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サルタン王物語
Сказка о царе Салтане
The Tale of Tsar Saltan

[かいせつ]
1985年モスクワ国際映画祭アニメ部門審査員特別賞
 「せむしの仔馬」の巨匠イワン・イワノフ=ワノ監督の遺作である。原作は、ロシアでは子供たちも、そらんじているほど有名なプーシキンの長編叙事詩「サルタン王と、その息子、誉れ高いたくましい勇士グヴィドン・サルターノヴィチ公と、まことに美しい王女の話」。
 イワノフ=ワノ監督は、自らの"ロシア的モチーフの息づいたファンタジーの世界"への憧憬を再確認するかのように丹念に作業を行い、原作の詩の音調を性格づけているリフレインを効果的に活かした構成や伝統的な細密画やルボーク(ロシアの民俗版画)を大胆に導入したナイーブで簡潔な画調を生み出し、深い詩情をたたえた優雅なファンタジーの世界を構築した。


[あらすじ]
 雪の深い小さな村で、継母に育てられ2人の意地悪な義姉と暮らす美しい娘をサルタン王はみそめて妃とした。しかし、宮廷で一緒に暮らしながらも、継母と義姉たちはこれをねたんで、妃を追い出さそうとたくらむのだった。
 やがて、妃は王子を生んだが、サルタン王が、遠い戦場へと赴いたとき、そのたくらみが実行されることになった。王へ宛てた手紙を抜き取り、嘘の手紙と差し替えて早馬に持たせた。さらに、王からの返信も書き換えて、重臣に届けられた。そこには、サルタン王の命令として、妃と王子を追放するようしたためられていた。こうして、妃と王子は、ニセの命令に従って、樽に詰められ海へと流された。
 樽は、長い年月を荒波にもまれ、王子は立派な若者に成長した。小島に流れついた母と王子は、そこで暮らすようになった。
 ある日、狩に出かけた王子は、大鷲に襲われそうになった白鳥を助けた。白鳥は、礼を言うと、小島に立派な宮殿を持つ王国を出現させた。王子は、そこの領主として迎えられ、母と共に暮らすようになった。
 新しい国にも慣れた頃、遠い国からの船がやって来た。船の乗員をもてなした王子は、彼らがサルタン王の国にも立ち寄ることを知った。王子に父王と故国への郷愁がよぎる。白鳥は、王子の姿を虫のアブに変えて船に乗り込ませた…
 サルタン王も船員たちをもてなした。船員たちは、王子の不思議な国の話をしようとするが、継母たちはこれを邪魔してしまう。
 自分の宮殿に戻った王子は、サルタン王に本当のことを伝えたいと願った。白鳥は、海中から33人の騎士を出現させ、宮殿の庭に歌う不思議なリスを住まわせた。こうしたことを船員たちに見せ、サルタン王に伝えようとするが、継母たちにことごとく邪魔されてしまう。嘆く王子を見た白鳥は、自分が王女であることを明かし、美しい娘へと姿を変える。そして、王子の妃となった…

[スタジオ/製作年] 連邦動画スタジオ・1984年製作


[スタッフ]
原作:アレクサンドル・プーシキン
脚本:監督・美術:イワン・イワノフ=ワノ
         レフ・ミリチン

[ジャンル] 長編アニメーション映画
[サイズ] 35mm / カラー / スタンダード
[上映時間]
57分
[日本公開年・配給] 
1993/8/21 ・日本海

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パンフレットソヴェート映画史−七つの時代

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