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怒りのキューバ
Я-КУБА

[かいせつ]
'64国際映画技術連盟大会最高賞(ミラノ)
 スターリン没後の1950年代、官僚主義批判などでその鋭敏な感性が注目され若い世代の象徴的存在として国際的に名を知られた詩人エフゲ二ー・エフトゥシェンコが革命後のキューバを訪れて、その民衆の奔放なエネルギーに魅了されて書き下ろしたという長編叙事詩『私はキューバ』の映画化。キューバにオールロケ、出演者も殆ど現地の素人。
 監督は60年代のソビエト映画の高揚の端緒を担ったミハイル・カラトーゾフ(1903〜1973)。「鶴は飛んでゆく」(57)「送られなかった手紙」(60)で、パトスに満ちた表現と流麗なカメラ・ワークの見事な隔合を試みて名コンビぶりを称えられた撮影監督セルゲイ・ウルセフスキーが、ここでも携帯カメラによる超高速度撮影を駆使して新鮮なカメラ・テクニックを見せる。

[あらすじ]
 フィデル・カストロによる1959年のキューバ革命にまつわる幾つかのエピソードがもの語られる。
 "わたしはキューバ、アメリカ人よ"−−ハバナナの夜。身を売って日々の糧を得る少女マリアの悲恋物語。
 "だれが答える、これらの涙に"−−ペトロは砂糖キビ畑で働く老小作。だが、アメリカ資本に農地を売り渡す地主。家族を抱え、働く場を失って荘然自失するペドロの悲劇。
 "革命の書はインクで書かれない"−−独裁者によるさまざまな弾圧、厳しい攻勢の前に、圧制に対する学生たちの抗議行動はいよいよ激しくなっていく。
 "マノロ、あなたの来ることを私は知っていた"−−山岳地帯に住む貧しい農民マノロには妻と子供がいる幸せで平和な家庭があった。ゲリラに参加することを拒み続けたマノロが政府軍の攻撃でわが子を奪われた事からゲリラに自ら身を投じることになる。
[「ソビエト映画の全貌91」増補版より転載]

[スタジオ/製作年] モスフィルム・イカイク(キューバ)・1964年製作

[スタッフ]
脚本:エフゲニー・エフトゥシェンコ
    E・バルネット
監督:ミハイル・カラトーゾフ
撮影:セルゲイ・ウルセフスキー
美術:エフゲ二ー・スヴィジェーテレフ
音楽:K・ファリニヤス

[キャスト]
セルフィオ・コッリエリ
サリヴァドル・ヴード
ホセ・ガリヤルド
ラウリ・ガルシア
ルス・マリヤ・コリヤソ
ロベルト・ガルシア・ヨールク

[ジャンル] 長編劇映画
[サイズ] 35mm / スタンダード / モノクロ /
[上映時間] 1時間48分

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