマアタの工業専門学校を卒業し兵役についた。兵役後、カザフ・フィルムの運転手となった。その後モスクワの国立映画大学に学び、セルゲイ・ソロヴイヨフに師事し1989年に卒業している。在学中の短編「二人はバイクに乗った」(1986)で認められ、1989年の長編処女作「終点」では"カザフ・ヌーヴェルヴァーグ"と言われ、国際的にも注目された。だが、それまでの国家予算から独立採算制への時代をむかえて映画製作は困難になり、続く1993年の「夢の中の夢」は未完に終わり、大統領広報官としての役人生活をおくった。しかし、かつて在カザフ日本大使館駐在員でもあった「ラスト・ホリデー」(1996 アミール・カラクーロフ監督)のプロデューサーの佐野伸寿との出会いが、再び映画製作へと向かわせることになり、「アクスアット」が誕生した。

[あらすじ]
 カザフの小さな村アクスアット。ここにに住むアマンのもとに都会で暮らす弟のカナートが帰ってきた。カナートは、明らかにヨーロッパ系の顔立ちの女性、ジャンヌを連れていた。そのジャンヌは妊娠していた。カナートは都会で事業に失敗し、借金を抱え逃げ出してきたのだ。兄から借金しようとするカナートは、ジャンヌを担保だとしてアマンに預た。しばらくして、カナートは都会へ戻っていった。
 ジャンヌは子供を生んだ。数ヶ月が過ぎたが、カナートは帰って来ない。ジャンヌと子供の世話をするアマンに対する村人たちの態度が険悪になっていく。結婚の約束をしていた長老の娘からも疑われ、職も失って、アマンの村での地位はなくなってしまう。
 その一方で、アマンとジャンヌはしだいに親しくなっていった。
 やがて、カナートが村に戻ってきたが、逮捕されてしまう。彼はジャンヌに許しを請うが、彼女に追い払われ、アマンと彼女の関係を知って逃亡する。
 アマンはカナートを追う。二人は争い、アマンは傷ついてジャンヌのいる家にたどりついた。そこで、彼女はテレビに映し出される映画「ラストタンゴ・イン・パリ」を見ながら自分の人生は映画のようだとつぶやく。長い沈黙が続き、アマンは「両親のもとへ帰れ」と話す。
 高速道路にバスが止まる。アマンとジャンヌが乗り込んだ…

[スタジオ/製作年] カザフフィルム・日本合作映画
              
1998年製作

[スタッフ]
監督・脚本・製作:セリック・アプリモフ
製作:佐野伸寿
撮影:ボリス・トロシェフ
音楽:カズペック・ウスパーノフ
編集:デイナ・ベルスグーロバ
録音:アンーレイ・ウラズネフ
美術:サビト・クルマンベコフ

[キャスト]
アマン:サビト・クルマンベコフ
ジャンナ:イネツサ・ラディオノバ
ボス:ヌルジュマン・イフテインバ一二フ
警察署長:ムカンガリ・アブドラーエフ
カナート:エルジャン・アシム

[ジャンル] 長編劇映画
[サイズ] 35mm / カラー
[上映時間] 1時間35分

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