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希望の樹
ДРЕВО ЖЕЛАНИЯ

[かいせつ]
1977年テヘラン国際映画祭金牛賞
1978年カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭特別賞
1979年イタリア<グヴィド・ドナテロ>賞
1979年ショタ・ルスタヴェリ記念グルジア共和国国家賞

 テンギズ・アプラーゼ監督は1924年、グルジアの生まれ。同じグルジアのレヴァズ・チヘイーゼと共同監督した卒業制作「青い目のロバ」(55)でカンヌ国際映画祭短編部門グランプリを受賞し、50年代半ばの戦後ソビエト映画の最初の高揚期を担ったばかりか後にユニークな作品を次々と生み出すことになるグルジア映画の隆盛の礎を築いた巨匠である。
 「希望の樹」はグルジアの歴史をめぐる二部作の「祈り」(67)に続く第二作で、監督の名を不朽にした代表作。コーカサスの谷間にめぐる四季を捉えた造形的で表現豊かな映像、名優たちの詩情にみちた魅惑的な演技は原作に脈うつ、故郷の山河を愛し、人々を信じ、自由と希望を証いあげた詩的精神を見事に伝えている。
 なお、1984年、アプラーゼ監督は第三部「ざんげ」を完成、スターリン時代の粛清の事実を寓意のうちに暴いて、内外に反響を呼んだ。

[あらすじ]
 グルジアの東部、カヘチアの春。今世紀初頭、新しい時代の予兆のなか、名もなきこの小さな村には実にさまざまな人々が暮らしていた。少し愚かな、いつも奇跡を夢見て黄金の魚や魔法の石を探している男、放浪に明け暮れ、自ら考えだしたありもしない恋物語を生き甲斐にしている乞食女、いつもこの世を呪っているアナーキスト、色と欲にまみれた神父……そんなある日、聖女のように美しい娘マリタが村にやってくる。マリタと貧しい羊飼いの青年ゲディアはたちまち恋に落ちるが、族長制の古い因習にこだわる村人たちは二人の仲をさき、結局、マリタは村の長老たちの手で村一番の金持ちの許に無理矢理に嫁がされる。……季節はめぐり冬がやってきた。乱暴者の夫に嫌気がさし心寂しいマリタのもとに、村を追われていたゲディアがこっそりと訪ねてきた。夢中で抱き合う二人。だが、この密会を見つかったマリタは中世さながらの恐ろしい刑罰を受けることとなる……

[スタジオ/製作年] グルジアフィルム・1977年製作

[スタッフ]
原作:ゲオルギー・レオニーゼ
脚本:レヴァズ・イナニシヴィリ
    テンギズ・アプラーゼ
監督:テンギズ・アプラーゼ
撮影:ロメール・アフヴレディアニ
音楽:ベジーナ・クヴェルナーゼ
    ヤコヴ・ボボヒーゼ

[キャスト]
マリタ:リカ・カヴジャラーゼ
ゲディア:ソソ・ジャチヴリアニ
シェテ:ザザ・コレリシヴィリ
フハラ:ソフィコ・チアウレリ

[ジャンル] 長編劇映画
[サイズ] 35mm / スタンダード / カラー
[上映時間] 1時間48分
[日本公開年・配給] 1991/3/9・日本海

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